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2022年 沖縄全戦没者追悼式 on 2022-6-23

2022年06月23日 17時15分03秒 | Gooニュース

沖縄県民の4人に1人(約20万人)が亡くなった沖縄戦から77年が経ちました。

沖縄戦で組織的な戦闘ができなくなった6月23日を沖縄慰霊の日と定められ毎年

沖縄戦で亡くなった方々を慰霊するイベントが行われています。

2022年の沖縄全戦没者追悼式は、去年同様新型コロナウイルスの感染拡大防止のため

席の間隔を空け、参列者の数を減らして下記の要項で実施されました。

本年は式には岸田文雄首相が出席されました。首相の出席は3年ぶりで、過去2年は新型コロナウィルス拡大のため、ビデオメッセージだった。

 

実施日:2022年6月23日

場所:沖縄県糸満市摩文仁 平和祈念公園

沖縄全戦没者追悼式スケジュール:

 11:50  開式の辞      沖縄県副知事 池田竹州

 11:51   式 辞       沖縄県議会議長 赤嶺昇

  12:00 黙とう

 12:01 追悼のことば 沖縄県遺族連合会会長 宮城篤正

 12:05 献花

 12:21 平和宣言   玉城沖縄県知事

 12:30 平和の詩朗読 山内小学校2年の徳元穂菜さん

 12:37 あいさつ   岸田文雄内閣総理大臣       

             細田博之衆議院議長、山東昭子参議院議長

             駐日米国大使 ラーム・エマニュエル(代読)

 13:00? 閉式の辞 沖縄県副知事 照屋義実

上の写真は玉城知事の平和宣言

玉城デニー知事の平和宣言(全文)

ここ沖縄は、先の大戦において、一般住民を巻き込み、史上まれに見る苛烈を極めた地上戦の場となりました。

 鉄の暴風は20万人余りの尊い命を奪い去り、貴重な文化遺産や緑豊かな自然を破壊しました。

 あれから77年目となる6月23日を迎えました。

 戦争の不条理と残酷さを身をもって体験した県民は、一人一人の不断の努力と揺るぎない信念を持って、戦後の廃きょと混乱から懸命に立ち上がり、共に手を取り合って幾多の困難を乗り越えてきました。

今年、沖縄は本土復帰50年の節目の年です。

復帰の前年1971年、当時の琉球政府が日本政府・国会に提出した復帰措置に関する建議書においては、「基地のない平和の島」としての復帰を強く望むことが明確に記されております。

しかしながら、今なお国土面積の約0・6%しかない沖縄に、日本全体の米軍専用施設面積の約70・3%が集中しており、米軍基地から派生する事件・事故、航空機騒音、水質や土壌等の環境汚染など、県民は過重な基地負担を強いられ続けています。

 このため沖縄県は、在沖米軍基地の更なる整理・縮小や、日米地位協定の抜本的な見直し、事件・事故等の基地負担の軽減、普天間飛行場の速やかな運用停止を含む一日も早い危険性の除去、辺野古新基地建設の断念等、沖縄の基地問題の早期の解決を図ることを強く求めてまいります。

平和で真に豊かな沖縄の発展に向けて、貴重な自然環境や沖縄独自の文化を、未来を担う子や孫達に引き継いでいくことが私たちの責務です。

 世界においては、依然として地域紛争は絶えることがなく、難民、貧困、飢餓、差別、人間としての尊厳がじゅうりんされるなどの深刻な問題が存在しています。

ウクライナではロシアの侵略により、無この市民の命が奪われ続けています。美しい街並みや自然が次々と破壊され、平穏な日常が奪われ、恐怖と隣り合わせで生きることを余儀なくされている状況は、77年前の沖縄における住民を巻き込んだ地上戦の記憶を呼び起こすものであり、筆舌に尽くし難い衝撃を受けております。

 沖縄県民は、国際社会の連帯と協力による一日も早い停戦の実現を切に願っております。

沖縄県としては、人道支援の立場から、ウクライナからの避難民受け入れ等の支援を行っており、一日も早い平和の回復を強く望みます。

 「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」と、ユネスコ憲章の前文に記されております。

平和な社会を創造するためには、国際社会が連帯し、多様性や価値観の違いを認め合い、対立や分断ではなく、お互いを尊重し、対話を重ね、共に平和を追求していくことが、今求められているのではないでしょうか。

 沖縄には、独自の歴史や文化によって培われた寛容の心と万国津梁(ばんこくしんりょう)の精神で多くの国々と交流し、平和を維持してきた歴史があります。

 このような歴史を積み重ねてきた沖縄県では、世界の恒久平和を願い、国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦で亡くなられたすべての人々の氏名を刻銘した「平和の礎(いしじ)」を建設しました。

今年も新たな追加刻銘を行い、24万1686人の方々が刻銘されており、この取組は今なお続いております。

 私たちは、激動が続く世界情勢の中で、今こそ、平和の礎に込められた平和と命の尊さを大切にする「沖縄のこころ・チムグクル」を国境を越えて世界に発信していくことが重要だと考えております。

 戦後77年が経(た)ち、戦争を知らない世代が大半を占めるなど悲惨な沖縄戦の記憶が薄れていく中で、忌まわしい戦争の記憶を風化させないために、沖縄戦の実相や教訓を次の世代に正しく伝えていくことは、私たちの大切な使命です。

沖縄県では、復帰当時の県民の願いを引き継ぎ、復帰から50年経った現在においてもなお残る課題の解決と、県民が望む沖縄21世紀ビジョンで描く沖縄のあるべき姿の実現に向け、「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書」をとりまとめました。

 令和4年度から始まった「新・沖縄21世紀ビジョン基本計画」に基づき、県民が望む「平和で豊かな『美(ちゅ)ら島』おきなわ」の未来に向けて、沖縄県の持つ様々な特性を活(い)かしながら、「誰一人取り残すことのない優しい社会」の実現に全力で取り組んでまいります。

 私たちは、沖縄から世界へ平和の声をつなげ、二度と沖縄を戦場にさせないために、核兵器の廃絶、戦争の放棄、恒久平和の確立に向け絶え間ない努力を続けてまいります。

「命(ぬち)どぅ宝」んでぃ言(いゅ)る格言(いくとぅば)や、私達(わったー)御先祖(うやぐゎんす)ぬ遺(ぬ)くちくぃみそーちゃる何事(ぬーぐとぅ)にん勝(まさい)る黄金(くがに)言葉(くとぅば)やいびーん。

 くぬ命宝(ぬちだから)やる格言や、何時(いつぃ)ぬ時代(でー)までぃん継(つぃ)なじいちゃびらな。

 誰一人(たーちゅい)やてぃん命奪(ぼー)らってぃんならん、あんし奪いんさんぐとぅ御万人(うまんちゅ)が心穏(なだやし)くそーてぃ暮らさりーる安寧(くくるやっさ)る世(ゆ)ぬ中んかいなさびらな。

子共達(わらびんちゃー)ぬ瞳(みー)が輝(ふぃちゃ)いかんてぃ、全(まじり)ぬ方々(ぐにんじゅ)が幸(しぇーえー)やんでぃいゅる実感(うむい)ぬないる希望(ぬじゅみ)ぬ満っち溢(あん)でぃーる社会(ゆぬなか)なしみてぃ今世(なまぬゆー)から未来(あとぅぬゆー)までぃん築(つぃみかさび)てぃいちゃびらな。

Your lives matter

 It is life, itself, that matters more than any treasure

 Nobody has the right to take another life

 Nobody should be left behind or have to live with fear

 We will pass our faith of “Nuchi-du-takara”(命どぅ宝) on to the succeeding generations

 So that we can create a society where our children’s eyes brightly with hopes, and all people are able to live in peace

Let’s work together to hand down our compassionate society that embodies the spirit of the Okinawan People

 Let’s continue building a bright future for our children and grandchildren!

本日、慰霊の日に当たり、国籍の区別なく犠牲になられた全てのみ霊(たま)に心から哀悼の誠を捧(ささ)げるとともに、平和の尊さを正しく次世代に伝え続け、国際平和の実現に貢献し、すべての県民が真に幸福を実感できる平和で豊かな沖縄の実現を目指し、全身全霊で取り組んでいく決意をここに宣言します。

※方言及び英語の訳

 命どぅ宝 命こそ宝をいつの時代でも語り継ぐこと。

 誰かの命が奪われず、命を奪うこともせず、人々が心穏やかに暮らせる安寧な世の中にすること。

 子ども達が瞳を輝かせて、全ての人々が、幸せだと実感できる希望に満ち溢(あふ)れた社会を今から未来へ築いていこう。

上の写真は平和の詩朗読を読み上げる 沖縄市立山内小学校2年の徳元穂菜さん

上の写真は岸田首相の来賓挨拶

岸田文雄首相は「基地負担軽減の目に見える成果を一つ一つ着実に積み上げていく」と挨拶。

 全文は下記サイトを参照してください。

 沖縄慰霊の日 全戦没者追悼式 岸田文雄首相あいさつ(全文) | 毎日新聞 (mainichi.jp)

式典の模様の報道(Youtube動画)をGooで共有させていただきました。

沖縄戦終結77年「慰霊の日」 復帰半世紀、20万人悼む Kyodo News

上の写真は会場となった沖縄県糸満市摩文仁 平和祈念公園

上の写真は平和の礎(いしじ)

 

2021年の式典

 2021年 沖縄全戦没者追悼式 on 2021-6-23 - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)


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