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ちあの散歩道

輝いてアラカンヌ☆ありがとうの言葉を添えて暮らしのドアをそっと開けると今日も豊かな感動と新しい気づきが待っています。

青山二郎のような“龍ちゃん”

2008年01月15日 | お店情報

今年になってあまり遠出をすることなく、禁欲的でストイックな生活をしています。こんな生活もあと少しで終わります。今、私がもっともやりたいことは手付かずの積んでいる本を片っ端から読みたいなとそんなささやかなことです。

今日は寒梅が咲いたというニュースが流れていました。

それにしても、世の中にはユニークで凄い方がいるんですねぇ!!
まるで話を聞いていると青山二郎のような感じの“龍ちゃん”に会いました。
“龍ちゃん”に会ったのは、今日が2度目です。
会ったところは西千葉の「ムーンライト・ブックストア」で、原稿作成のための簡単な取材のために行ったらそこに“龍ちゃん”がいたというわけ。
最初の日の“龍ちゃん”こと、柳谷龍氏は艶やかな紫色のフリースに、黒い光沢のあるコーデュロイのスラックス、黒い上等な革靴、そして紫のフリースの上には黒いカシミアのマフラーを短く巻いていました。
一目あったそのときに「なんておしゃれな人なんだろう!!」と思いましたが、さすがの私も初対面なので黙って名刺交換だけをしました。

柳谷龍氏の描いた「水彩ジャズ画」をムーンライト・ブックストアで展示販売しているそのための来店と同時に、編者ムーンライト・ブックストアによる柳谷龍氏文・絵のジャズ絵本「JAZZSTORY ART」(500円)の出版準備のための来店のようでした。

下の写真は完成した「JAZZ STORY ART」(500円。ムーンライト・ブックストアで販売中)

 

そして、今日再び打ち合わせに行ったらまたまた行き合わせたという次第。
私が「お洒落の極意をお聞かせ下さい!」とお願いしたら、そこから“龍ちゃんワールド”が広がって、聞き進むうちにいよいよ羨望のため息混じりに“龍ちゃんトーク”を聞いていた私。
お洒落から家、持ち物、旅にいたるまで凄いキャリアと薀蓄の持ち主。恐れ入りました。
そして、私の感想はまるで“青山二郎のような「二郎ちゃんのような」龍ちゃん”。
「男の隠れ家オンライン」で龍ちゃんの記事が読めます。
北海道・美瑛の丘に住もう」「男の旅行鞄」「男の遊び靴」など。他にもまだまだ探せばコラムがありそう。特に「男の遊び靴」は凄い!!!!!やっぱり「男の旅行鞄」も凄い!!!

それにしても2回しか会っていないのに、私もついつい“龍ちゃん”と呼んでいるけれどいいのでしょうか……。

●ムーンライト・ブックストア 千葉市中央区松波2-19-1 043-287-0526
  1月末まで柳谷龍のジャズ絵本&「JAZZ STORY ART」展開催中。
  ジャズ絵本の中の絵が展示販売されています。


TRYWARP~ぎやまん亭~山口画廊~鮨や直人~その他

2008年01月10日 | お店情報

今日は千葉市松波ゆりのき通りにあるTRYWARPの発行する「Try&Warp」2月号の打ち合わせのためTRYWARPオフィスに行きました。
およそ1時間ですが、トライワープスタッフの若い学生さんと話すのはとても刺激になりためになる楽しい時間です。
「Try&Warp」は「パソコンサポーターズTRYWARP」がパソコン講座受講生に送る小冊子ですが、その中の2つのページを創刊時から受け持たせていただいき拙文を書いています。紙媒体として発行していますが、web上の準備も整いパソコンからも読めるようになりました。これからも情報を積み重ね充実させていきたいと編集長の吉野さんは意欲的です。

TRYWARPを出た後、西千葉ゆりのき通りの「ぎやまん亭」で昼食。ぎやまん亭はご夫妻で運営する中華食堂ですが、ラーメン、長崎ちゃんぽん、皿うどんなどの他、定食も美味しく充実していてご夫妻の滋味あふれる温かいお人柄には地域の人をはじめ、サラリーマンから主婦層にまで根強いファンがいます。私も大好きなお店です。

腹ごしらえが終わった後、「手作り鞄JIRO」「ムーンライトブックストア」に寄り、用事を済ませた後、帰り道「榎本畳店」の前を通ったら、店主の榎本さんに「お茶飲んでいかない?」と声をかけられ、ここでまたまた油を売りました。美味しいエスプレッソ珈琲と日本茶を淹れていただきました。
榎本さんのお茶はほんとに美味しくて、お茶の淹れ方の極意を伺ったところ「ゆっくり淹れるだけだよ」と一言。

そして今度は春日町に移動して「山口画廊」に行きました。
山口画廊では21日まで「栗原一郎展~男と女と~」が行われています。
「『折れ釘のような線・消しつぶした色』と評される虚飾無き画風は、見るほどに尽きない魅力を放つ」と山口さん。(下の写真は展示作品の一部です)
私も栗原一郎は大好きな画家の1人です。
山口さんと絵の話や世評談義をしながらここでも長い時間油を売ってしまいました。

   
   

朝から出掛けていたのに、山口画廊を出た頃にはすっかり辺りは暮色に染まっていました。

そして最後は西千葉駅そばの「鮨や直人」へ。
「直人」の木村マスターも私が仕事をしていたときの大恩人のひとりです。
ここでカウンターに座り、またまた木村さんとおしゃべり。

                

美味しいお鮨をつまみながら、なんだかうれしい一日が過ぎて行きました。

久しぶりの外出でしたが、皆さんほんとに温かくて今日会ったすべての方々に「ありがとうございます!!」と心よりお礼を述べたい気持ちです。
仕事でつながった人たちと仕事を離れてもこうしてお付き合いができることの幸せをかみしめた一日でもありました。


山口画廊で「舟山一男展」 ~12月24日まで

2007年12月07日 | お店情報


西千葉の「山口画廊」で「舟山一男展…月影の謝肉祭(カーニバル)」が始まりました。(12月24日まで)。

「山口画廊」で扱う絵は、どれも私は好きですが中でも舟山一男さんは大好きです。
いつも個展が始まるときに届く「山口画廊」の店主・山口雄一郎さんの開催作家にまつわるエッセー風レビューに多くのファンがいることを私は知っていますが、山口画廊のホームページから、その山口さんのエッセーは読むことが出来ます。
今回行われている舟山さんにまつわるレビューも熱のこもったやや難しい長文で書かれていますが、舟山一男に少しでも関心のある人は、大いなる共感を抱きながら惹き込まれて最後まで読みきってしまうことでしょう。
ネット上ではなく、文書で届いたレビューには、これまでに「山口画廊」で行われた個展の中の作品が3枚添えられていますが、その中の「夜のバラ」は去年我が家にお嫁入りしてきたもので、飽きずに私は今も眺めています。(写真下右端)

舟山一男さんは、山口さんも書いているように、ほんとうに“会い難い作家”として知られていますが、私は「山口画廊」での舟山さんの第1回個展が開かれた折り、山口さんといっしょに“会う”という幸運をいただきました。山口さんのレビューにも書いているように山口さんが過去3度開いた「舟山一男展」の中で4回舟山さんは「山口画廊」を訪れていますが、滞在合計時間が合わせて30分。その中の最初の個展のときの5分を私は山口さんといっしょに舟山さんに会えたのです。

そのときの様子を再現すると、
山口:ようこそ、おいでいただきました。さあ、どうぞ、どうぞ、おかけください。
舟山:(ディスプレイされた絵を眺めながら)、いえ、いえ……。このように私の絵を立派な額に入れていただいて……飾っていただいて……ありがとうございます。
山口:舟山さんの絵は東京では初日完売のことも多いそうですが……。ここはすぐにわかりましたか?さあ、どうぞどうぞ、今お茶を入れますので、おすわり下さい。
舟山:いえ、いえ……ありがとうございます。
そばで見ていた私はハラハラしながら、「山口さん、早くお茶を入れて!!そうしないと舟山さんが帰ってしまう!!」と心の中で叫びましたが、お茶を入れる間もなく、従って舟山さんはテーブルに着くこともなくまさに5分で画廊を後にされました。
舟山さんが帰られたのを呆然と眺めながら、私は山口さんに言いました。「山口さんがさっさとお茶を入れていたら舟山さんはあんなに早く帰られなかったかも知れないのに……」と。心得ている山口さんは私に向かって「舟山さんは、すぐ帰られるので有名な方です。お茶を入れても引き止めることは出来なかったでしょう」と。
そのあと、しばらくして美術雑誌を眺めていたら、舟山さんのそんな“個性”を美術評論家の人が論じていて、そのときに私は「山口画廊」での、“残念!もう少し舟山さんとお話ししたかった”という気持ちをようやく払拭することができました。

なぜ、舟山さんがわざわざご自分の個展会場に訪ねて来られてもそそくさと帰られるのかは、山口さんのレビューをご覧下さい。
私は、舟山さんの絵も大好きですが、舟山さんの作家としてのお人柄も大好きで、今日も忙しい山口さんをつかまえて長々と「舟山一男ファン談義」をしました。舟山さんの絵に囲まれながら。

   
 

「舟山さんの作品は見る者に或る不可思議な情感を、深々と放射して止まない」と山口さんが書いているように、見ていると静謐で絵の中に祈りが内包されているようで不可思議さにも満ちていてぐいと心をつかまれるのではなくぴたりと心の焦点が合わさっていくようなそんな感じがします。
絵はいいですね!!!

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   ☆お店情報 山口画廊 千葉市中央区春日2-6-7(JR西千葉駅徒歩5分)
    電話043-248-1560 10:00~20:00(火曜定休) 




若き革鞄職人・西千葉「JIRO」の次郎さん。

2007年12月03日 | お店情報


師走になってお店をやっている人たちはいつもより忙しくなったのでしょうか。
手作り鞄「JIRO」のオーナー兼鞄職人次郎さんも年内に受けている受注品の仕上げや納品計画などでなんだかあわただしそうでした。

「JIRO」で次郎さん自らが作る革製品は、どれも見事でその職人技は用の美と洗練された技術やデザインに裏づけされた使い勝手のいい、そしてオシャレ度抜群の長年愛しんで使えるバックやベルトやサイフたちです。




        (写真は次郎さんと工房&ショップと作品の数々)

オーダーで作る革製品の数々や、他で求めたブランドの革製品なども可能な限り修理などもやってくれ、「JIRO」の工房には大事に使い込まれた修理品なども次郎さんの手で修理が終わるとまた再び命が吹き込まれお客様の元へと帰って行きます。

手作り鞄「JIRO」は手縫いにこだわった革工房で、開業10年を迎えます。ほとんどがオーダー品での受注製作ですが、予算も含め頼む人の要望を丁寧に汲み取ってくれプロとしての革の選定なども用途やデザインに応じてきちんと情報をくれますので、初めて頼む人も頼みやすいと思います。
革をはじめ天然素材を使って作られたものは、使い込むほどにその味わいが増し、持っている人の人生も一緒にその作品に刻み込まれて行くようなストーリーを醸し出して行くものですが、私はぜひ「JIRO」で作られた作品の数々が持ち主の手に渡り、愛用され、そしてひとときまた「JIRO」に戻って来て人々の目を楽しませてくれるようなそんな作品展示会を新製品とともに企画してほしいと願っていますが。

私はワークショップに通いながら、暇々に自分で製作しているなかなか仕上がらないメガネケースづくりのために今日は数時間「JIRO」の工房で過ごしました。次郎先生にちょっと込み入った箇所の工程のアドバイスを受けながら何とか目鼻が立ってきて、今日は1個仕上げることが出来、あとは家に持ち帰って「手縫い」の部分を自分で縫うことにしました。



こんな一見簡単そうに見える小さなメガネケース作りにもたくさんの工程があり、それをひとつひとつ押さえながら丁寧に仕上げていきます。
①デザインを型紙に起こす→②革を選び革をすく→③革を形に合わせてカットする→④革用ボンドで張り合わせる→⑤紐を通すための耳を作る→⑥耳の端をけがく→⑦張り合わせたケースを再びはがして耳を入れて再度接着する→⑦出来上がりに合わせて縫うための糸目を5本目打ちや菱錐を使って開ける→⑧糸を選び手縫いで縫う→⑨切り端をきれいに見せるためにカンナをかける→⑩カンナのあとやすりをかける→⑪色を挿す→⑫磨きのためのオイルを挿す→⑬磨く→⑭きれいな飾り用ラインをコテで入れる。
とここまでの工程で仕上がりです。

この工程のどれもが私は大好きですが、⑦は木槌でコンコンと強く叩き音が出るため、工房でしか作業が出来ません。
「縫い」の部分は中でも大好きで、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

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☆お店情報 手作り鞄「JIRO」 千葉市中央区松波(最寄り駅西千葉駅北口徒歩5分
        営業時間11:00~19:00 定休日火曜日 電話043-254-3332
        ★本格手作り鞄教室や小物作りのためのワークショップなども開いて     
          います。お気軽にお問い合わせ下さい。


 


西千葉に開店した古本屋さん 「MOONLIGHT BOOKSTORE」

2007年11月19日 | お店情報


様々な悩みが生じたとき、「言葉」や「音楽」や「絵画」に触れることで乗り越えながら齢を重ねてきたように思います。
本の中に書き込まれたたった1行の文字に触発され、その本を買い求めたこともたびたびです。
そして、少しずつ溜まって行った本。その本をふたたびまた誰かに読んで欲しいと思いつつ近くの古本屋に持ち込むこともありませんでした。
そんなときに見つけた最近近くにオープンした古本屋「MOONLIGHT BOOKSTORE」(千葉市中央区松波町)にフラフラと入り、釘付けになりました。



「本があれば、生きていける
 そこは、本と人の交差点。町の片隅にある 何だかなごめる古本屋。」
これは、編集者でもあり、コピーライターでもある「ムーンライトブックストア」の店主・村井さんの名刺に刷り込まれているコピーです。



お店の中には村井さんのこだわりが随所に見られます。
開店して何度か伺うたびに、少しずつ少しずつ手が加えられ、“村井ワールド”が広がっていきます。
本を探しながら、立ち読みもOK、座り読みもOK。時間があれば店主の淹れる珈琲(250円)でゆっくり和みながら本の話に花を咲かせましょうと、そんな感じ。

話をしていると、総武沿線上の“西荻窪と西千葉”が何かで繋がるといいですねなど、ワクワクする話題が飛び出します。
西荻窪にときどき出かけたくなる私。
“MOONLIGHT”満月の日にちなむ企画なども村井さんはひそかに練っているらしく、関心や興味をそそられるいくつかの共通項があり、ぜひぜひ「ムーンライトブックストア」をホームベースに様々な発信をしてほしいと思います。

店内に一歩入ると何だか懐かしい匂いがします。
ショップディスプレイなどもオシャレで、何より棚に並ぶ本の数々を見ているとまるで自分の書棚のような気分になれるから不思議です。
今日は入口の目立つところに「神様 仏様 稲尾様」の古本が展示されていました。

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お店情報 : 「MOONLIGHT BOOKSTORE」(ムーンライトブックストア)
        千葉市中央区松波2丁目 電話043-287-0526
        定休日 日祝日(第2日曜日は営業) 営業時間 pm1:00~pm7:00




畳屋さんでの一服のお茶と珈琲

2007年11月13日 | お店情報


たまたま通りかかった知り合いの畳屋さん(榎本畳店・千葉市)のお店の前でしばらく立ち話をしました。
ちょうど、仕事が一段落したそうで、道具の手入れをしているところでした。(写真)。
畳をつくるときに使う包丁を研いだり、小道具の板にカンナをかけたり。
モノを作る人の始末の仕方に興味のある私は、許可をいただいて工房に入り、何枚か写真を撮らせていただきました。



何かの話のついでに、「今はスニーカーを履いて仕事をすることが多いけれど、畳を納品するときは今でも必ず“ぞうりに足袋”を履くよ」と、榎本さんが棚の奥からそのぞうりと藍色の足袋をポンと床に置き、見せてくれました。「榎本畳店」の矜持を感じました。
畳を傷つけないように、裏底にはゴムが貼られ、そのゴムも金具を使わずに表面の“藁の芯”で編まれたぞうりとゴム底が縫い糸で縫われています。
また、畳の掃除には昔ながらの座敷ぼうきが一番で、ほうきで掃くことによって畳の艶が増すそうです。しかし、畳はあってもほうきの無い家も増えたそうです。



立ち話をしているうちに、「珈琲でも飲もうよ」と声をかけて下さって、奥の商談室で美味しい珈琲を自らエスプレッソで淹れて私にご馳走してくれました。
畳職人になって43年という榎本さんのお茶の淹れ方には定評があり、ほんとに美味しい珈琲と日本茶をご馳走になりました。 ゆっくりと服みながら仕事の周辺の面白いお話も聞きました。

きれいに整えられた工房はほんとにステキで道具の数々にも見惚れました。
淹れて下さる一服のお茶と榎本さんの作る畳にはきっと同じこだわりがあるのだなと思いました。
今では畳のある家庭も都会を中心にどんどん無くなっているとも聞きます。我が家も例外ではありません。しかし、榎本さんの話を聞きながら、畳のある生活ももう一度いいなあと思います。

地域の中から、日本の中から職人さんがどんどん居なくなって行く現状の中で、榎本さんの一言には重みがありました。
「ものを頼むときにさぁ、自分の住んでいる地域の中で一筋に長年携わっている人に頼めば間違いのない仕事をするよ」 含蓄のある言葉でした。

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お店情報 : 有限会社榎本畳店 千葉市中央区松波2丁目
         電話043-251-6383