無知の涙

おじさんの独り言

太宰治 没後60年

2008年06月20日 | 小説

太宰治が玉川上水に身を投げてから、
今年で60年。

昨日行われた、毎年恒例の「桜桃忌」には
例年の5倍近くになる500人が太宰の墓前で手を合わせたという。


僕も以前に太宰治の墓前に立ったことがあります。
24歳くらいの時でしょうか。

日曜日の朝6:00に家を出て、
自転車で三鷹にある禅林寺まで行きました。

いや、遠かった。

もともと禅林寺は森鴎外の墓があることで有名でした。
寺の門を抜けると右側に鴎外の碑があります。
太宰自身の作品である「花吹雪」で、こう記しています。

「この寺には、森鴎外の墓がある。
 墓地は清潔で、鴎外の文章の片影がある。
 私の汚い骨も、こんな小綺麗な墓地の片隅に埋められたら、
 死後の救いがあるかもしれない」

そんな太宰治のお墓は森鴎外の牌の斜め前にあります。

本来は実家(青森)の墓に骨を埋めるべきなのでしょうが、
実家から拒否されてしまったようです。
太宰ファンならよく分かるところです。

 

その日は非常に天気もよく、
コンビニで買っていった日本酒を墓前に供え
僕も飲めない日本酒を飲みました。

なんか不思議な気持ちでしたね。
全然、会ったことも話したこともない人物のお墓をお参りするのって。

でも忘れ難い思い出となりました。

太宰ファンだけど、まだ行ってない!
という方は行ってみてはどうでしょうか。

ちょっとした太宰グッズも売ってます。
僕はハートに模られた木の板に、
「生まれて、すみません」
と本人の直筆(?)がプリントされた飾りを買いました。
部屋に飾ってあります。


禅林寺:三鷹市下連雀4-18



最新の画像もっと見る