CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ)

神戸・岩国の最新情報を中心に紹介していきます。歴史や時事について調べた結果を紹介。

地球ドラマチック「哺乳類の大躍進!恐竜絶滅後の世界」を視聴して

2021年09月23日 03時49分43秒 | Weblog

2021年9月13日(月)NHK Eテレ 地球ドラマチック「哺乳類の大躍進!恐竜絶滅後の世界」

を視聴しました。哺乳類の進化についての一端を学びました。

番組内容について私なりに整理して写真紹介していきます。

 

NHKのサイトでは下記のように紹介しています。
およそ6600万年前、隕石の衝突によって、恐竜や多くの生物が地球上から絶滅。その危機を乗り越え、繁栄したのが人類の祖先、哺乳類。どうやって生き延び躍進したのか?

今からおよそ6600万年前、直径10キロの巨大隕石が地球に落下。恐竜を始め、生物の大部分が絶滅したといわれる。地球誕生以来、最悪の危機的状況を乗り越え、繁栄したのが私たちの祖先、哺乳類。一体どんな生物だったのか?番組では、生き延びた哺乳類の正体を探るべく、化石発掘の最前線にカメラが潜入!最新の調査報告をもとに、暗黒の時代を経て、哺乳類が栄華を極めるにいたった軌跡が明らかに!(アメリカ Rise of Mammals 2019年)

下に上述番組のダイジェスト版をYoutube動画よりGooで共有しました。

Rise of the Mammals I Preview I NOVA I PBS

およそ6600万年前、直径約10キロの巨大隕石がメキシコのユカタン半島近くに衝突しました。大量の粉じんなどが舞い上がった影響で日射量や気温が極端に低下したとみられ、恐竜や多くの生物が地球上から絶滅(約90%の生物が絶滅したと言われています)。その危機を乗り越え、繁栄したのが人類の祖先、哺乳類。どうやって生き延び躍進したのか?

恐竜が繁栄していた時代にはリス程度の大きさの哺乳類が隕石衝突後、奇跡的生き延び大型化して繁栄をしていったかを探るのが番組の主な内容であった。

まず、番組の主役である古脊椎動物学者のタイラー・ライソン(Tyler Lyson)が紹介されます。彼はノースダコダ州のバッドランドの6,600万年前の地層の上の地層に含まれる哺乳類の化石を長年、探索しましたが大きな成果は得られず間もなくコロラド州の州都にあるデンバー自然科学博物館のAssociate Curator of Vertebrate Paleontology(古脊椎動物学の主任研究員)となり研究拠点を移します。

タイラー・ライソン博士はデンバー自然博物館 Department of Earth Sciencesに所属
 住所:2001 Colorado Blvd.Denver, CO 80205  303.370.6000

上の写真は古脊椎動物学者のタイラー・ライソン博士

着任直後から彼は米コロラド州のコロラドスプリングス近郊にある「コラールブラフス」という化石産地で恐竜絶滅後の哺乳類化石を求めて探索したものの中々見つかりませんでした。

転機となったのは着任後、何年か経った時に博物館の地下に保管されていた哺乳類の顎の化石サンプルを見つけたことでした。(下の写真)

この標本はボランティアスタッフのシャロン・ミリートさん(下の写真)により採取された

もので採取場所やコンクリーションと言われる特別な岩の中にあったなど基本情報が

書かれていました。

2016年から再度、上記の「コラールブラフス」の地層を調査し、多くの哺乳類の化石を見つけた。

上の写真は隕石衝突後の地層で複数の火山灰層や地磁気逆転の記録、花粉や胞子など、

年代決定に役立つものがいくつも含まれていた。約100万年後までの地層が露出している。

年代と化石を結びつけると、時代を追って哺乳類の種の多様性が徐々に増すとともに、

大型化が進んでいった様子が手に取るように分かってきた。

上の写真は化石の収集作業を共に行った古植物学者のイアン・ミラー博士

彼らは何千種に及ぶ哺乳類の化石、爬虫類の化石、植物化石、花粉の化石を収集した。

持ち帰ったサンプルはデンバー自然科学博物館のチームによりクリーニング作業や分析

が実施され大きな成果を生みます。

上の2枚の写真は隕石衝突から約10万年を過ぎたころから、推定体重が数キロはある

ロクソロフスの頭蓋骨化石と想像図。

頭蓋骨の分析から嗅覚が発達していたと推測されるとのこと。

上の写真はカルシオプトゥクス(約25Kg)のイメージ。隕石衝突から30万年後までに現れた。

 

上の写真は隕石衝突から70万年後くらいに現れて、現在のオオカミ位(体重45Kg)の

大きさがあったタエニオラビスのイメージ図

上の写真は隕石落下から70万年後、さらに大型化したエオコノドン(50Kg)が出現した。

上の写真は哺乳類の頭蓋骨などの化石群

コラ-ルブラフスからは、6000点を超す植物化石も見つかっている。
隕石衝突後に植物が多様性を取り戻して森が回復していった道筋もみえてきた。

隕石落下より最初の数万年間は、シダとヤシなどの仲間が主体だったようだ。
ところが約10万年を過ぎると、被子植物の中でも栄養豊かな果実を
つけるクルミの仲間が増え、約70万年後には、たんぱく質を多く含む
マメ科植物が初めて登場するなどの変化が起きてきた。

これらを食料とした動物達も徐々に大型化し、進化していった。

上の写真はヤシの化石

次に2021年9月1日にNHK Eテレ 高校講座 地学「新生代」で放送された

哺乳類の霊長類の進化の歴史から人類(ホモサピエンス)までの進化の過程をReviewしてみます。

 

約6,500万年前プルガトリウスが霊長類の元祖であった。(上の写真)

約4,000万年前にアダピスに進化 樹上生活を始めます (上の写真)

約1,500万年前にプリオピテクス(小型の猿のような姿)に進化(上の写真)

約1,000万年前にドリオピテクス(大型類人猿の祖先)に進化(上の写真)

約400万年前 猿人 アウストラロピテクスに進化(上の2枚の写真)

上の写真は猿人以降、ホモサピエンスまでの進化過程を示したものです。

約400~160万年前 猿人 アウストラロピテクス

約160~13万年前  原人 ホモ・エレクトゥス

約13~4万年前   旧人 ホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシス

約4万年前~    新人 ホモ・サピエンス・サピエンス

現代         現代人(新人) ホモ・サピエンス・サピエンス

出典:明石市立文化博物館の常設展示

 

参照サイト

 ゼロから始める新時代生活〜コラールブラフスに見る哺乳類の進化 - 太古の世界 〜マニアックな古生物を求めて〜 (goo.ne.jp)

 

 哺乳類、恐竜なき世界で急速に大型化 化石が示す新証拠:朝日新聞デジタル (asahi.com)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする