丸いジャンの頭から右へ段々と落ちていくのが飛騨尾根
GWは雪童の岡○さんと川○さんと3人で、ジャンダルム飛騨尾根に行ってきた。谷川のダイレクトカンテ以来、久しぶりにすっきりと完登出来て大満足の山行だった。
1日の夜、道の駅「奥飛騨温泉郷上宝」にて仮眠。2日朝に新穂高に移動して、7時前後だったかなぁ・・・出発。穂高平避難小屋までは雪はなし。小屋前の広場で休憩をしようとしたら、なんと兵庫に帰った門○さんがいた。年末の遭難者の遺体捜索に来ているとの事。きっちりと発見される事をお祈りしています。本当にお疲れ様です。
白出沢はデブリだらけの雪で埋め尽くされ、そのまま歩いて行く事が出来た。天狗沢の出合に10:00前に到着。ここで一本。最高の天気で暑いくらいだ。出合から200m程天狗沢に入り、左側の尾根の適当なルンゼから取り付く。ここはよくF尾根って言われているみたいだけど、D尾根でしょ?違う?かなりの急登でふくらはぎが張ってくる。稜線上に出るまで1時間も掛かった。ふぅ。
尾根上に出てからは樹林帯の中のヤセ尾根。樹林に囲まれているために高度感はないが、結構やせている。しばらくすると2300mの幕営適地と言われているコルに到着。やせているので大きなテントは張れないだろう。まだ12時前なので、一本取ってさらに標高を上げる。2400mを過ぎたあたりで若干傾斜もゆるみ、視界も広がってきた。
テントを張れるような平地はなく、2520mあたりの斜面を1時間近く掛けて切り、テン場をこしらえる。13時前には到着していたので、のんびりと土木作業を楽しんだ。今回は軽量化のために酒すら置いて来たので、食事が済むとすることもなく、翌日に備えて明るいうちからシュラフに潜り込んだ。
翌日は4時半出発。GPSのセットや写真を撮っているうちに、岡○さん川○さんはどんどん離れていきあせって追いかける。C尾根へのトラバースはなるべく上まで上がってから移動。下から取り付いて岩場を登るより、雪の締まったルンゼを登った方が早いとの岡○さんの判断だろう。
3人とも三ツ峠でⅣ+のアイゼン登攀は落ち着いてこなしているので、岩場に入ってからもしばらくはノーザイルで進む。ちょっと先が見えにくくなったあたりから、ロープを結んだ。
1ピッチ目(岡○さん)
スタートがちょっと体が外に出るので緊張するが、落ち着いて見ればホールドスタンス共盛りだくさん。とはいえ本チャンなので慎重にいく。
2ピッチ目(まっち)
正面のフェイスも行けそうだが、左に回り込んだ方にトレースがありそちらへ回る。あー下から見えた凹角だ!凹角に入る手前がちょっと悪く感じたのでハーケンを打とうとしたら、丁度いいのを落としてしまった。あちゃー。ばっちりではないけれど、なんとか別のサイズで決めて、凹角へ突入。しっかりと凍っていて、傾斜の緩いアイスクライミング。ここが一番楽しかった。
3ピッチ目(岡)
このあたりから似たような岩場ばかりで、あまり記憶がない。大体岩場と雪壁のミックスだ。
4ピッチ目(岡)
一旦クライムダウン。ここはT2か?コルにおりて岡○さんがアックスでビレイ。
5ピッチ目(ま)
手前から見ると結構立っているように見えた岩場も、取り付くと快適。どんどん高度を上げていく。
6ピッチ目(岡)
岩場の続き。やはり似たような岩場と雪壁のミックス。
7ピッチ目(ま)
ロープ不要的斜面だが、一応ビレイをしてもらう。もうちょっとでジャンの頭なのに(この時は気付いていない)、ロープが足らずにもう一度後続をビレイ。
二人にはそのままビレイポイントを通過して先に進んでもらう。目の前の頂きへ進んだが、その先へ降りられないという事で、クライムダウンして縦走路へ向かった。そのまま自分も二人の元へと、縦走路へ向かい、広いコルでゆっくりと一本取った。そして後で気が付いたのだが、結局自分はジャンの頭を踏むことなく、下山していくのだった(涙)。
ジャンの直下は急斜面。緊張のトラバースで進んでいく。
その先も数カ所緊張するトラバースやクライムダウンが続く。ロバの耳は飛騨側から巻いて、12時に奥穂到着。写真を何枚か撮って下ろうとすると、ここから涸沢へ下ろうとするスキーヤー2名とボーダー1名に遭遇。斜面を下ってゆくのをじっくりを観戦させて頂きました。
穂高岳山荘への下りが結構急。しかし雪面はしっかり締まっているので、バイルとアイゼンの爪を効かせて、ザクザクとクライムダウン。安全地帯に12:45到着。ここで大休止を取って白出沢から下山。風もなくなり暑くてマイッタ。白出大滝の巻き道が雪がくさって悪かったが、15:20過ぎに白出沢出合に到着。2日の夕方に白出沢下部で雪崩があったようで、来る時と景色が変わっていた。
これだけ快適な山行も滅多にないだろうというくらい、気持ちが良かった。誘って頂いた岡○さん、同行の川○さん、本当にありがとうございました。って、二人共このブログ知らないんだな。
GWは雪童の岡○さんと川○さんと3人で、ジャンダルム飛騨尾根に行ってきた。谷川のダイレクトカンテ以来、久しぶりにすっきりと完登出来て大満足の山行だった。
1日の夜、道の駅「奥飛騨温泉郷上宝」にて仮眠。2日朝に新穂高に移動して、7時前後だったかなぁ・・・出発。穂高平避難小屋までは雪はなし。小屋前の広場で休憩をしようとしたら、なんと兵庫に帰った門○さんがいた。年末の遭難者の遺体捜索に来ているとの事。きっちりと発見される事をお祈りしています。本当にお疲れ様です。
白出沢はデブリだらけの雪で埋め尽くされ、そのまま歩いて行く事が出来た。天狗沢の出合に10:00前に到着。ここで一本。最高の天気で暑いくらいだ。出合から200m程天狗沢に入り、左側の尾根の適当なルンゼから取り付く。ここはよくF尾根って言われているみたいだけど、D尾根でしょ?違う?かなりの急登でふくらはぎが張ってくる。稜線上に出るまで1時間も掛かった。ふぅ。
尾根上に出てからは樹林帯の中のヤセ尾根。樹林に囲まれているために高度感はないが、結構やせている。しばらくすると2300mの幕営適地と言われているコルに到着。やせているので大きなテントは張れないだろう。まだ12時前なので、一本取ってさらに標高を上げる。2400mを過ぎたあたりで若干傾斜もゆるみ、視界も広がってきた。
テントを張れるような平地はなく、2520mあたりの斜面を1時間近く掛けて切り、テン場をこしらえる。13時前には到着していたので、のんびりと土木作業を楽しんだ。今回は軽量化のために酒すら置いて来たので、食事が済むとすることもなく、翌日に備えて明るいうちからシュラフに潜り込んだ。
翌日は4時半出発。GPSのセットや写真を撮っているうちに、岡○さん川○さんはどんどん離れていきあせって追いかける。C尾根へのトラバースはなるべく上まで上がってから移動。下から取り付いて岩場を登るより、雪の締まったルンゼを登った方が早いとの岡○さんの判断だろう。
3人とも三ツ峠でⅣ+のアイゼン登攀は落ち着いてこなしているので、岩場に入ってからもしばらくはノーザイルで進む。ちょっと先が見えにくくなったあたりから、ロープを結んだ。
1ピッチ目(岡○さん)
スタートがちょっと体が外に出るので緊張するが、落ち着いて見ればホールドスタンス共盛りだくさん。とはいえ本チャンなので慎重にいく。
2ピッチ目(まっち)
正面のフェイスも行けそうだが、左に回り込んだ方にトレースがありそちらへ回る。あー下から見えた凹角だ!凹角に入る手前がちょっと悪く感じたのでハーケンを打とうとしたら、丁度いいのを落としてしまった。あちゃー。ばっちりではないけれど、なんとか別のサイズで決めて、凹角へ突入。しっかりと凍っていて、傾斜の緩いアイスクライミング。ここが一番楽しかった。
3ピッチ目(岡)
このあたりから似たような岩場ばかりで、あまり記憶がない。大体岩場と雪壁のミックスだ。
4ピッチ目(岡)
一旦クライムダウン。ここはT2か?コルにおりて岡○さんがアックスでビレイ。
5ピッチ目(ま)
手前から見ると結構立っているように見えた岩場も、取り付くと快適。どんどん高度を上げていく。
6ピッチ目(岡)
岩場の続き。やはり似たような岩場と雪壁のミックス。
7ピッチ目(ま)
ロープ不要的斜面だが、一応ビレイをしてもらう。もうちょっとでジャンの頭なのに(この時は気付いていない)、ロープが足らずにもう一度後続をビレイ。
二人にはそのままビレイポイントを通過して先に進んでもらう。目の前の頂きへ進んだが、その先へ降りられないという事で、クライムダウンして縦走路へ向かった。そのまま自分も二人の元へと、縦走路へ向かい、広いコルでゆっくりと一本取った。そして後で気が付いたのだが、結局自分はジャンの頭を踏むことなく、下山していくのだった(涙)。
ジャンの直下は急斜面。緊張のトラバースで進んでいく。
その先も数カ所緊張するトラバースやクライムダウンが続く。ロバの耳は飛騨側から巻いて、12時に奥穂到着。写真を何枚か撮って下ろうとすると、ここから涸沢へ下ろうとするスキーヤー2名とボーダー1名に遭遇。斜面を下ってゆくのをじっくりを観戦させて頂きました。
穂高岳山荘への下りが結構急。しかし雪面はしっかり締まっているので、バイルとアイゼンの爪を効かせて、ザクザクとクライムダウン。安全地帯に12:45到着。ここで大休止を取って白出沢から下山。風もなくなり暑くてマイッタ。白出大滝の巻き道が雪がくさって悪かったが、15:20過ぎに白出沢出合に到着。2日の夕方に白出沢下部で雪崩があったようで、来る時と景色が変わっていた。
これだけ快適な山行も滅多にないだろうというくらい、気持ちが良かった。誘って頂いた岡○さん、同行の川○さん、本当にありがとうございました。って、二人共このブログ知らないんだな。