ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

新生児蘇生法(NCPR)講習会・専門コース(Aコース)、於:伊那中央病院

2012年01月15日 | 周産期医学

昨日、伊那中央病院でNCPR講習会(Aコース)が開催され、インストラクターとして参加させて頂きました。まず、プレテスト(15分)と飯田市立病院の新生児科部長による講義(70分)が行われ、休憩後に小グループに分かれて、基本手技の実習(60分)とケースシナリオに基づく実習(75分)が行われ、最後にポストテスト(15分)が行われました。

私が実習を担当させてもらったブースは、伊那中央病院の産婦人科医3人、小児科医1人、初期研修医1人のグループでした。たまたま、知り合いの先生ばかりだったので、和気あいあいと非常に楽しく実習をすることができました。

昨年は飯田市立病院で2回NCPR講習会(AコースとBコース)が開催されましたが、今回は半年ぶりの講習会参加で少し間があったので細かい数値などはほとんど忘れてました。再度一から覚えなおすのに少々時間がかかりました。2月18日に飯田市立病院でNCPR講習会(Aコース)が開催されますので、またインストラクターとして参加させていただく予定です。今度は間が1ヵ月しかないので、たぶん、事前学習は比較的短時間で済むのではないか?と思っています。

新生児蘇生法は講習会に1回参加すればそれで身に付くというものではありません。実地の臨床現場で日々実践している新生児科の先生方であれば頻回の講習会参加の必要は全くないですが、新生児蘇生法に習熟してない産婦人科医や助産師が、いざという時に自然に正しく体が動くようにするためには、繰り返し、繰り返し、2~3カ月ごとに頻回に講習会に参加する必要があると思います。

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昨日は深夜~朝方にかけて5件の分娩ラッシュで、その間に早剥・緊急帝王切開もあり、徹夜業務の後に、丸一日、NCPR講習会のインストラクター業務だったので、さすがに疲れました。私ももう年なので、無理して倒れないように十分気を付けないといけないと思います。