カミナが敵から奪ったガンメンを
持ち前の知識と器用さで解析するリーロン。
そこに敵の帰到ポイントのデータを発見する。
それが示す場所こそが、敵の本拠地だと結論するカミナ。
今のままでは人間掃討軍の襲撃を受け続けるだけである。
全てを終わらせ、
誰もが安心して暮らせる地上を手に入れる為に、
カミナたちは敵の本拠地を目指す。
旅の途中でもガンメンの襲撃は止む事はなく、
戦いを重ねてゆく。
着実に力をつけながら。
また、行く先々で出会う人々。
カミナとシモンのピンチを救う長兄キタン
とその3姉妹。
通称、黒の兄妹(きょうだい)。
古いガンメンを神と崇める村、アダイ。
そこには人々が生きてゆく為の過酷な掟があった。
50人分の食料しかない為、それより増えた場合は
掟という名の追放が待っていた。
村を追放される幼い子供、ギミーとダリー。
村と---掟と決別するロシウ。
ダリー ロシウ ギミー
彼らを仲間に入れ、敵の本拠地を目指すグレン団一向。
その前に、
再びあの男が強襲する。
獣人ヴィラル。
ヴィラルが乗るガンメン、エンキも
エンキドゥへとバージョンアップされていた。
「決着を付けに来たぞ!」
だが、かつてはカミナとシモンを死の手前まで
追い込んだヴィラルであったが、
数々の戦闘を経て急速に成長した
グレンラガンの敵ではなくなっていた。
戦闘のさなかにヴィラルが言う。
「都を完全に敵に回すつもりか!」
都---それはこの地上にある唯一の文明であり、
唯一の都市。
その名も王都テッペリン。
その玉座に座る男
螺旋王ロージェノム。
ロージェノムこそが獣人を創り上げ、
人間を地下に押し込めている張本人であった。
ロージェノムは自ら創り上げた獣人の中でも、
特に優れた戦闘能力を誇る4匹を四天王とし、
直属の配下にしていた。
神速のシトマンドラ
不動のグアーム
流麗のアディーネ
そして------
最後の一人
怒涛のチミルフがカミナとシモンの前に現れる。
この戦いがカミナとシモンの運命を大きく左右することになるのを、
まだ誰も知らないのであった。
つづく