無知の涙

おじさんの独り言

FC ファミコンジャンプ

2019年09月10日 | レトロゲーム

■FC ファミコンジャンプ

ジャンル アクション?RPG?

難易度  ★★★   (★5が最高)

忍耐力  ★★★★ (★5が最高)*個人的な体感です。

クリア時間 7時間(攻略サイト ガン見)

 

■特徴

ピッコロ大魔王に支配されてしまったジャンプの世界を救うべく、プレイヤーがジャンプの世界でヒーロー達を集め立ち向かう話。

なんのジャンル?と言われると難しい本作。

成長要素が皆無ではないし、RPGの定義から見ればRPGなのだろう。

戦闘もガシガシ攻撃し合うというよりは、お互いに遠距離から攻撃・回避をひたすら続けるのみなので、アクションというよりシューティングに近い感覚を覚える。

時間の概念がある。ドラクエのように歩数で進んでゆくものでなく、きっちり現実世界の5分で1時間進む。このころゲーム内で正確に時間計測するシステムなんてあったのか。


■忍耐力

技術介入要素としてはほぼないので、このゲームを進行させるうえで必要な忍耐力で評価しました。

この頃のゲームは基本的に非親切であり、目的を遂げる為に有効な情報等はほとんど説明されずゲームが始まる。

ゲーム中でも有効なあまり有効なヒントはもらえず、プレイヤーはひたすらトライ&エラーを繰り返しながら、自力でゲームを進めていかなければならない。

それがこの頃のゲームの難易度を上げている主な要因。

という事を念頭においてなお、なかなかの忍耐力を求められるゲームである。

ピッコロに支配されたジャンプの世界を救う、その為にこの世界でジャンプヒーローを集める。それは分かる。

仲間を探す為に、まずどこへ行ったら良いのか。そのヒントが皆無。

目の前に町があるので、入ってみる。

町なのでとうぜん人がいる。何か情報くれるかと近づいてみると実は敵で、いきなり戦闘が始まる。

いや、どこからどう見ても世紀末によくいる人種っぽいので多少の警戒はしていたけど。

コマンドRPGならまだしも、このゲーム通常の戦闘はアクションゲームなので、説明ないとかなり面食らう。しかも2人がかり。

ということは、町が全く安全でない。建物が邪魔でフィールドより動ける範囲が狭い分、より危険。

フィールドより町の方が危険なんてRPG、後にも先にもコレだけ。

魔物に支配されたとか特殊条件ではあるけどね。全部だからね。オールのタウンがデンジャラス。


これはたまらん、主人公も到底戦闘向きとは思えない。

しかし町の中でヒントを見つけないことには、何も分からない。

たまーに普通の人もいるので、話しかけてみるが、クソみたいな情報しかくれない。


町は狭いからどうしても敵のシンボルを回避しきれずエンカウントしてしまう事がある。

やべぇ!と慌てて攻撃したら、実はパンピーでしたー!はいペナルティでーす!(遠距離攻撃の装填間隔が長くなる)てなパターンもある。

お前みたいな一般人がいるか。見た目的には普通の敵となんの違いもない。製作者の悪意をひしひしと感じる。

とても愛と友情をテーマにした少年誌が作ったゲームとは思えず、逃げるように町を飛び出す。

俺はいったい何処へ行ったら良いのだとフィールドをさ迷うが、地形の影響を受けまくりでとにかく移動速度が遅い。

野原以外はほぼこの影響を受けるので、恐らくMAPの7割はこんな速度(後にエアカーを入手すると、この問題は解決する)。

シンボルエンカウントなので敵に遭遇しないように移動もできるが、シンボルが近づいてくることがある。

敵シンボルはまったく地形の影響を受けないので、スピードの遅さが祟って望まぬ戦いに突入する事がけっこうある。

ゲーム開始10分で実にこれくらいの理不尽さを味わう事になる。


幸いにそれほど広大なMAPではないので、忍耐強くフィールドを探索していれば何かしら発見し、仲間を集め、ストーリーは進んでゆく。

ステージ2になると現代と過去を行き来しなければならなくなる。


ステージ1はなんとなく線を辿るようにクリアできたけど、ステージ2早々に過去と現在を行き来するようになってギブアップ。

自力クリアを諦め、いつも通り攻略サイトを見ながら進めました。

 
■攻略要素

ストーリー進行に必須なキャラ以外は、仲間にしなくてもストーリーが進行してしまう。

全5ステージあり、それをクリアすると最終決戦と称していきなりコマンドRPGバトルになる。

全部で13人も戦わないとならないにも関わらず体力の回復ができないので、仲間が多い方が攻略への近道にはなる。

この段階になるとそれまで行ったMAPには戻れないので、ステージ5のピッコロ大魔王撃破前にパスワードを取っておいた方が良い。

最終決戦で???となっている欄が仲間にしてないキャラになるので、???が多くてクリア不可な場合は仲間を集めにパスワードで戻るしかない。

待ち構えている13人は作品におけるボスクラスキャラ。

普通であれば、そのボスと戦わせるのはその作品のキャラのように思われるが、このゲームがそんな単純なワケがない。

そのボスと相性が良いキャラを選ぶと、かなり戦闘が楽に進む。

相性に関しては法則性がないというか、どういう理屈で有利なのかはサッパリ分からないものが多いので、ひたすらトライ&エラーで1戦ずつ探ってゆくしかない。

エシディシに太陽拳はなんとなく分かるけど。


最初に待ち受けてる難関が、何故かキャプ翼のヘルナンデス。この最終戦で2番目くらいに強い。

かなりの高確率で黄金の右腕による攻撃無効化が発動する。

それに加えて、パンチングでこちらの攻撃を跳ね返してきたりする。必殺技を使用している場合、手痛いダメージを受けてしまう。

そして最強が、11番目くらいで登場するジェミニのサガ。

普通は2人~3人くらい相性の良いキャラがいるのだが、何故かこのサガだけは間抜作しか相性の良いキャラがおらず、それまでの戦いで抜作が戦闘不能に陥っているとかなり厳しい戦いとなる。最悪、詰む。実際に詰んだ。

抜作はサガ用に温存しておくのが攻略への近道。


攻略サイト見ずにプレイしていたら、サガで詰んでしまったんですよー。

なーにィィィ!男は黙って攻略サイト。

序盤から攻略サイト見ちゃうのが一番早い気がします。

 

■雑感

ゲーム内で正確に時間を測っていた技術が気になって発売日を調べたら、1989年と意外と遅い。

なんだか小学生の頃にプレイしていたような記憶があるので、1985年~1987年くらいかと思ってた。

1988年にドラクエⅢ、1990年にドラクエⅣ、そのちょうど間。

ドラクエと比べるのもどうかと思うが、それらと比べるとシステム面でけっこう難アリなソフトに思えてしまう。

当時は何度か友達の家でプレイしたけど、移動速度が遅すぎてすぐ嫌になってしまった。

最強の状態で最終決戦に挑める裏パスワード使って、そこだけプレイしてた記憶はある。

 


理不尽な点が多く、けっこうな忍耐力を要求されるけど、登場するキャラクターがいちいち懐かしく、けっこう楽しめました。

ゴッドサイダーとか懐かしすぎる。内容がグロ過ぎてほとんど読んだことなかったけど、絵柄がカッコ良かったので作品だけは覚えている。

主人公の顔は覚えていたけど霊気という名前は完全に忘れていた。

過去で出てくるキャラはけっこう古くて、知らないキャラがけっこういた。

 

最終決戦で1人だけ???になっていたけど、マーダーライセンス(だっけ?)牙の人だった。

ゲーム全編を通して完全にドラゴンボールが主軸になってるけど、1989年当時そんなに人気あったかなぁ。

中2~中3というと、キン肉マンは終わってるし、聖闘士星矢もハーデスあたりで人気が落ち始めた頃か。もう読んでなかったし。

キャプ翼も北斗の券もとっくに終わってるのか。

ジョジョは三部突入した当たりで盛り上がっていた。こち亀やシティーハンターはまぁ別枠なので。

確かに看板連載はドラゴンボールしかないな。納得した。

そう考えると、1987~1988がジャンプにってある種の節目だったのか。

 

 



最新の画像もっと見る