無知の涙

おじさんの独り言

怖い話しでもしますか。(改稿)

2008年11月06日 | 思い出

お盆ももう終わりですね。

お盆と言えば、この世を去った方々が、
帰世ラッシュすると言われている期間。

今もあなたの家のアソコやソコに
ちゃっかり座って北京オリンピックでも見てるかも。

中国行けばいいじゃんね。

そんな時期、やはりここは空気を読んで、
怖い話しをしようかと思います。

この話しは僕の体験した怖い系で最強です。

パチンコの慶次で言えば、
金系の予告→好機→キセル→ストーリー系
くらいのアツさ。

アツさ?

なので、怖い話しがダメな方や、
心臓の弱い方は自己責任でお願いします。

あと実際の話しなので、場所だとかは事実と変えています。

 

あれは6年前の夏…
とあるビルの改修工事をすることになりました。

僕はちょっと嫌でした。
何故かといえば、そのビルで自殺があった事を知っていたからです。

死因は書けませんが、かなり凄絶な死に方で、
当時はけっこう有名だったのです。

でも仕事なので断れないし、
当時は幽霊的なモノは理論的に有り得ないと決め付けていたので、
あまり気にしないようにしました。

だけど調査で建物に入った時になんとも不可解な違和感を感じました。
暗いのです。
照明はきちんとついてます。
なのに暗い。
視界が霞みかかるというか、なんかこうボヤけるのです。

不思議な感じがしました。

あと、やけに静かなのです。
テナントは入ってるし、
店舗だって入ってる。

なのに静まり返っている。
昼間から。
あまりにも物音がしないし、人の気配もないので、
誰もいないんじゃないか??
と思って確認しましたが、ちゃんといる。

そう、この建物に入ると、
五感に何らかの障害ないし影響があるのです。
どう考えても不可解なのですが。

でもまさか、そんなコトが起こり得るハズない。
目にしろ耳にしろ、何かしらの違和感を感じるなら、
それは僕の体調不良によるものであろう、と自らを納得させました。

工事の範囲としてはビル全体ではなく、1Fだけ。
1Fにはもともと店舗が入っていたのですが、入ってみてビックリ。

何かに荒らされたかのように店の中がガチャガチャ。
何かが暴れ回って、そのままの状態になってるような感じ。
そもそも撤退する時に物品は処分するだろう。
これじゃまるで何かから慌てて逃げ出したみたいじゃないか。

なんか気味悪いなぁ、と思いながらも、
仕事は着々と進んでゆきます。 

とりあえず事務所の準備をする事に。

どうやら1フロアまるまる空いているらしく
そのフロア全て貸してもらえる事に。

所長は大喜びでしたが、僕は全く喜べない。
自殺あったの絶対にここのフロアだよ・・・

机を運び入れていると、ビル清掃のおばちゃんがやって来ました。
僕が自分の机を配置しようとしてると、

「そこで死んだのよ・・・・血が落ちなくてねぇ」

うぉぉぉい!いいから!説明とかいいから!そっとしといて。

で、その引越しの最中に、ただの軽い机を持ち上げただけで、
何故かギックリ腰になってしまいました。
そんなの初体験です。

それ以来、腰痛持ち。

バタバタと工事が始まり、数日が経とうとした頃、
作業員さんたちの間で、奇妙な噂が流れ始めました。

鎧を着た男が立っていた、
刀を持った男が夜中になるとビルの中を徘徊する、
赤ん坊を抱えた女性を見た
などなど。

まぁ、ありがちな話しであり、ありがちな展開でした。
だいたいの人が、このビルで起こった自殺の話しを知ってましたから。

くだらねーと思い、僕は耳を貸しませんでした。

そして、ちょうど今くらいの、お盆の時期にそれは起こったのです。

つづく


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