ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

駒ケ根市内で産婦人科医院開業

2009年11月19日 | 地域周産期医療

****** 信濃毎日新聞、2009年11月18日

産婦人科医院開業へ 来年6月 お産年360件受け入れ方針

 昭和伊南総合病院(駒ヶ根市)の産婦人科長、山田雅人医師が理事長を務める医療法人「ゆりかご」(同)が来年6月、同市こまがね高原に産婦人科医院「駒ヶ根高原レディスクリニック」を開業する。当面の間、産婦人科医は常勤の山田医師と非常勤1人の2人態勢でスタート。里帰り出産を含めて年間約360件のお産を受け入れる方針という。

 駒ヶ池の南側に建設している医院の建物は鉄骨造り2階建て、約1700平方メートル。入院用ベッド17床、分娩用2床を備える。総事業費は約8億円。お産を扱う2人のほか、内科医2人が更年期障害や骨粗しょう症といった女性が悩みがちな病気の治療に当たり、女性の健康増進を幅広く担う。

 上伊那地方では、昭和伊南と辰野総合病院が医師不足でお産の扱いを休止、伊那中央病院が里帰り出産の受け入れを制限している。こうした状況を踏まえ、山田医師が約2年前から医療法人の設立準備などを進めてきた。

 山田医師は開業前に昭和伊南を退職する。昭和伊南事務部は「後任は未定で、確保に努めている」としている。

 山田医師の妻で同法人副理事長の山田思鶴医師(内科)は「将来は産婦人科医をさらに増やし、より多くのお産を扱いたい。昭和伊南や伊那中央との連携も深めていく」と話している。

 また、同法人は来年3月、南箕輪村沢尻に認知症のお年寄りらを受け入れるグループホームを開業する。木造平屋約480平方メートルで、利用定員18人。屋外にリハビリに役立つ散歩道や、利用者の交流の場となるハーブ園、オープンカフェなどを備える。

(信濃毎日新聞、2009年11月18日)

****** 中日新聞、長野、2009年11月19日

駒ケ根に産婦人科医院 来年6月開業

 駒ケ根市赤穂の医療法人ゆりかご(山田雅人理事長)は、来年6月に同市赤穂の駒ケ根高原にお産などを扱う産婦人科医院「駒ケ根高原レディスクリニック」を開業する、と発表した。里帰り出産を含めて年間約250件のお産を予定し、上伊那地域の産院不足の解消に努める。

 同地域は、産科医不足により昭和伊南総合病院(同市)、辰野総合病院(辰野町)が、2008年までにお産の扱いを休止。伊那中央病院(伊那市)でも里帰り出産を制限する状況が続いている。

 このような地域の産院不足を打開するため、山田理事長が開業を計画した。産科医の山田理事長が常勤医として業務に当たるほか、非常勤の産科医1人を新たに確保する。山田理事長は今年7月から昭和伊南の産婦人科長を務めているが、開業までに退職する。

 クリニックは鉄骨造り2階建て約1700平方メートルで、建設中。入院用ベッド17床、分娩(ぶんべん)用2床を備える。主な診療は産科、婦人科、女性内科。産科は産科診断、妊婦健診、分娩、1カ月検診、母乳外来など。婦人科は子宮がん検診を含めた婦人科疾患全般を扱う。他に内科医2人も勤務し、女性対象の一般内科、更年期障害、骨粗しょう症の治療にも当たる。

 また、同法人は来年3月、認知症対応のグループホームを南箕輪村沢尻に開設する。利用定員18人。 【一ノ瀬千広】

(中日新聞、長野、2009年11月19日)