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加東市 秋津住吉神社に奉納された 西戸百石踊 on 2015-4-29

2015年05月01日 07時34分03秒 | 神戸市以外の兵庫県
2015年4月29日、旧東条町秋津(現加東市)の秋津住吉神社に奉納される
村の伝統行事「秋津百石踊」が挙行されましたので動画と写真で紹介します。
秋津百石踊は西戸百石踊保存会(針木功会長)が室町時代後期から安土桃山時代
初期から400年以上前から続く伝統芸能を守り続けられています。
一般的には雨乞踊と呼ばれ地方によって百石踊、新発意踊、ザンザカ踊、
チャンチャカ踊
などの呼び名があります。

民族芸能の分類では風流太鼓踊の系統に属する
風流踊は疫神祭や、念仏、田楽などに起源をもつ芸能と考えられています。

「西戸(さいど)百石踊」(秋津百石踊)は、昭和47年(1972)に兵庫県
指定の重要無形民族文化財になりました。


この踊りを一度催すと、百石分(現在価で600万延)の経費を必要とすることから
百石踊りと云われているそうです。


秋津百石踊に入る前に秋津住吉神社と神事の様子を写真で紹介します。

上の写真は秋津住吉神社(大喜多恵子宮司)の随身門です。
祭神は住吉三神と神功皇后。百石踊は皇后が住民に、干ばつ時には踊って
雨を祈るよう伝えたことが発端と言われるそうです。


上の写真は藤棚から観た拝殿と本殿。右端には神事が行われた場所も一部写っています。
本殿は17世紀の建物で加東市に指定文化財。


境内には鯉のぼりがいっぱいでした。(上の写真)


上の写真は秋津百石踊のポスター。



上の写真は過去の秋津百石踊と同じく加東市で10月の第一土曜・日曜に
開催される神神事(上鴨川住吉神社に奉納)の写真集です。


上の写真は’65 兵庫県文化賞フェスティバル出演記念の旗


上の写真は神事のスタートで随身門の宮司を先頭に入場されます。




上の2枚の写真は神事の様子。


上の写真は湯たて神事の行われる摂社。


上の写真は平成25年(2013)の第62回神宮式年遷宮記念の碑が建つ神宮遥拝所


上の写真は心棒打(しんぼうち)が右手に持つ赤白の棒の先に金と白の幣が
2本立てた板がありその下には赤又は濃い緑色を垂らした4個の御幣
心棒打が左手に持つ唐団扇=日月を両面に描いた軍配団扇(うちわ)
太鼓打ちが使用の太鼓と鞨鼓(かっこ)打ちが使う2個の太鼓

それではメインイベントの百石踊の動画を紹介しておきます。


上の動画は6つの踊の最初の「入拝(いりは)踊」の場面です。
4人の心棒打(しんぼうち)が2人向かい合って鑑み腰で謡曲「高砂」の
冒頭を口上します。
「今をはじめの旅衣」を繰り返して唄い続いて 「日も行く末ぞ久しき」と唄い
ます。その意味は今始めての旅衣、今が旅の始まり、日数も道程も遥かなことだ。
「旅衣」は旅に着る衣服の歌語で、旅そのものを意味する。
「行く末久し」は祝言の言葉です。


上の動画は2番目に披露された忍踊(しのびおどり)


上の動画は3番目に披露された大雨踊(おおおあめおどり)


上の動画は4番目に披露されたをぐら踊


上の動画は5番目に披露された都踊(みやこおどり)


上の動画は6番目(最後)に披露された小歌踊(こうたおどり)



上の動画は400年以上の伝統がある秋津百石踊を伝承している西戸百石踊保存会
(針木功会長)の針木功会長からの挨拶場面です。
この地域が京に通ずる街道沿いにあることから京都の文化の影響を強く受けている
点や保存活動が困難であり今後、継続していくために皆様の協力が必要であるなど
を強調されていました。みんなで盛り上げていきたいものです。



加東市では今回紹介した秋津住吉神社の百石踊の他に
 1)朝光寺の鬼追踊

 2)上鴨川住吉神社の神事舞

を加東の三大民族舞踏としてパンフレットも作成しPRしています。
今年(2015)上記の行事も観に行ってブログを作成していますのでリンク及び
TBしておきます。


加東市 朝光寺鬼まつりの鬼追踊 on 2015-5-5

兵庫県加東市 上鴨川住吉神社の神事舞 on 2015-10-4 その1 ホントウの神事舞まで

兵庫県加東市 上鴨川住吉神社の神事舞 on 2015-10-4 その2(完)











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