ビル・ゲイツが新型原発に私財数千億円を投じる構えらしい(2010年3月)
と報じられてから1年以上たつ。
その後も意気盛んらしい。
何処かの首相の受けねらいの思いつきとは根本的に違うのがすばらしい。
福島の東電原発なんて40年も前の技術でつくられたものだ。
技術革新は想像を絶するものであるのは誰だって想像できるだろう。
最新の技術でどこまで安全にできるかの検討が本当にされているのかな。
オバサン的な発想の原発放棄には危険なものを感じる。
次世代モデルの原発が考えられているのだ。
ゲイツの考えは次のようなものだ。
「エネルギー分野での前進は経済全体の拡大のために必須だ。しかし解決しなければならない重要な問題が3つある。コスト、安定性、環境への影響だ。価格が高すぎても困る。供給がいつなんどき途切れるか分からないのでは困る。地球環境を破壊されても困る。そうした点が解決されねばならない。
●再生可能エネルギーは燃料を必要としない点ではすぐれているが、こういった技術で収集できるエネルギー密度は発電所に比べ著しく低いため、普通の発電所の何千倍もの面積が必要。太陽や風のような不安定な供給源に頼るとすると、それを利用できない間エネルギーを得る別の手段を用意しなければならない。
●エネルギー貯蔵の問題も重要だ。あらゆるタイプのバッテリーを検討したが、いま入手できるバッテリーをすべて集めてもエネルギーを10分間も供給できない。再生可能エネルギーでまかなえるのは、電力の30%が上限。100%まかなうには、今の100倍以上に貯蔵能力を改善できる奇蹟的な技術革新が必要だ。
●発電効率が高くCO2が出ないのは原子力。ゲイツの投資しているテラパワーは、ウランの1%のU235を燃焼させる代わりに残りのU238を燃焼させる進行波炉。99%を燃料として使用することで、コスト面で劇的な改善が得られる。燃料の劣化ウランは数百年分あり、ほぼ無尽蔵だ。
(現在使用されているウラン燃料であるU235はウラン全体の1%以下。残りの99%以上はU238で現在は燃料としては使われていない。広島に投下された原子爆弾は、ウラン235を用いている)
=この部分chimo追加=
ビルゲイツは福島原発事故後の原子力エネルギーに対する懸念・不安は多分に過剰反応だと考えている。
chimoさんもこれに大いに賛成だ。
今のままの原発は危険だ。だから今後原発は放棄するはあまりにも短絡すぎる。
事故処理をしっかりとやり、何がよくて何が悪かったかをしっかり検討したあとに結論をだしてほしいものだ。
chimoさん昔はエンジニアのはしくれだったんです w