あたりからセミの声が聞こえ始め、うっすら日も差すようになって、ようやく夏がやって来そうな今日この頃。
夏と言えば、稲川淳二、稲川淳二といえば心霊。
というわけでこの時期になるとタイトルのようなTV番組がちらほら放映されて、ついつい観てしまう。
44歳ににして未だに全く霊感のような第六感的な特殊スキルとは無縁な人生。
数年前にここは絶対に出ますよ!という曰くつきのトイレに夜中の2時に大便をしに行って、何事もなく帰ってくるという、第六感どころか五感ですら危うい状況。
夜中の2時なんかに大便をモヨおすこと自体ちょっと「何かに呼ばれてるというのか?」感があって、いよいよ目覚めの時なのかと恐怖とワクワクでいろいろ大変でしたが、ただスッキリして帰ってきただけという。幽霊も、あ、コイツはダメなアレだな、と思った事でしょう。というか、幽霊とは言え人のウ〇コなんて見たくないだろうけど。
とうぜん怖い気持ちもあるし、是が非でも見たい!というわけではないけれど、霊感が強ければ虫の知らせとか、枕元に立ちつ立たれつみたいな、大切な人と最後にちゃんと会えたりするのかなと、その恐怖を補って余りある恩恵もありそうで、この齢にして未だに興味しんしん。
精神、肉体、魂、三位一体とされているはずの、魂だけだこの物質世界に顕れるというのはどういう状態なのかというのも興味深い。ニワトリ卵論で、魂が先なのか、精神が先なのか、肉体が先なのか少しは分かるかもしれない。
そういう知ったところでどうにもならないような理屈的な部分に興味を持っているから第六感がちっとも目覚めないような気もしないでもない。
だいぶ話は逸れたが、昨日テレ東でその最恐映像なんたらが放映されていたので、録画して夜中に見ましたが、なんというか年々この手の心霊映像というのは怖くなくなってるというのか、はたまたパターン化し過ぎてこちらに耐性がついてしまったのか。
なぜ必ずカメラが反転した瞬間とかに映るのだろうか。幽霊全員が堅実なバイトみたいな感じで、その出パターンを意識してるなら分かるけど、まさかそんな事はないだろうし。
いや別に扉を開けた瞬間にすぐ目の前に立っていてもいいじゃん。廃病院入った瞬間にすぐいてもいいじゃん。足を引っ張られた時点で足元に何かがいてもいいじゃない。
なんで「そう思わせてか~ら~の~!」みたいなタイミングで全幽霊がビビらせにきてんのか謎で謎で、そっちが気になってしまって内容が入ってこない。
あまりに人が怖がるツボを得すぎている。人が作った作品を見ている気がしてならない。
純粋にその霊のサービス精神が旺盛なのだとしたら、サービス残業も甚だしい。何の代価も払ってもらえてないんだから、安らかに成仏して欲しい。そういうつもりはなく何か目的があるなら、それこそそんなサービスしている場合ではない。
なに永遠の18歳的なノリで半永久的に幽霊としていられるの?この世界に存在するには決められたエネルギー量がある。時間が立つごとにそのエネルギーは減り、いつかは必ず0になる。宇宙だってそう。にも関わらず肉体が消滅してなお半永久的にそうしていられるエネルギーは一体どこからやってきて、どこへ行くのだろうか。もう時間そのものが介在していないとしか思えない。時間が介在してない何かしらがこの形而下の世界にいられるの?謎すぎる。頭が悪い。いや頭が痛い。
それはさておき、紹介される動画の中にはもう露骨に人の手で作ったものだと分かるのもあるし、本当に年々怖くなくなっていってる気がする。あの「本当にあった心霊ビデオ」みたいなのが、ここらへんの疑似動画を蔓延させた戦犯な気がする。
前から言っているけど、何気ない学校の帰り道とかにカメラ回してる時点でもう不自然だから。何か予兆的な事が起こったのでカメラや動画で撮りはじめた、というならまだ分かる。
女性だけで夜釣りに来て、幽霊に全員海へ引きずり込まれました、みたいな動画もあったけど、夜釣りに来ているのに釣れてない状況をライト照らしてわざわざ動画撮るかね。釣れた時点で撮りはじめるなら分かるけど。
はっきりと人です感も強すぎる。完全に肉体があるようにしか見えない。そうならアンデッドとかそういう方向に話が変わってくる。
動画なら海外のユーチューブでよく見る影が動いているとかの方が信ぴょう性高い気がして、何やらゾクッとしてしまう。
監視カメラのような定点カメラに映り込むのも本物っぽくて怖い気がする。
いちいちビビらないといけないタレントさんも大変なので、そういう怪しい動画は紹介せずに、実際にそういう現象が起こると言われてる場所へ夜中に行って、実際に何か起こるかとかそういうロケ的なやつの方が見てて100倍ドキドキするので、そういう番組が見たいです。