紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

デヴィッド・サンボーン~クローサー…続き

2008-03-10 10:33:37 | ジャズ・アルト・サックス
いやー、皆様、大変ご無沙汰しております。
実は、我が家に子犬(トイ・プードル)が来まして、また、仕事の煩雑さもあって全くブログが書けませんでした。
更に昨日は、日曜日出勤も重なって…トホホ!
どうも、すみません。

今日は、先日の続きから書き始めたいと思います。

6曲目「バラード・オブ・ザ~」…「サンボーン」が、とても朗々と伸びやかにバラード・チューンを吹き上げて…歌心に満ち溢れた演奏です。
「ゴールディングス」のキー・ボードがスーパー・アシストを提供し、「マクブライド」の太いベース音が、二人を支える。
いつまでも聴いていたくなるような、とても優しい調べです。
軟派じゃない、癒し系サウンドです。
これは必聴でしょうね。

7曲目「アナザー・タイム・アナザー・プレイス」…霧に包まれたニューヨークをイメージして、「サンボーン」が書いたオリジナル曲との事ですが…はたして…正にその通りでして、「サンボーン」は、男っぽいハード・ボイルドな演奏を展開して、アドリブもかっこいいですね。
「スティーブ・ガッド」の切れ味抜群のドラムスが、更に乾いた大都会のイメージを誇張して…ニヒルなサウンドに仕上がっています。
それから、「ゴールディングス」のエレピが、実は一番霧を表していると思います。
非常に良いアシスト演奏となっていて、とても心地良いサウンドです。
都会の中にあるオアシス的な1曲でしょうか?

8曲目「ケープタウン・ブリンジ」…アフリカン・ピアニスト、「ダラー・ブランド」作ですが、「サンボーン」はライトに吹いて、カリプソ調のダンサブル・ナンバーに仕上げている。
「ガッド」のドラミングが秀逸物で、全員をさりげなくノリノリにさせている。

9曲目「ポインシアナ」…「アーマッド・ジャマル」作品ですが、「ウォーター・メロンマン」を彷彿させる序奏から気に入った。
ラテン調の変則的なリズムをバックに「サンボーン」が、渋めに決めてくれる。
余り派手なブロウはしないが、逆にクールで、かっこいい!
ダンディズムが煌く演奏です。
バックのパーカッション群のノリも良いです。
名前の通り、森の楽園を飛び廻る蝶の様に、軽やかで煌びやかです。

10曲目「ユー・マスト・ビリーブ~」…こいつも良いですよぉー。
私、フェイヴァリットの「ミシェル・ルグラン」作曲の、ビターなバラッドで、「ラッセル・マローン」のギターと、「サンボーン」のアルト・サックスが、語り合う様に曲を修飾して行きます。
「マクブライド」のベース、「ガッド」のシンバルは、どこまでも控えめで…いじらしい程控えめで、二人をじっと見守っています。
「サンボーン」は渋く、少しばかり辛口のトーンで、ここでもダンディズムが極まれりと言った感じです。
痺れますねぇ!!

11曲目「ソフィア」…アルバムのラストを飾るチューンです。
「サンボーン」自作の、哀愁のバラッド作品で、ここでも「サンボーン」の抑制したバラッド演奏が、悲しく美しい情景を描き切っています。
別れる時に背中で泣く、男の哀愁なんでしょうか?
サイド・メン達のさりげないサポートが、取分け「マイニエリ」のヴァイブが、哀愁感をセピア色に染め上げています。
泣けます…かっこいいです。

とにかく、アルバム全曲が良いと言っても過言では有りませんよ。
大お薦めの1枚です。


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