今日は、昨日紹介できなかった渋い名盤、ブルーノートレーベルに唯一リーダー作を残した、ソニーレッドのアウト・オブ・ザ・ブルーをチョイスします。
とても、ファンキーで、ブルージーな、いかにもブルーノート録音らしい、好アルバムです。
アルバムタイトル…アウト・オブ・ザ・ブルー
パーソネル…リーダー;ソニー・レッド(as)
ウィントン・ケリー(p)
ポール・チェンバース(b)
サム・ジョーンズ(b)※
ジミー・コブ(ds)※
ロイ・ブルックス(ds)
曲目…1.ブルースヴィル、2.ステイ・アズ・スイート・アズ・ユー・アー、3.アイヴ・ネヴァー・ビーン・イン・ラヴ・ビフォア、4.ナディア、5.ブルース・イン・ザ・ポケット、6.アローン・トゥー・ロング、7.ザ・ロープ※、8.星への階段※
録音1959年12月5日、1960年1月23日※
演奏(曲)について…まず、アルバム参加メンバーを見て下さい。
リーダーのソニー・レッド以外のメンバー、一流どころが揃っています。
逆に言えば、有名になれなかったものの、当時レッドはそれだけ期待されていたのかも知れませんね。
推薦曲ですが、やはりメンバー中最も実力を見せ付けるのは、「ウィントン・ケリー」のピアノです。
2曲目「ステイ~」のバラードなんか、ピアノトリオ・プラス1の様な構成で、ちょっとレッドがかわいそうな感じですが、ケリーのピアノ、哀愁バッチリで最高です。
しかし、1曲目「ブルースヴィル」4曲目「ナディア」などのファンキーな吹き具合は「レッド」の魅力が充分に出ています。
音色的には、この時代のアルト吹きの誰もが影響を受けていた、「パーカー直系」で、マクリーンやウッズにも似た感じと言えば多少イメージできると思います。
それから、ブルース曲の5曲目も、レッドのもう一つの得意分野として、良い演奏をしていますが、ここでもケリーが優れたブロックコードを飾り付けて、主役を喰っている時があって、苦笑いしちゃうかもしれません。
6曲目「アローン~」は短曲ですが、レッドのアドリブソロがかなり良い感じで持っている実力を発揮しています。
「ケリー」は軽快なアドリブを、きらめきを放ちながら弾いています。
7曲目「ザ・ロープ」からは、バック二人が入れ替わりますが、演奏自体はキープ・コンセプトで、全く違和感はありません。
特に8曲目「星への階段」のバラードを心地よく吹き切る「レッド」は、とても好感が持てます。
ここでは「コブ」と「ジョーンズ」が貫禄のタイム・キーピングをして、「ケリー」は最後に「レッド」に花を持たせようとしたのか、サポート演奏に徹していて、アルバム全曲中一番「レッド」らしい演奏は、実はこの曲だと思います。
ブルーノートには、本当に「隠れた名盤」が多いですね。
皆様も何か良いのがありましたら、コメントを下さい。
とても、ファンキーで、ブルージーな、いかにもブルーノート録音らしい、好アルバムです。
アルバムタイトル…アウト・オブ・ザ・ブルー
パーソネル…リーダー;ソニー・レッド(as)
ウィントン・ケリー(p)
ポール・チェンバース(b)
サム・ジョーンズ(b)※
ジミー・コブ(ds)※
ロイ・ブルックス(ds)
曲目…1.ブルースヴィル、2.ステイ・アズ・スイート・アズ・ユー・アー、3.アイヴ・ネヴァー・ビーン・イン・ラヴ・ビフォア、4.ナディア、5.ブルース・イン・ザ・ポケット、6.アローン・トゥー・ロング、7.ザ・ロープ※、8.星への階段※
録音1959年12月5日、1960年1月23日※
演奏(曲)について…まず、アルバム参加メンバーを見て下さい。
リーダーのソニー・レッド以外のメンバー、一流どころが揃っています。
逆に言えば、有名になれなかったものの、当時レッドはそれだけ期待されていたのかも知れませんね。
推薦曲ですが、やはりメンバー中最も実力を見せ付けるのは、「ウィントン・ケリー」のピアノです。
2曲目「ステイ~」のバラードなんか、ピアノトリオ・プラス1の様な構成で、ちょっとレッドがかわいそうな感じですが、ケリーのピアノ、哀愁バッチリで最高です。
しかし、1曲目「ブルースヴィル」4曲目「ナディア」などのファンキーな吹き具合は「レッド」の魅力が充分に出ています。
音色的には、この時代のアルト吹きの誰もが影響を受けていた、「パーカー直系」で、マクリーンやウッズにも似た感じと言えば多少イメージできると思います。
それから、ブルース曲の5曲目も、レッドのもう一つの得意分野として、良い演奏をしていますが、ここでもケリーが優れたブロックコードを飾り付けて、主役を喰っている時があって、苦笑いしちゃうかもしれません。
6曲目「アローン~」は短曲ですが、レッドのアドリブソロがかなり良い感じで持っている実力を発揮しています。
「ケリー」は軽快なアドリブを、きらめきを放ちながら弾いています。
7曲目「ザ・ロープ」からは、バック二人が入れ替わりますが、演奏自体はキープ・コンセプトで、全く違和感はありません。
特に8曲目「星への階段」のバラードを心地よく吹き切る「レッド」は、とても好感が持てます。
ここでは「コブ」と「ジョーンズ」が貫禄のタイム・キーピングをして、「ケリー」は最後に「レッド」に花を持たせようとしたのか、サポート演奏に徹していて、アルバム全曲中一番「レッド」らしい演奏は、実はこの曲だと思います。
ブルーノートには、本当に「隠れた名盤」が多いですね。
皆様も何か良いのがありましたら、コメントを下さい。
コルトレーンのブルーノートでの唯一のリーダー作《ブルー・トレイン》(1577)は有名かと思いますが、そのコルトレーンが《クール・ストラッティン》(1588)のソニー・クラークのリーダーアルバム《ソニーズ・クリブ》(1576)にも参加している・・というのは、ご存知ですか??結構アルバムの出来としても良いと思います。
P.S.今日CD店の店頭で、昨年の1,500円盤の売れ残りで《アウト・オブ・ザ・ブルー》を見つけました。たまたま今日は別のジャンルのCDを購入しなければならない状況だったので、購入見合わせましたが、次に見たらゲットしようと思います。
聴き易いアルバムだと「朝日のように~」入りの「Paul Chembers Quintet (Blue Note 1564)」とか、L.モーガン(tp)とB.アービン(ts)が参加している「Grass Roots / Andrew Hill (Blue Note 84303)」あたりでしょうかねー、それでは失礼します。
昨年は、ブルーノートの1,500円シリーズを結構買いあさったのですが、これは素通りでしたね。ソニー・レッドという名前も、恥ずかしながら、実は聴いたことがありません。他の面子は結構、ブルーノートの“いつものメンバー”もしくは“メジャーどころ”なのですね。
結構、そそられますね。近いうちに中古CD屋に繰り出して探してみます。