稲毛区稲毛東にある「NPO法人地域生活を支援する会『ひびき』」が開設5周年を迎え、その記念パーティーが「ひびき」で行われ、わたしもお誘いをいただいて参加した。
きょうの写真は、ひびき設立時の一人でありケースワーカーでもある代表の赤沼さん。
ひびきは、心を病んだ方たちの利用を中心とした共同作業所として発足し、パン作りやパンの販売などを通して地域のかたたちと関わり、また毎日の昼食作りや陶芸や生花などのカリキュラムを通してメンバーが街の中で自立できるよう、その生活を支援してきました。
現在通所者は約20名、ボランティア5名、スタッフ3名で運営されています。
5周年を迎えた赤沼さんの言葉から……
「ひびきの活動の中身がどの程度のものか自ら評価はできませんが、その自問自答を繰り返しながら正味まる5年になりました。
この間、活動する上で一つ意識していたことは周辺環境との関わりです。周辺環境=活動の場所の重視に他なりません。この条件を欠いては、利用者が求める活動が成り立たないからです。この条件を獲得し、活動を定着させるために5年のときを要しました。
この間ひびきの活動は、連戦連敗を繰り返しながら、自らを晒し、限界も晒しながら学び育まれたものです。これらの活動を抽象的に言えば、「閉じながら開く」という矛盾をはらんだものでした。
振り返って、わたしたちの取り組んだ原点は、実に単純な思いからです。
その思いを一言で要約すれば、「自己中心的で威圧的な医療・福祉への単純な感覚的批判」からです。これからも、ひびきがこの原点を忘れず、さまざまな批判を喚起し、自らも喚起しうるならば、少しはおもしろそうな活動になるだろうと思います。(エスカルゴ通信第15号より)
ひびきにはわたしもときどき伺いますが、いつ伺っても、メンバーの明るさとボランティアスタッフの方のすばらしさに感動します。病んでいる人も健康な人も共に支えあって暮らすことの大切さを教えられる『場』です。
12月号「ちあ」は、テストとして稲毛海岸方面に10000部を新規に配布予定ですが、ひびきとひびきのメンバーの方々の協力を得られればと思っています。
赤沼さん、よろしくお願いいたします。
そして、赤沼さんのもうひとつの顔は陶芸家としての受賞の数々……。
2005年5月からだけでも、
「8月20日・北海道陶芸展入選(風声方壷ー1)」
「9月20日・茨城県かさま陶芸展入選(かさまふるさと賞)」
「10月20日・千葉県展陶芸入選(風声方壷2)」などなどです。
趣味が高じて極めた……と言ってもいいのでしょうか。