このブログで以前にアルバイトの話をしましたが、ネタが無いので今回もアルバイトの話をしようかと思います。
僕の初アルバイトは中学校の時でした。
もちろん中学生を雇ってくれる職場はありません。
親父が月に2回、日曜日にビルの掃除を請け負っていたので、その手伝いをしていました。
遊びたい盛りでしたので、僕が手伝うのは月に1回ほどでしたが。
1回手伝うと、親父から8千円もらえてました。屋上でタバコ吸ったり、ビルの給湯室にある冷蔵庫のジュース勝手に飲んだりと、まったく戦力外だったのですが。
けっこう中3の時の8千円って大きいですよね。
万年金欠病でしたから。
向こう1週間は何も考えずに駄菓子屋へ通えるワケです。豪遊です。
まぁ、でもこれはアルバイト経験の内に入らないですね。
次にバイトしたのが高校1年生の時で、通学途中の駅にあった某大型デパートです。
通っていた高校はバイト禁止だったのですが、原チャリがどうしても欲しくて、そこでバイトしてたクラスメイトの紹介で働かせてもらいました。
ほとんど面接したような記憶も無いのですが、配属された先はナント!!
婦人服売り場
何故?
まぁ人手が足りなかったのでしょうけど、そのとき僕は何度目かの停学を受けた直後で、頭が五厘ボウズだったのです。(T_T)
もうね、我ながら恐ろしい風貌でしたよ。完全にソッチ系の人でした。
とにかく短髪が大っ嫌いでしたので、それまでは停学受けてもチョット短いスポーツ刈り程度で誤魔化していたです。
が、その時は運悪く期末テスト前で、もし停学してテストが受けられない・・・
となると、ろくに授業に出席してなかった僕は留年決定・・・・。
そこで生徒指導の先生は僕に助け舟を出してくれてのです。その頭を五厘に丸めればテストだけは受けさせてやる、と。
選択の余地など無いのです。僕は大人しく頷きました。
停学を受けた者は、学校の近くにある床屋さんで先生立会いの元で頭髪を刈られれます。
もうね、ツルッツルのズルッズルでしたね。五厘ですよ・・・。ふだん厘なんて単位使わないもん。
それだけ非日常的な短さだったワケです。
ボウズにした後に友達と夜まで教室でトランプして遊んでいたのですが、帰りしなにふと暗くなった外を見てみると!
デカくて人相の悪い坊主頭の男が僕をジッと見てるではありませんか!!
ヤベッ!! 変態だ!!
と思ったらガラスに映った僕でした。頭を丸めたばかりなので、自分がボウズになった、という事実をつい忘れてしまうんですよね。あれは悲しかったなぁ。
地元とか歩いてても、みんな避けてましたからね。制服は変なブレザーだったし。
いちどバスに乗ったら、友達が乗ってたんですけど、もうなんかアサッテの方を見てて、絶対に僕のほうを見ようとしない。頭にきて後ろから肩を掴んだら、ビクッゥゥってなってました。
俺だっつーの。
そんな凶悪な風貌で、婦人服売り場ですか?
売り上げが下がると思いますけど。
確かに基本的な仕事は品出しでした。荷捌き場から納品された婦人服のダンボールを運んで来て、バックヤードで洋服をハンガーにかけてゆく。お客の視界には入らない。
ホッとしました。
だが1週間くらいした時に、婦人服売り場のマネージャー(女性)がやってきて、強引に売り場に出させられました。
この女性がかなり美人なのですが、活発というか、元気というか、小さいコトをあまり気にしないというか。アネゴみたいな女性でした。
「こんな頭でですか!?」と僕はマネージャーにビックリして訊くと、
「あら、頭の形はいいわよ」と一言。
「頭の形は」v(゜o゜)
いやいや!そうじゃねぇよ。
その頭の形が完全に露出してしまっている状態が良くないと言っているのである。
言いたいことは山ほどありましたが、あまり反抗するとケリが飛んでくるので大人しく従うことにしました。
しかもエプロンみたいなの着させられました(-_-;)
あのねー、身長185センチ、頭は青く光るほどボウズの男がエプロンつけて婦人服をイジってたらね、
逮捕されますよ?
しかしマネージャー、ホントにお構いなしです。「乱れてる服を、ちゃんと畳んでおいてね」と言うと、僕一人、売り場に残してサッサと立ち去ってしまいました。
いやーもう嫌な汗かきまくりでした。
なるべく棚とかの影に隠れて、姿を見せないように洋服を畳んでいました。
隠れれば隠れるほど、ますますアヤシイのですが。
でも、思っていたほど嫌悪の視線は感じませんでした。今でも不思議ですけど。
さすがに婦人服売り場だけあって、働いてる人たちも全て女性でした。
それだけ女性が集まれば意地悪な女性とかいそうなモノですけど、一人もいませんでしたね。若い方しかいなかったからですかね?マネージャーも24歳くらいだったような。
これまでの人生を振り返ってみても、あんなに恵まれてた職場はありませんね。
あまりに楽しすぎて、学校はサボるけどバイトは行くほどでした。
当時はバブルな頃で、景気良かったですね。高校生のバイトのくせに自給850とか頂いてたし。ChooChooTRAINが大流行してました。売り場に行くと、ひっきりなしにソレがかかってました。
結局5ヶ月くらい働いてましたか。免許取る資金も、原チャリ買う資金も出来たので、かなり名残惜しかったけど辞めました。
でもそれから数ヶ月後の夏休みから、もう1回そこでバイトすることになりました。
1回バイトしちゃうとダメですね。月に何万も自由に使える生活を味わってしまうと、なかなか元の貧乏生活を受け入れられなくて。
また婦人服売り場がいいな、と志願しました。
その頃には僕の頭髪も当時流行だったツーブロックになっていて、お姉さんたちとの再会を楽しみにしてたのですが、なんと配属された先は・・・
魚売り場!!
Σ( ̄□ ̄lll) ギョッ!!
今こそ婦人服売り場だろ!!
天国と地獄とは良くいったものです。
そこの売り場の人たちは全員が男で、しかもヤンキー上がり(T_T)
もうキツイったらありゃしない!!
朝は早いし、労働時間長いし、魚くさいし、ヤンキー上がりの社員は言ってくることメチャクチャだし。
何よりも耐えがたかったのが、売り場での声出しでしたね。
「あい、安いよ、安いよ~!今日はナマコが安い!さっ、そこのオネエさん(おばさん)!寄って見てってよ!」
できるか(-_-;)
無理矢理やらされましたね。いや、アレはキツイ。
値下げのシール貼ってるとオバちゃんたちが群がってくるし。「お兄さん!こっち!コレ!コレも貼ってよ!」
はいはい。
あんまり貼ってると店長のパンチが飛んできたりします。
もう辞めたい!!
でも休憩で社員食堂に行くと、婦人服売り場のお姉さま方がいらっしゃるんですよね。
いちど美人マネージャーがいたので、、詰め寄ったこともありました。
「どうしてオレ、婦人服売り場ダメだったんですか?」
「ごめんねぇ。婦人服売り場で決まってたんだけどね。でも鮮魚の方、すぐバイト辞めちゃうから、いつも人手がいないみたいなの。上から話がきてね。だから今回は譲っちゃった」
譲っちゃったて・・・オイラは中古品かい?
まぁ、そんなこんなで休憩いている時はお姉さま方と話せるので、やっぱモチット働こうかな、なんて思い直したりして。
それでも、やはり肉体的にはキツカッた。それまでの人生の中で、紛れも無く一番ツライ時期でしたね。
普通に社員と同じ時間働かされましたから。夏休みも10日あったかどうか。
疲労と空腹に耐えかねて、冷凍庫に入ってウナギとか盗み食いしてしたね。マグロとか。よくアタらなかったな・・・と今さらながらヒヤっとします"^_^"
あと、売れ残った商品とか食べさせてもらえたので、それは良かったです。寿司とか。
結局、なんだかんだと鮮魚で長期間続いてしまいました。
バイト辞める頃には
「あい!奥さーん!今日はイカはイカが?なんつって!イカがオイシイから食べてみてよ!食べたら買ってね!」
なーんて平気で言っちゃってましたが^^;