2017年のイカナゴ漁は3月7日に解禁されましたが例年と比べて不作で
とうとう兵庫漁連の大阪湾(淡路東浦沖)と大阪漁連は3月18日までで
イカナゴ新仔漁を打ち切ることとなりました。
兵庫漁連の神戸沖、明石沖、淡路島西浦沖は継続中
不作を受けて小売りの値段も高騰しており先日、イオンジェームス山店では
1Kg 3,800円で販売されていました。
そこで、いかなご漁獲量(単位:トン/年)を調べてみることにしました。
1.兵庫県のイカナゴ漁
兵庫県のサイトにはいかなごの漁獲量と題して昭和51年(1976)から
平成26年(2014)までの漁獲量と漁獲金額の推移をグラフで示されています。
(下に添付)
兵庫県のいかなご漁獲量についてグラフを見てわかることを概観しました。
1)イカナゴは生まれて間もない稚魚を漁獲対象とするため、年々の発生の量変動を
受けて漁獲量が不安定である。
2)昭和51年(1976)から増減はあるものの平成14年度(2002)ころまで概ね
2~3万トン/年
3)平成14年以降は1万トン/年前後で推移しています。
4)昭和51年以前では昭和45年に38,948トン/年が最高記録だそうです
2.全国レベルのいかなご漁獲量
平成24年(2012) いかなご漁獲量(単位:トン/年)
都道府県 漁獲高 シェア
兵庫県 11,620 32%
愛知県 8,209 22%
三重県 7,617 21%
北海道 3,646 10%
香川県 2,192 6%
大阪府 1,594 4%
岡山県 906 2%
宮城県 480 1%
徳島県 222 1%
愛媛県 70 0%
和歌山県 17 0%
広島県 6 0%
岩手県 4 0%
福井県 4 0%
青森県 2 0%
全国の合計漁獲高 36,589トン/年
出典:http://www.region-case.com/rank-h27-product-ikanago/
平成27年(2015) いかなご漁獲量(単位:トン/年)
都道府県 漁獲高 シェア
兵庫県 10,792 36.9%
北海道 7,170 24.5%
宮城県 3,319 11.4%
愛知県 2,247 7.7%
三重県 1,918 6.6%
香川県 1,314 4.5%
大阪府 803 2.7%
茨城県 498 1.7%
福島県 431 1.5%
岡山県 350 1.2%
愛媛県 204 0.7%
岩手県 70 0.2%
徳島県 42 0.1%
大分県 39 0.1%
青森県 15 0.1%
福井県 6 0.0%
全国の合計漁獲高 29,219トン/年
出典:http://www.region-case.com/rank-h27-product-ikanago/
これまで兵庫県のいかなご漁獲量(単位:トン/年)は全国トップをキープして
きましたが最近のニュースをみると本年度は極端に減少してトップの座を他の
都道府県に譲るのではないかと推定されます。
3.世界のいかなご漁獲量
2003年の世界のイカナゴ類(Ammodytidae)漁獲量は664,216トン/年
(出所:FAO 年報)
2014年のイカナゴ漁獲高でランクを示すと
出所:http://www.globalnote.jp/post-7261.html
1位 デンマーク 158,991トン/年
2位 中国
3位 ノルウェー
4位 日本
5位 スウェーデン
6位 ドイツ
7位 ポーランド
8位 韓国
9位 スペイン
10位 リトアニア