ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

読む楽しさ

2008年09月07日 | 本など



昨日から研修で「オブタ」にきています(写真は研修室の窓から見える景色です)。
ほぼ缶詰状態で、朝9時から夜7時半までびっしりカリキュラムが組まれています。
会場内のパソコンルームでこのブログを書いています。

旅のような気分で、余暇時間のために文庫本を二冊持ち込みました。
壇一雄の「火宅の人」と、それにまつわる沢木耕太郎の「壇」です。ふたつの本を検証するように読んでいくとこれがなかなか面白いのです。
能古島に「壇一雄記念館」ができたと知って興味を持ち、「火宅の人」を読み始めると止まらなくなりました。そしてさらにその帯にあった「沢木耕太郎著・壇」をほぼ同時に読み始めました。沢木耕太郎が壇一雄の妻ヨソ子さんに夫壇一雄のことをインタビューして書いたもので、書き手と書かれた人とを二冊の本から読み解いていくことはちょっとワクワクします。事の展開もさることながら、壇一雄の筆致の勢いというのが一段と面白く、壇一雄の当時の作家生活が小説の形をとりながら詳しくリアルに描かれています。
あまり普段は本を読まない私ですが、“寸暇”をみながら読書の楽しみを味わっています。一冊の本に出会うと、それにまつわる次の本にもついつい手を出してしまいます。