無知の涙

おじさんの独り言

I課長の豪邸

2011年06月21日 | 日常

ホルモン屋ゆうじを後にした僕らは、お決まりのカラオケコースへ。

金曜日の割にスッと入れました。

通常Hさんは愛妻に叱られるので泊まりはNG。11時過ぎると帰り準備を始める。


この時は「ゆうじ」があまりに美味しくて気分良かったのか、活動限界を越えてしまう。

愛妻に電話するHさん。何やってんの!?と愛妻からお叱りを受けはじめると、大抵スッと携帯を手渡される。


今回の餌食はI課長。


内心ホッとする僕。


何やら話をして携帯をHさんに返すI課長。上手く収められたのだろうか。


で、ハイっと携帯を僕に渡すHさん。ええぇえ!結局これかよッ。


授業中に出席番号で目の前の奴が当てられ、だいぶ遠いなと安心していたら、「じゃあ次はその後ろの席」と言われて直撃したような感じ。


ただでさえ話術0なのに、どうやって鎮めろというのだ。

「ハイ、すいません何か・・・えぇ、そのう、あのう、ホントにすいません」

こうやって書くと奥さんがスゲー怖い人みたいな印象を与えてしまうけど、電話越しの奥様は声も優しい感じだし、和やかに笑っていらっしゃる。


だが、僕は知ってる。この状態が一番危険であると。怖い姉がいる人には良く分かると思う。


「あれ?Hさん!?どこ行くんですかっ!ちょっと待って下さいよぉ~」とカラオケルームの外で謎の一人芝居をしたりして、なんかウヤムヤな感じでトークタイム終了。

何も解決してない。


部屋に戻ると歌ってるHさん。

僕「・・・・」



そうしてカラオケが終わった時には既に1時越え。


眠い。幸い明日は休みなので、タクシーで家に帰ろう、と思っていると、宿なしHさんがI課長に「新居に泊めてくれよ!」と頼んでいる。


I課長は去年、学芸大学にマンションを買ったのである。


僕がサッサとタクシーを捕まえて帰ろうとしていると、「お前も来いよ!」とHさん。


いや、明日は休みでして、朝から「ゾンビが如く」、じゃなくて「龍が如く」でゾンビざんまいの予定がありまして。

問答無用で連れて行かれるコトに。


タクシーで20分ほど走って、I課長のマンション前に到着。I課長は部屋片付けるから少し待っててと言って先に部屋へ。


なんか買って行こうぜとHさん。近くのコンビニに行き、僕は明日の飲み物とガリガリ君をカゴに入れる。

その横で酒をガンガン入れて来るHさん。ちょっ、誰が飲むの?僕はもう飲めない。


で、何故か会計は僕払い。タクシー代はHさん払いだったので、仕方ないか。ねぇ、ホント誰が飲むの?


そうこうしてる内にI課長の片付けも終わったようなので、部屋に向かうことに。建物に入った瞬間に漂う高級感。まず入口に備え付けられた高度なセキュリティーロック。




僕の住まいの木の扉とはワケが違う。このカギってカサ鍵で開けられちゃうじゃね?という。


まずI課長の部屋に行く為には、コレを解除しなくてはならない。おぼろげに覚えている部屋番号を入力して呼出ボタンを押す。何回も押すが反応がない。


ひょっとして部屋番号、間違えてませんか?


I課長に電話して聞いてみると、完全に違う部屋の呼出しをしていたことが判明。

誰だったんだよ!僕らが押してたこの部屋!こんな夜中にピンポンピンポン!て連打しちゃったけど。ヘタすりゃ警察呼ばれるよ。


幸い何も反応がないので、留守だった・・・と信じたい。


ようやくロックが解除され、建物内へ入る。

うわ、やっぱ高級マンションだよ。

エレベーターがまたスゴイ。エレベーターの内部を写してるモニターがあって、中の様子がくっきり分かる。

変態が乗ってたり、この世のモノではないアレが乗ってる場合は、そのモニターを見て緊急回避ができるのだ。

このエレベーターでケードロやったら全然盛り上がらないだろうな。


I課長の部屋まで行き着き、いよいよ入室。

広ッッ!この玄関から廊下だけで、僕の部屋の半分に至る。

室内の床に石・・・壁にはガラスブロック。

キッチンの為の空間があり、部屋がいっぱいある。

ドラマとかに出て来るような部屋。スピーカーの後ろの黒い影は幽霊ではなくて、すっかりくつろいでいるHさんです。

やっぱ思うんだけど、ハイビジョンTVと視点の間隔って、1.5mくらいが適してるよな。僕みたいに30cmとかって近すぎるんだよ。

近くない?なんか近くない?デカくない?とずっと気になっていたけど、それは間違いではなかったのだ。


Hさんもすっかり気に入ったらしく、「ここいいね!隠れ家にしようぜ!」と勝手に決めてしまう。秘密基地を発見したガキ大将みたいなノリ。


HさんとI課長は何やらソファーの上で飲んだりしているが、僕は眠くてすぐフローリングの上で就寝。ガブガブ飲んでサッと寝るのがモットー。


翌朝、「よくフローリングで寝られるね」、「こいつドコでも寝られんだよ」と言われましたが、ソファーはHさんが占領しているし、まさか主人のベッドで寝るわけにもいかないし。選択肢がなかったのですよ。

まぁベッドよりフローリングの方が寝られますけど。