柳原白蓮の年譜と白蓮事件

NHKテレビの朝ドラ「花子とアン」は好評の中、終了しました。
ドラマの中で葉山蓮子のモデル柳原白蓮の年譜（Wikipediaより）と白蓮事件について書きます。

まずWikipediaより柳原白蓮の略歴を紹介します。
柳原 白蓮（やなぎわら びゃくれん、1885年（明治18年）10月15日 - 1967年（昭和42年）2月22日）は、大正から昭和時代にかけての歌人。本名は宮崎子（みやざきあきこ）、旧姓：柳原（やなぎわら）。大正三美人の1人。白蓮事件で知られる。
父は柳原前光伯爵。母は前光の妾のひとりで、柳橋の芸妓となっていた没落士族の娘[1]奥津りょう。東京に生まれた。
大正天皇の生母である柳原愛子の姪で、大正天皇の従妹にあたる。


1.柳原白蓮の年譜（Wikipediaより）

明治18年（1885）10月15日　0歳　東京府麻布桜町付近で生まれる
　　柳原 前光と妾で芸者奥津おりょうとの間の子供　おりょうは白蓮が3歳の時他界
　　生後7日で柳原家に引き取られ子（あきこ）と名付けられる
　　柳原前光の正妻・初子の次女として入籍
　　明治天皇の側室で大正天皇の生母である柳原愛子が柳原前光の妹なので大正天皇の従妹となる

明治25年（1892）　7歳　　麻布南山小学校に入学

明治27年（1894）　9歳　遠縁にあたる子爵・北小路隨光（きたこうじ よりみつ）の養女となり、小学校も転校

明治31年（1898）　13歳　　華族女学校（現・学習院女子中等科）に入学

明治33年（1900）　15歳　　7歳年上の北小路資武と結婚

明治34年（1901）　16歳　　男子（功光）を出産

明治38年（1905）　20歳　　北小路資武と離婚

明治41年（1908）　23歳　　東洋英和女学校に編入学

明治43年（1910）3月　25歳　東洋英和女学校を卒業

明治43年（1910）11月　26歳　九州の炭鉱王・伊藤伝右衛門と見合い

明治44年（1911）2月　26歳　　51歳の伊藤伝右衛門と結婚
　　　　日比谷大神宮で結婚式が行われ、帝国ホテルでは盛大な披露宴が行われた



上の写真は絶縁状を突き返し正式離縁を決意した筑紫の石炭王「伊藤傳右衛門」 　　　　　
出典：神戸又新日報　大正10年（1921）10月24日

大正8年（1919）12月　　35歳　　戯曲『指鬘外道』（しまんげどう）を雑誌『解放』に発表

大正9年（1920）1月　35歳　　『解放』の主筆で編集を行っていた宮崎龍介と別府の別荘で出会う



上の写真は大正10年頃の宮崎龍介氏です　 出典：神戸又新日報　大正10年（1921）10月24日

大正10年（1921）8月　36歳　京都での逢瀬で子は宮崎龍介の子を妊る

大正10年（1921）10月22日　37歳　白蓮事件の大阪朝日新聞報道
　　大阪朝日新聞朝刊社会面に「『筑紫の女王』伊藤子 伝右衛門氏に絶縁状を送り 東京駅から突然　　姿を晦（くら）ませ
　 愛人宮崎法学士と新生活？」の見出しで失踪の第一報

大正12年（1923）9月　37歳　駆け落ち騒動の最中に生まれた長男・香織と共に宮崎家に入籍

大正14年（1925）9月　38歳　長女の蕗苳（ふき）が誕生
　　　この頃、吉原遊郭から脱出した花魁の森光子が宮崎家に駆け込んで助けを求めている

昭和3年（1928）11月　42歳　　　夫の宮崎龍介が第一回普通選挙に立候補
　　　演説会場で昏倒し喀血して絶対安静の身となる

昭和9年（1934）47歳　　歌誌『ことたま』を刊行

昭和12年（1937）50歳　宮崎龍介は中国との和平工作特使として、近衛文麿首相の依頼で上海へ派遣も失敗

昭和19年（1944）12月1日　58歳　　早稲田大学政経学部在学中の長男・香織が学徒出陣

昭和20年（1945）8月11日　58歳　　長男の香織が所属していた陸軍・鹿児島県串木野市の基地が爆撃を受けて戦死

昭和21年（1946）5月　59歳　　NHKラジオで子供の死の悲しみと平和を訴える気持ちを語った事をきっかけに、「悲母の会」を結成

昭和36年（1961）　74歳　　緑内障で徐々に両眼の視力を失う
　　　宮崎龍介の手厚い介護のもと、娘夫婦に見守られ、歌を詠みつつ暮らした穏やかな晩年であった

昭和42年（1967）　81歳　死去
　　遺骨は香織と共に神奈川県相模原市石老山の顕鏡寺に納められた


2.白蓮事件について

大正10年（1921）10月22日の大阪朝日新聞朝刊社会面に「『筑紫の女王』伊藤子 伝右衛門氏に絶縁状を送り 東京駅から突然　　姿を晦（くら）ませ愛人宮崎法学士と新生活？」を受けて他の新聞各紙でも大きく取り上げられた。地方新聞の神戸又新日報でさえ10月24日付けで添付のような記事が書かれています。

記事の内容1（下に添付）



見出しで「金力をもって女性の人格的尊厳を無視した夫から受けた万斗の怨みを一挙に放出　
　　子に対する伝右衛門氏の態度は？」といった意味のことが書かれています

拡大版はこちら



記事の内容2（下に添付）



　見出しで「夫に絶縁状を送って　姿を隠した筑紫の女王　10年間、夫の虐待に苦しめられたという
　数年前から愛人が次から次へあった　法の罪は無くても道徳の罪はあろう」

拡大版はこちら

大阪朝日新聞のスクープと、白蓮の「絶縁状」

http://locatv.com/hanako-anne-newspaper/