無知の涙

おじさんの独り言

GWも最終日

2009年05月06日 | パチンコ
休みはホントにアッというまに過ぎてしまう。

GW初日に2万円負けてから、
全くパチンコは触らなかった。

たまにはエサを食い逃げしたって罰は当たらないハズ。

毎年まいとし見事に釣られているワケだし。

3日に映画を見に行って飲んでた以外は家に引きこもり。

今年は太宰治生誕100周年というコトで、いろいろ企画されている、との情報を聞き付け、久しぶりに文庫を片っ端から読み返していました。

イベントというのはあまりに不謹慎だと思うが、映画が何本か製作されているらしい。

人間失格
斜陽
ヴィヨンの妻/桜桃

だったかな。

なんていうか、ありきたり。

太宰はそもそも――あくまで個人的な見解として――ストーリーそのものよりも、独特な視点によるユーモラスな文体と、誰もが身近に感じとれる表現に長けている作家なので、あまり映像化には向かないと思うんだけど。

文章で読んでこそ、と言うか。

特に斜陽なんて、彼特有と言える例の女性視点により構成されている作品であり、本当の女性よりもセンシティブな描写があってこその作品である。
女性というフィルターを通して書かれるこそ、退廃してゆく現実に胸が締め付けられる。

あの物語を映像でどう表現するか楽しみではあるけと。


僕が太宰の作品で、敢えて映像として観たいと思えるものって・・・

そんな理由から文庫を片っ端から読み返していたのだが、残念ながら無い。


いずれにせよ、内面的な描写が中心で進められる物語は、やはり映像化には向かないのだと思われ。

完そういう意味では「グッドバイ」なんてユーモラスで良いんだけど。
ただ完結してないけど。

やはり太宰という作家を語る時に、僕はユーモアという言葉を使う。

各文章に散りばめられた彼のユーモラスな言葉が好きなのである。

ここらへんは彼の落語好きが大いに影響してるのだと思うが。

世間の評価では「暗い」とされている人間失格でさえユーモアに富んでいると僕は思う。


映像化するなら、是非ともそこら辺を見せて欲しいな、と願います。