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舞子浜遺跡の埴輪棺と五色塚古墳の埴輪は同じ工人集団が製作

2021年07月18日 06時02分14秒 | 神戸情報

令和3年(2021)度春季企画展 国史跡「五色塚古墳の歩み」が神戸市埋蔵文化財センター

で開催中です。7月25日まで開催されています。

この展示のなかで「舞子浜遺跡の埴輪棺と五色塚古墳の埴輪は同じ工人集団が製作した

という点に興味を持ちましたので紹介します。

上の写真は五色塚古墳の円筒埴輪(左)と舞子浜遺跡の埴輪棺

5条6段のタイプで1,3,5段目の透孔があります。

 

上の写真は説明パネルで舞子浜遺跡の埴輪棺と五色塚古墳の埴輪の共通性について

記載されています。

最下段の高さ35cmとその他の段高さ17.5cmの組み合わせも一致

ヘラ記号(作者を示したものか?)も一致しています。

これらから同じ工人集団が製作したことが明らかです。

舞子浜遺跡は五色塚古墳の西約1Kmの地点にあり埴輪棺が19基見つかっています。

棺には円筒埴輪、朝顔形埴輪、蓋形埴輪、盾形埴輪などが用いられていました。

上の写真は奈良文化財研究所の廣瀬覚さんの講演(2021-7-3)資料からで

刷毛目のパターンが一致している証拠を示したものです。

廣瀬覚さんは埴輪製作の工人集団が移動して埴輪を製作していったことに関して

次の資料(下の2枚の写真)で説明されました。

 

下記の企画展示で舞子浜遺跡についての展示がありましたので写真紹介します。

平成31年度神戸市埋蔵文化財センター 春季企画展 「海を見つめて」  on 2019-

 

上の写真は舞子浜遺跡の円筒埴輪棺出土状況

上の写真は神戸市埋蔵文化財センターの保管倉庫内の埴輪棺と人骨

上の写真は人骨に関する説明パネル

棺を取り巻く溝(SD01)からは古墳時代前期後半頃の土器が出土しています。

 

私は2021年6月12日、6月26日、7月3日及び7月17日に企画展を観覧しました。

興味のある方は是非、足をお運びください。7月25日まで開催中

観覧記について下記ブログで纏めています。

 令和3年(2021)度春季企画展 国史跡「五色塚古墳の歩み」観覧記 - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)


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