21日の日曜日、小さな旅をしました。
名付けて「私家版・東京歴史散歩」。
那須高原に住むイトウさん自らのご案内と、イトウさんの作成された地図や資料をもとに、「東京松下会・『松下竜一著/久さん伝』」に描かれているところを巡る東京歴史散歩です。
丸の内線「本郷三丁目駅」に10時半に集まり、JR山手線「駒込駅」を13時半に乗り、いつもの「松下会」の会場のある「高田馬場」に2時に到着というスケジュールです。
途中、イトウさんのご案内により、ポイントを押さえながら約4キロの道のりを歩くという行程。
うれしいことに、早咲きの桜にも出会えました。
この桜は、著名文筆家3代の屋敷の中に咲いていましたが、ぴたりと閉じられた扉型の木の門の中を伺い知ることはできませんでした。
これも行程にはなかった巨樹との出会いです。
「知ってる!!知ってる!!この樹!!」。
このそばに住んでいた著名物故作家の本かエッセーかでこの樹を残すために書かれたエピソードを読んだことがあります。
町はすっかり変わり、その「跡地」を訪ねるだけで、その建物や路地などは跡かたもなく変容しています。
地図と資料を頼りに訪ねる楽しさ。イトウさんも9年ぶりだそうで、それでも町並みの変化に驚いていました。
今回のポイントのひとつ「本郷菊富士ホテル」もその跡を示す小さな標識が建っているだけでした。
「宵待草事件簿」(古山寛)という漫画本の中に当時のホテルの面影を偲ばせる絵があります。
歴史を潜ませる街らしく、たくさんの標識を目にしました。
この道の登りついた先に……と思いを重ねると、当時とは大きく変わってはいても「百聞は一見に如かず」の感を強く持つことができました。
途中、お昼に立ち寄った「インドカレー専門店」。入ったときは、店内にお客様がひとりも居なくて、不安を抱きながらでしたが、写真のプレートにチャイがついて780円。こちらにもカミサマが付いていてくれました。カレーもご飯もおいしくて感動。
それにしても私たち御一行様。
30代、40代後半、50代後半、60代3人、それに80歳に近い飛び入り参加のパフォーマー黒田オサムさんまでの7人は、道行く人たちにはどう映ったのかをひとり考えると、みんなマイペースで、きっと奇妙キテレツな集団に見えたことでしょう。笑いが込み上げてきます。
美味しいカレーをいただくことが出来、最後は「六義園」そばを通って駅へ。
案内人イトウさんによれば、「『燕楽軒』『本郷菊富士ホテル』、まして『労働運動社』を探索する酔狂 な集団なんて、当分ないと思います。(笑)」ということで、ほんとにその通りだと思いました。
そのあとは、いつもの「松下会」がホソヤ先生を軸に進行されました。
今回は、松下竜一著「豆腐屋の四季」から短歌を中心に論じました。
次回3月は、この『歴史散歩』を生かして、松下の著作「久さん伝」を読み解く、です。
イトウさんはじめ、たくさんの佳き人たちに支えられて、月1回の「第4回東京松下会」が終わりました。皆さま、本当にありがとうございます。
いつの日か、シラキさんの音楽と黒田さんのパフォーマンスの競演が実現するかもしれません。楽しみです。
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子供のころお住まいだったのですね、この界隈に。
町は今も各所で変わり続けていますね。
>スコッチエッグさま
これからほんとに散歩日和のよい季節を迎えますね。花もたくさん咲いてきて、楽しみな季節になりますね。
楽しそうですねぇ。
伝通院もあの巨木も懐かしかったです
あの界隈は、わたしの育った町なんですが、
子どものころ、電車通りだった通りは
マンションの林立する通りに激変
それでも、裏通りにはまだ昔の面影が残っているんですよぉ。
ちあさんの素敵な写真で、生まれた町を見ると
また違った趣がありました。
ありがとうございました!