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ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

記憶のない海へ

2011年02月11日 | 映画・芝居・芸術など



人は過去の記憶を忘れることができないけれど、あるのは、いま、それだけ。
いまここ以外に過去も未来も無いという中で生かされています。
しかし、そのことを知りながら、過去の記憶に遮られて自由に飛ぶことを封印して行く哀しい習性があります。

アメリカ映画「ショーシャンクの空に」で主人公アンディが名わき役としてモーガン・フリーマン演じるレッドに語る言葉の中に、
「記憶のない海がある。そこはメキシコのはずれで海のそばにはシワタネホという都市がある。その海のそばのシワタネホにホテルを建て、海にボートを浮かべて生きる」と。たしかこんなセリフが。そして獄中にありながら19年を経て脱獄し、希望を果たすアンディ。仮出所をしたレッドがアンディと約束した大きな木の下に行き、アンディの書いた言葉の地図とドル紙幣を探し出し、アンディのもとへと合流するレッド。
調べてみると、記憶のない海は太平洋のことともあります。
ふたりとも服役中で刑務所の中で語ったアンディほか服役者の語る言葉の中には名言がたくさん出て来ます。
「選択は二つ。必死に生きるか、必死に死ぬか」。絶望のみの日々の中に抱く希望の重さなどなど、人はどんな逆境下でも語ることとともに行動することで救われて行くことも多いのだと思います。

過去の記憶を消せないから人は人足りうるのだろうと思うけれど、過去は戻らないし、過去は記憶に残る限り消せないものとして心を覆う。

記憶のない海に浮かび燦々と太陽を浴びたなら、未来は希望だけに彩られることでしょう。
ショーシャンクの空に」の映画はもちろん見応えじゅうぶんの語り継がれる名画だけれど、もし記憶のない海というのがあったなら、私もその海に浮かぶボートに乗ってみたい。


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4 コメント

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こんばんは (itabueki)
2011-02-11 23:05:15
いつもコメント頂きありがとうございます。今日は雪で夕方から急に積もってきました。雪害は気になるところですが、この地方にとって雪は得がたい冬の風物詩です。万田野という市原市の県道では最も高い場所にある集落はこの辺の雪の名所でおそらく明日の朝は除雪車が出ると思います。私も毎日ブログがんばってますが木戸さんもがんばって感心します。様々なことに対する好奇心や研究心の旺盛さに驚きます。注目してますので続けて下さい。
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Unknown (pomme)
2011-02-11 23:59:03
良い写真ですね。
海がそばにある街で育ちましたので、
こんな風景のそばに住みたいといつも思います。

ショーシャンクの空は、印象に残っている映画ん一つです。でも、こういう台詞があったのですね。覚えていませんが良い台詞ですね。

ひよこ豆、お店で探しました。ラベルは貼ってありましたが、売り切れていました。
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よみがえる里山飯給 (ちあ)
2011-02-12 07:40:41
>itabuekiさま

松本先生のがんばりもすごいですね!!
飯給(いたぶ)のいまが手に取るようにわかり、“里山起こし”で清々しい汗をかいているご様子を感動しながら読ませていただいています。
それにしても、飯給周辺には絵になる風景がたくさんあってうらやましいです!!
里山育ての生みの親として地元の方々も注目されていることでしょう。
2月中には飯給に行きたいと思いますが、13日はどうしても先約があり、お手伝いができません。皆さまによろしくお伝えください。
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映画のことなど (ちあ)
2011-02-12 07:56:45
>pommeさま

pommeさんもたくさん映画を見たりお芝居を観たりしていらっしゃるのですね!!
私は明日は門仲ホールで行われる「瞽女さんの唄が聞こえる」に行きます。
http://gozesong.wordpress.com/%e3%83%81%e3%83%a9%e3%82%b7/

ひよこ豆、私も関心を持って探してみます。
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