無知の涙

おじさんの独り言

インフルエンザ

2007年12月10日 | 日常

またインフルエンザが流行りだしてきたとか。

社長から「インフルエンザの予防接種しとけ」と言われて、体は丈夫なので心配ないと言いたいところでしたが、3年ほど前に一度だけモロに掛かってしまったので強気にはなれません。

確か日曜日の昼に職場で昼寝してて、起きたらもうヤバかったですね。完全に熱だしていました。

ひどく忙しい時だったので、休めなくて翌日も仕事に行きました。

その翌日も仕事に行きました。そしたら夕方くらいに事務所でマジ失神しかけて、これはダメだと思って病院へ行くと、

いきなり別室へ連れていかれて隔離されました。

れは怖かったです。

しばらくして先生が現れました。かなり厳しい表情でした。

僕の顔を見るなり、「完全にインフルエンザだな」と先生は言いました。

完全ではないインフルエンザというものがあるのかどうか疑問でしたが、ツッコんでる場合ではありません。

僕が日曜日から容態が悪かったと説明すると、先生はかなり呆れられました。

「インフルエンザB型」それが僕の症状だったようです。

犯罪行為に等しい、と先生に言われました。

あちこちで病原菌を撒き散らしているワケですから言われても仕方ありませんでした。

でも確信犯ではありません。

僕だって自分がインフルエンザに掛かってるなんて知らなかったのです。もちろん知らなかった、で済む問題ではありませんが。

「むこう1週間は外出禁止」と先生は言いました。

僕は慌てました。「無理です!そんなに休めるなら、ここまで我慢してません一日くらいで直らないですか?

二日も放っておいて呆れた言い草でしたが、本当に忙しかったのです。

「発症してから24時間以内なら」と言って先生は溜息をつきました。「薬も効くんだけど、24時間を越えるともう効かないんだ」

完全にTIMEOVER宣告です。

手遅れ!?

「とにかく、もう今日はすぐに帰りなさい。このまま帰りなさい。インフルエンザで死ぬことだってあるんだ」

先生にお礼を言って病院から出ると、僕は朦朧とする意識をなんとか繋ぎ止めながら事務所へ戻りました。

上司に説明して、すぐに帰りました。申し訳ないことをした、と思いました。伝染してなければいいのだが、と願うしかありませんでした。

もう自分の足で帰る自信がなかったので、、申し訳ないと思いつつもタクシーに乗って帰りました。タクシーの運転手さんも災難ですよね。窓全開にしていましたが、インフルエンザ菌直撃でしたから・・・。

途中でコンビニに寄ってもらい、弁当5つと水2リットル、ユンケル3本買って帰宅しました。

食欲なんて微塵もありませんでしたが、食べなければ直らないのです。薬も飲めないし。

食べようとするのですが、咳が尋常ではないのです。喉が切れるかと思うくらい咳が出るので、何か食べると咳の勢いで嘔吐してしまいそうになるのです。

弁当2つ無理やり詰め込んで、吐き出さないように口を塞ぎながら咳に絶えます。

体も熱のせいで鈍い痛みが延々と続いています。

布団を掛けると煮えるような熱さを感じてしまい、外気に触れると凍るような悪寒に晒されました。

本当に死ぬのではないだろうか、と薄れてゆく意識の中で考えました。後悔しないように生きてきたつもりでしたが、いざ死ぬとなるとアレもコレもと悔いばかり残って、たまらない気持ちになりました。

まぁ、死にませんでしたけど。

死なないどころか、一日休んで元気になりましたが。気の持ちようです。

もちろん完治とまではいきませんでしたけど。咳きがホントに止まらなかったです。

でも、これには医者も驚いてましたね。「そんなわけない」とか全否定されましたし。

職場へ復帰する前に必ず診せに来い、と先生に言われてたのです。許可するまでは働いてはイカンと。許可せざるを得なかったようですが。

僕だって医者の診断書があって、1週間も休めるなら喜んで休みたいところですが、なかなかそうラクではありません。

生きるっていうのは、インフルエンザで死ぬことよりも何倍もツライのです。

ホントに予防接種1回であんな苦しい思いをしなくて済むなら、もうこれは絶対にしといた方が良いです。

あと、掛かったかな?と思ったらスグに病院ですね。早ければ薬も効くみたいですから。

一人暮らしなので、とにかく病気ごとは避けるに越したことはありません。ホントに大変です。

熱にトコトン弱いようで、39度くらいまで熱が出てしまうと、微動だにしなくなります。完全に沈黙です。

「あーーー」とか唸りながら、布団に寝てるだけです。

食事が困ったモンですね。パチンコばかりしてるから近所付き合いも無いし、けっこう何も食べずに薬飲んで寝てるのが多いですね。

そして弱気になりますね。布団に潜りながら暗い気持ちでいろいろ考えたりします。

『ああ、このまま死ぬのだろうか。死んでも誰も気づかないで、腐乱死体で発見されるんだよ。

一人暮らしの男が腐乱死体で発見されました、て報道されて。

孤独死です、なんて。孤独死じゃねぇよ・・。病死だよ。

そんで職場の人たちがマスコミにインタビューされて、

いやぁ、あいつはパチンコばっかりやってる男でした、とかなんとかコメントしてさ・・・・

薄情者たちめ!!

死んだら、みんなの枕元に立って、熟睡中に枕を引き抜いて不快感を与えてやる!!』

なんてアホなこと考えているうちは絶対に死なないのでしょうけど。