以前から興味のあった「和装本/こうき綴じ」のワークショップに参加しました。
2時間半で、このワークをしました。
こうき綴じの綴じ方と布製の表紙仕立ての体験をしました。
定員が5名で、ずいぶん以前に申し込みをしました。
広くはないショップ&工房の一角を使っての体験ワークでしたが、手仕事に興味のある私にはとても楽しい時間でした。
作業そのものは、そんなに難しいとは思いませんでしたが、プロが使う道具と紙質や用途(古文書など)によって使う糊が違い、この糊の調合と練り方など奥技があるのだなあと思いましたし、一見簡単そうに見える手技もここから先が奥深く素人とプロの歴然たる違いがあることも何だか納得できたように思います。
綴じる作業ももちろんホッチキスなどは使わず、こよりをよって使うなど、ああ、なるほどと思うことが随所にあり、とても興味津々でワクワクした2時間半でした。
私をこのワークショップへ誘ってくれたのは友人にもらった一冊の本でした。
「かみさま」(大平一枝著・ポプラ社)です。
―紙は、けなげに生きている。名刺、葉書、便箋、包装紙、切手、おみくじ…etc.
人のそばに、ひっそりと居る紙きれの数々。
書いて、ちぎって、折りたたんで。
ペーパーアイテムの世界へご案内します。―
と、本の帯に。美しい写真入の美しい本です。
伊東屋に紙を買いに立ち寄ったとき、自分の大好きな布を使って作るこれらの“ノートブック”にとても興味が沸き、巡り巡って「かみさま」の本にも出逢い……といった感じで辿り着きました。
少しずつ進んでいる『革』教室での革素材とのコラボレーションも夢ではありません。先は長そうですけれど。
今回も私は初回の参加者でしたが、革教室のおかげで、綴じ方や糊の使い方など、種類や技法は違ってもいくつもの共通項があることを知り、それを手わざで生かすことができてうれしかったです。
(写真は私の第1作です。「めがね」のパンフレットを背景にしました。この「めがね」のパンフレットも映画のパンフレットとしてはとても斬新なデザインでさすがと思い大切にしています)