無知の涙

おじさんの独り言

気仙沼へ3

2022年08月12日 | 気仙沼2022

年とるとバックとかは置き忘れちゃうから、とウエストポーチみたいなのに財布やらスマホやら全部いれて、そのウエストポーチをまるまるトイレに置き忘れる。

 
妖怪、いみなし。
 
すぐさまスマホで蓮田SAの連絡先を調べて拾得物の確認をしたいところだ。が、自分は絶賛運転中なので父にスマホを渡して、蓮田SAで検索して電話してみて、と言ってはみるが、スマホを見つめたまま時間が流れてゆく。
 
くっそ、アシュラマンになりたい···
 
車を停めないとどうしようもないので、仕方なく次の羽生で高速を降りる。降りてすぐ車を停めてスマホで検索してると、聞いた方が早いと車を降りる父。
 
どこに?だれに?
 
高速の乗り降りするとこの横によくある謎の建物に入ってゆく父。そこ誰かいんの?一生入ることの無い建物だとおもってたけど。
 
まぁいい、今は捨て置く。とにかく電話を。
 
蓮田SA、拾得物で検索して出てきた番号にかける。電話に出た女性に経緯を話すと、届いてますよ!とのこと。
 
奇跡だ!
 
本人ではないが、落とし主の息子ということ、落とし主である父の名前、電話番号、自分の電話番号、1時間前後で取りにいけることを告げ、礼を言って電話を切った。
 
ホッとして思わずタバコに火をつける。まぁ、父もそろそろ戻ってくるだろう。
 
···と思ったが全く戻ってくる気配なし。呼びに行かないと戻ってこないね、一生。やれやれだぜ。
 
車を降りて、その謎の建物に入ると、受付みたいなとこがあり、父はそこで電話を借りたようである。
 
目の前で明らかに誰かと言い合ってる。なんで?蓮田SAに届いてるのだから、そんな言い合いなんかになるわけがない。
 
いやだから!と語気を荒げる父。そこの羽生SAのトイレで!
 
蓮田な。羽生SAの人に言って話が通じるわけがない。
 
不毛すぎる。どこにも行き着かない、出口のない会話。俺はあと何分この不毛なやり取りに時間を割かなければならないのか。
 
受話器を奪い取り、すみませんあったので大丈夫です。申し訳ない、と言って切る。
 
あったから、と言うと、え?どこに?と父。
 
もちろん蓮田SAに。
 
予想以上に上りの羽生ICが遠く、しかも混んでる。戻るまで1時間以上かかってしまった。
 
再び蓮田SAに入り、車を停めて急いでインフォメーションへ。
 
受付の女性に、先ほど拾得物の件で電話した者です、と告げる。
あとは父にしかできないやり取り。本人確認、金額の確認。
 
金額の確認の際にビビったけど20万くらい入ってた。本当によく届いたものだ。届けてくれた人は神様ですか?
 
ていうかそんなに現金でもつ理由が分からん。今日日どこでもおろせるでしょう。
 
本人確認済ませて受付の女性に御礼を言ってさっさと去ろうとする父。いやいやいや。受付の女性に御礼を言うのは大事なことだが、本当に御礼を言う相手は届けてくれた方だ。
 
拾って頂いた方に御礼がしたいのですが、と横から割って入ると、そういうのは良いからと何も告げずに去られましたと女性。金額的にもそれでは気が済まないところだが、調べようもないか、、
 
じゃあしょうがないですね、と父。
 
コラ。 まぁでもしょうがないのは確かか。
 
拾った財布は必ず交番に届けます。いや、これまでも届けてきましたが。改めてそう誓い、蓮田SAを後にした。
 
2時間のロス。
だが、何も失わなかった。改めて奇跡だ!ただ2時間が過ぎただけだ。2時間前と何も変わってない。寝てたのと同じ。あれ?8時にでて来れば良かったんじゃね?
 
などと言っても栓無いこと。父もだいぶ申し訳なさそうなので、気持ちを切り替えましょう。ゲームで言うとまだチュートリアル終わったくらいだからね?
 
とは言え14時30分に到着はだいぶ厳しくなった。運転再開する前にグループLINEで事情を説明した。とても時間どおりには着けないだろう。
 
着いたらまずお墓へ参ってホテルの流れだが、何時間も待たせるのはさすがに申し訳ないので、ホテル待ち合わせでどうだろうか。
 
そんなようなLINEの内容への返信は意外なものだった。
 
大雨であちこち通行止めになっていて、おそらく誰も時間どおりには着かないだろうと。
 
なん、、だと。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

すし好

2022年08月10日 | 日常
お仕事頂いてるオーナーさんから定期的にお誘い頂き、おこがましくも通わせて頂いてる、すし好さん。

こちらが接待しなきゃいけない側なのに、恐れ多すぎる。自分より営業の人を誘って頂いた方が良いのでは、と言ってはいるのだが。

となんだかんだ言いつつ、行ったら行ったで毎回無遠慮にバクバク食べしてしまう。美味しいんだもの。




寿司屋で食べるツマミは美味いに決まってる、決まってるがなかなか、ね。

回らない寿しも久しぶり。久しぶりって前回ここでご馳走になったときだろ。

こうもご馳走になりっぱなしでは申し訳ないので、次回はこちらで段取りさせて頂きたいと申し出るが、じゃあ一緒に福岡行こう、北海道行こう、と少々ハードル高い。

まず会社に申請しても降りないし、自費となるとさすがに意味分からん。

費用的に厳しいですね、、と苦笑しながら言うと、交通費さえ出してもらえれば後は出します、と。

いやそれ、なんにもお返しできてないんですが·····



気仙沼へ2

2022年08月10日 | 気仙沼2022

7/16(土)、平日と同じく5:00起きの6:00に千葉の実家を出発。

14:30に大谷海岸で各方面から集う予定の親戚たちと待ち合わせ。みんな予定通り来られれば14名。気仙沼でお兄さんご夫婦と合流すれば総勢16名。

こちらのメンバーは父と2人。母はもう長時間にわたり車で移動するのは無理だし、コロナ急増してるし、でお留守番。

姉家族も今回は遠慮してもらった。

560km。6時間・・・て事はないか。順調に走っても7時間、渋滞あれば8時間くらいか。いずれにせよ14:30なら問題ないだろう。

しかし父と2人で遠出するなんて、小学生以来ではあるまいか。

小学5年だったか、6年だったか、、、とある夏の日、土曜日の半ドンで家に帰る途中、急に見慣れぬ車に横づけされたと思ったら、乗っていたのは父と父の友人で、そのまま茨城のとある港町に連れていかれた。

何時間もかけて到着したのはよいものの、一体なんの為にわざわざこんなところに連れて来られたのか意味不明。

到着するなり父の友人は港町にある家々を一軒いっけん回って挨拶した。付き添いながらこの人たち全員と知り合いなのか?と驚いたが、子供ながらにこれは何か特別な儀式のようなものを行っているのではないだろうかと思った。

そのまま港に出るとポツリ、ポツリと屋台があり、そこで焼きそばやら何やら色々買ってもらった。そのまま市場のような場所に入ると、そこはずいぶんと賑わっていて、酔っ払った大人たちがひしめいていた。父と友人は煙が換気扇に吸い込まれるようにその集団に加わり、自分は幾らかのお小遣いを渡され宿に戻るように言われた。

市場から出ると既に陽は落ちかけていて、海が紫のような色に染まっていた。魚の匂いが強烈にした。

自分も海育ちであるが、同じ海でもずいぶんと違うものだと思った。でも夜の海の不気味さは同じだった。

小遣いを貰ったは良いが、ここには見慣れた駄菓子屋もゲーセンも無いし、これといった遊び場もないので、ひとりで宿に帰った。

既に敷かれていた布団に寝っ転がり、見知らぬ天井を眺めた。窓の外は真っ暗で市場があった方角の空だけが煌々と明るい。

3人寝るだけの部屋なのにやけに広く、どうにも落ち着かない。スマホも携帯ゲーム機もない時代だ。おまけに学校帰りにそのまま連れて来られてるんだから、なんにも持ってない。もう教科書でもいいから取り出して読んでいたい気分だったが、残念ながらランドセルには何も入っていない。

テレビもない。ラジオもない。車もそれほど走ってない。車はともかく、遊ぶことしか考えてない小学生には厳しい環境。

宿なのにやけに静かで、他に客がいる様子が無い。誰かの声や近くを通る足音でも聞こえてくれば少しは気が紛れるのだが。

どことなく気味の悪さを感じながら部屋でひとり天井を眺めていると、木の天井の節が人の目や口に見えてくる。もうこうなると脳内あなたの知らないザ・ワールドの完成で、何しても何を見ても怖い。

そんな時に右ひじの上あたりに激痛が走った。超電磁スピンばりの高速回転でその場を離れ、激痛の走った部位を見た。赤いブツブツができてる。痛いというか痒いというか。ゆ、幽霊の歯形なのか!

もう無理です帰ります。とにかく誰か人を呼んでこようと立ち上り、部屋を出ていく際に寝ていた布団を横目で見てみると、黒い何かがウネウネしている。

正体は毛虫。

毛虫に刺されるとこんなに痛いのか。見た目はフサフサウネウネ可愛い感じだが、恐ろしい攻撃力だ!

というか宿に普通に毛虫っているの?この移動力でどうやってこの部屋まで辿り着いたのか。そしてこのだだっ広い部屋でなぜピンポイントに自分の肘のとこにいたのか。

遊んでいる公園にも気持ち悪いくらい毛虫いたりしたが、別にお互い無関心。東京砂漠ですれ違う人々のように。

率先してこちらに敵意を剥きだして近づいてきたりするような虫には見えなかったけど。お互い人恋しくて、虫恋しくて、遊星たちが引き合うように導かれたのか・・、いやだからといって虫はちょっと・・・

まぁ正体が虫と分かれば恐れることない。が、放置してまた刺されるわけにもいかないので、とにかく毛虫さんにお帰り頂きたいところだが、ランドセルに紙切れ1つ入ってない自分にいったい何ができるのか。

何重にもしたトイレットペーパーでつまんで窓から外に出す事に成功。お互いに拒絶することしかできない悲しい出会い。

毛虫のおかげでだいぶ気が紛れ、そうこうしているうちに父と父の友人も帰ってきた。

毛虫に刺されたと報告したら、ションベンかければ治ると言われ、この上ションベンかけられるくらいならこのまま寝るわと床についた。

そんな事を思い出しながら東北道に入った。父もそのときの事は覚えていた。

お世辞にも仲の良い父子ではなかった。

基本的に良い人であるが、酒癖が悪く、酔っぱらってよく自分の非行を母のせいにして当たっていた。それが許せず、喧嘩ばかりし、父はより酒量が増え、自分の素行の悪さはエスカレートしていくばかり。悪循環。

中3にもなると背も力も圧倒的に父を追い越したことに気づいた。腕相撲で相手の手を握った瞬間に勝てるかどうか分かるのと一緒で、取っ組み合うとだいたい相手の強さって分かるものだ。

このままではいつか自分は父に対して取り返しのつかないことをしてしまうのではないかと不安になった。

高校生になると、なるべく父と顔を合わさないために家にいない事が多くなった。元凶がいなくなれば丸く収まるのだ。

アルバイトをして金を貯め、高校卒業前に家を出た。そうして今に至る。

お互いにワダカマリなく話せるようになったのはつい最近なような気がする。やはり親の死を考えるようになってからだろうか。

そんな父と2人だけの旅行。

お互いに口には出さないが、これが最後になるのではないだろうかと。

いつか必ず訪れる親の死。何ひとつ特別なことではない。生命である以上は必ずそれは誰にも平等に訪れる。

なんとか平等なんて最近よく耳にするが、公平に、なら分かるが平等なんて軽々しく口に出して欲しくない。響きがカッコイイのかもしれんが、平等の意味を考えれば考えるほど軽々しく口に出す気にならないハズなのだが。

生命に平等なんてものがあるとすれば死だけだ。死にゆくこと、これだけはどんな個体差や環境などの後天的な要素に一切関係なく、誰にも平等にやってくる。これが平等というものだ。

ショーペンハウアー著の自殺についてでも書かれているが、生命活動とはピークを過ぎればあとは下降してゆく運命である。そんな生命にとって死とは最後の救いですらある。少なくとも死んだ者はもうそれ以上傷つかなくてよい。

そう思っていたが、最近どうもそうハッキリと断言できない自分がいる。

親が死ぬ事を考えたときにやってくるこの言いようのない感情はなんなのだろう。若い時はそれほど切実に考えてない故の虚勢に近いものだったのか。はたまた単純に弱くなったのか。

もともと弱くはあった。1人でいられず、常に誰かと一緒にいないと不安だった。

こんなことでこのさき生きていけるのか不安になった。少しでも強くなりたい、弱さは頭が悪いことが原因なのだろうか、と必死で本を読んだ。ドラマを人生と見做していたのだ。

だから「弱くなった」というのは違うのか。単純に前者であるような気がする。

死の先にある無というものが何なのか。

思えば子供の頃から漠然と死について考える事が多かった。宇宙の果て、果ての外にあるもの、時間、いつか来る全ての終わり、そういう事を考えると夜中に眠れなくなることもあった。

深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いている。

それについては今すぐに答えの出るものではないし、まだ起こっていないことは起こっていないことで、それを必要以上に考えて憂鬱になるのは愚かなことだ。時間の無駄。馬鹿の考え休むに似たり。

重苦しい予感も、この果てしない道のりも全て振り切るぜ!

そう思い、蓮田SAでの休憩を終え、再び走り出した。

蓮田SAから20分ほど走って羽生ICあたりで、父が蓮田SAのトイレに全持ち物入ったバッグを置き忘れきたことが発覚。

なんだってぇぇぇ

 

 

 

 


HGサイコガンダム他

2022年08月08日 | ガンプラ会

我が工房長長官。頼まれると嫌と言えない性格で、他人からの製作依頼(無償)ばかりに時間を割いている。

とうぜん、積んでー積んでー積まれてー積んでーの容赦ない積プラが減るわけがない。

そんな工房長がHGサイコガンダムを完成させました。

ド迫力。

全長29㎝。もう30㎝でいい。

HGマーク2と比較するとその大きさがよく分かる。

盾が重い。縦を重心からズラすと、そっちに倒れる。

古いキットで後ハメ、後ハメでだいぶ苦労しておられました。


サイコの名を関している通り、最初にアニメで見たときは完全にヤベーやつ来たと思った。

この見た目で普通のガンダムサイズだったらカッコいいのに、と長年思ってましたが、こうしてみるとこれはこれでカッコいい。

後はせっかくちゃんとしたカメラ持ってきたので、最近作ったプラモ適当に撮りました。

 

 

 


エントリーグレード νガンダム

2022年08月07日 | ガンプラ会
前回HGのνガン完成させたと思いきや、目の廻りのスミ入れが気に入らなかったので修正しつつ、エントリーグレードのνガンに着手。

フィンファンネルの有無を抜きにしても、やはりエントリーグレードの組みやすさは期待どおり。

ヘルメット部分のパーツを切り離しながらHGと比べてみたけど、正直そんなに変わらない気がする。


実際に頭部だけ組んで並べてみた。
EGの方が縦にギュッとしてる。
ツノがEGの方が少し長い。

HGの顔の方が好みだったりする。

いずれファンネル付きで発売されるような気がするけど、HGと同じような構造にするしかないような。なかなかポリキャップ無しであれを再現するのは厳しいかな。

色分けあり、変形あり、連結あり。
連結が厳しい気がする。
HGと同じもので良いからセットで販売するかファンネルのみで売って欲しい。