CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ)

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200万年前、明石は湖の底であった。明石市立文化博物館の常設展示より

2021年09月11日 03時48分38秒 | 神戸市以外の兵庫県

明石市立文化博物館の常設展示の入り口付近に「明石の大地のおいたち」という

パネル展示があります。200万年前から6千年前の明石の地形を説明したものです。

説明文によると、明石の地形は200万年の歴史があり、200万年前は湖底であった

その後、海の侵入や後退を何回か繰り返し、またある時には川原になったりしながら

現在の地形になりました。

200万年前からの地形の推移とその頃の状況を辿ってみたいと思います。

200万年前 広大な湖の出現

明石の歴史は、今から200万年前の大きな湖の底であった時代からたどることが出来ます。

このころ湖の近くには、メタセコイアの森が広がり、アカシゾウ(アケボノゾウ)や

シカマシフゾウ(シカの一種)など、今の日本にはいない動物がすんでいました。

 

 

50万年前 初めての海の侵入

この頃、六甲山や淡路島が隆起をはじめました。

最初の海(朝霧の海)から高塚山の海、岩岡の海へと次々と海域が変化していきました。

氷期には海面は下降していたが、50万年前の間氷期には海が侵入してきました。

 

 

10万年前 明石をおおった海

この時代は間氷期で明石市域の海岸部の大部分が海底でした。

当時の海底や海岸が明石に広がる平らな土地(段丘面)です。

 

2万年前 干上がった瀬戸内海

2万年前の氷期には海面が100mも下がり瀬戸内海は干上がってしまいました。

そこには古大阪川と呼ばれる大きな川が流れていました。

この時期(約3万年前)に鹿児島の姶良(あいら)カルデラの大噴火が起こります。

約2.6万年前に後カルデラ火山の桜島火山が誕生。ほぼ現在の地形となります。

1万年前 瀬戸内海の誕生

この時期には間氷期に入り海面が上昇して瀬戸内海が誕生しました。

ただ、海面は現在より30mほど低い状態でしたので海の部分は現在より少ない

 

6千年前 拡大した瀬戸内海

この時期には間氷期でもより温暖化が進行し現在の瀬戸内海に近い海域となった。

 

パネル展示遠景

上の写真は今迄に示してきた説明パネルの展示遠景です。

 

旧石器時代の気候

200万年前というと地質学でいう新生代第4紀が始まった頃であり、地球は氷期と

間氷期を繰り返しています。日本では旧石器、縄文の時代に相当します。

上の写真は旧石器時代(新生代第4紀)の年代を示したもので氷期と間氷期の時期を

確認できます。

出典:詳説日本史図録 第2版 山川出版社(2008) Page11

 

旧石器時代、大型動物の渡来

上の写真は大型動物の渡来を説明したものです。

出典:詳説日本史図録 第2版 山川出版社(2008) Page11

 

 

 

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