CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ)

神戸・岩国の最新情報を中心に紹介していきます。歴史や時事について調べた結果を紹介。

多聞寺の杜若(かきつばた)と観華会の聲明懺法 (しょうみょうせんぼう)呂曲 on 2015-5-10

2015年05月11日 17時12分51秒 | 神戸情報
2015年5月10日、多聞寺のかきつばたが見頃かなと思い出かけました。

かきつばたはあやめ科の植物で花の中央部に白の斑紋があるのが特徴です。
かきつばたの名前の由来は在原業平の歌ら衣  つつなれにし ましあれば
るばる来ぬる  びをしぞ思ふ」

によるものだそうです。

まずは杜若(かきつばた)の写真をご覧ください。
















また、当日は上のポスターに記載のように観華会の聲明懺法 (しょうみょうせんぼう)呂曲や茶会も行われていました。




上の写真は聲明懺法呂曲が行われた多聞寺本堂と茶会がが行われた紅白のテント
500円で優雅な茶会を堪能させていただきました。
お茶の道具は古くから多聞寺に伝わるものだそうです。



上の動画は「聲明懺法」呂曲の法要の様子です。
天台宗では「朝法華、夕例時」といわれるが如く、
『阿弥陀経』と『法華経』の読誦は最も基本的な勤行である。さらに『法華経』
「安楽行品(あんらくぎょうぼん)」を中心に編まれた遵式を、
『法華懺法(ほっけせんぼう)』と呼ばれている。この法華懺法に旋律をつけたものを
聲明懺法 (しょうみょうせんぼう)現代語では声明懺法と呼ぶ。
声明懺法は律様と呂様(ろよう)の2種類がありこれらに声明例時という『阿弥陀経』
読誦の作法を加えた一連の法儀は、『御懺法講』という宮中で勤められていた法会に
用いられていたのである。例年、5月30日に京都大原三千院で行われる
『御懺法講』が有名である。



多聞寺についても簡単に紹介しておきます。

多聞寺の基本情報

住所:神戸市垂水区多聞台2 TEL:078-782-4445 
山号:吉祥山 宗派:天台宗 本尊:毘沙門天
多聞寺は空海の弟子・慈覚大師が開基した古刹で開基年は平安時代のはじめ
貞観5年(863)と伝えられています。
寺の説明書きでは貞観2年(860)に開創と書かれています。


境内の重要文化財は阿弥陀如来坐像と木造日光菩薩・月光菩薩立像
 5月に庭に咲き誇るカキツバタの寺としても有名です。

多聞寺の由緒
多聞寺は空海の弟子・慈覚大師=円仁 *1により貞観5年(863)開創された古刹です。
平安時代末期から鎌倉時代初期にかけては源義経や源頼朝の帰依を得た。
本堂は正徳2年(1712)の再建と伝えられています。江戸時代には江戸幕府から
朱印状を与えられていた。
最盛期には本堂の他に坊頭が23坊もあったそうです。。


多聞寺の追儺式(鬼追式)

古くに中国から伝わった、年の終わりに方相氏が悪鬼を駆逐する追儺行事が、
やがて寺院の年頭の行事である、天下泰平・五穀豊穣・招福攘災を祈る修正会
附属する行事、追儺で踊るようになったものです。
現在は正月から小正月、節分にかけて、真言宗・天台宗を中心とする寺院で踊られます。
慶雲3年(706)文武天皇の時に流行した疫病を追い払おうと、宮中で大晦日に
鬼払いの儀式として行われたのが始まりとされています。
東大寺での修正会は天平勝宝4年(752)から行われている。
修正会は平安時代中期以降は諸大寺で一般的におこなわれるようになった。
創建が863年である多聞寺の追儺式がいつ頃から始まったのかは不明では
あるが恐らく1000年前後からの伝統があり約1,000年の歴史がある


多聞寺の主な年間行事

1月1日  修正会
1月5日  修正会結願法要 鬼追式
2月    節分
3月    彼岸会
5月    観華会
8月16日 盂蘭盆
9月    彼岸会
12月大晦日 除夜の鐘

毎月3日 本尊縁日 護摩供
随時   止観(天台座禅) 実習道場



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする