無知の涙

おじさんの独り言

学級委員なんてなるモンじゃない!?(前編)

2008年02月02日 | 思い出

高校生の時に、あまりに学校をサボるので、担任から無理矢理に学級委員長にさせられました。

少しは責任を持たそうと思ったのでしょうが、そんな理由で決めていい係か

まぁ学級委員長なんて、そんなに出番はありません。

いや、あるか。

あるっぽいけど、ほとんど学校に行ってないから分からないのです。

2学期にもなると、単位という悪魔が忍び寄って来るので、

有給休暇を使い果たした社員の如くセッセと行くハメになります。

そんな僕の目の前に現れた行事が、

文化祭

ある土曜日の3時限目に行われていたホームルームで、先生が言いました。

「クラスの出し物を決めるので、学級委員長、ほら指揮って

隣の女子に「呼んでるよ」と言われなければ、本気で忘れてました。

くそーやっぱ力づくでも辞退すりゃ良かった、とやり切れない気持ちで壇上へ。

『えーじゃあ何やるのか決めるので、なんかある人は手を挙げてください。』 と僕は訴えました。

そして生徒を見るが、誰も手を挙げません

それどころか、みんなオシャベリし放題

すげーウルセー。

ぱっつぁん(金八先生)のように生徒全員を腐ったリンゴ扱いしてやろうか、

と思いましたが、『お前もな』と言われるのがオチ。

仕方ないので副委員長の女の子を頼ることに。

彼女は僕と違って、なるべくして副委員長の座についた岩石のように固い女子

ちょっと苦手。

でも岩石オーラが出まくっているので、副委員長が言えば、けっこうみんな黙りそう。

そして、(いやいや、この生徒たちには困ったモンだね! )的な視線を岩石女子に送ると、

キッ!と睨み返されました。

ええぇぇ!俺?ここで俺にキッ!てする?

1億34532歩譲ったとしても!俺は悪くないだろ!

ムカッ!ときましたが、岩石オーラには勝てません

なんという孤独感だろうか。

ひときわウルサイ一角があったので、「そこ!静かにして下さい」

と注意すると、「馬鹿じゃないの」みたいな反応。

1年の時に付き合っていた女の子でした。

怒ってるよ!!

なんでいきなり怒ってんだ?なんだろう?なんかしたっけ?

別れてから、ろくに会話もしてないので全く心当りありません

っていうか、なんで俺が怒られるの?

学級委員長って大変!!と開始5分で心を閉ざしかけました。

なんか日頃の先生の苦労がちょっと分かる気がしましたが、

僕がこんな苦労してるのは先生のせいなので、別に同情とかしませんでした。

『特にないようなので、こっちから提案します』とたまりかねて言いました。

すると、ちょっと静まり返りました。

『えー、駄菓子屋なんてどうでしょう?』と僕は言いました。

「なんで駄菓子屋なんだ?」と担任が口を挟みました。

食べたいから、とは言えなかったので、

『祭りには駄菓子が必要だと思ったから。いろんな出し物を見ながら、お菓子を食べたり、ちょっとした遊び道具で遊んだり、文化祭の盛り上げ役となる気がしたからです』

口から出まかせの割りに、意外と共感されて、そのまま決まってしまいました。

まさか決まると思ってなかったので僕もビックリです。

そうなると、駄菓子を買いにいかなくてはいけません。

「じゃあ、さっそく明日、駄菓子を買いに行こうと思うので、時間のある人は手伝ってください。○○駅に10時集合で」

そうしてホームルームは終わりました。

誰も来やしないのは分かってたので、仲の良い男子5人に声をかけて、手伝ってもらう事にしました。

そして翌日―

僕は信じられない光景を目にすることになりました。