埼玉県秩父・長瀞「小さなホテル セラヴィ」の管理人(オーナー)が綴る、日々のあれこれ。
小さなホテルセラヴィの「時を愛でるよもやま話」
2本のモミジ
一昨年までセラヴィの玄関には2本のモミジが植えてありました。
玄関先の2本のモミジは
大きくなったせいで
互いが重なり
遠慮しながら伸ばした枝は
奇形のよう縮こまって
葉もつけられませんでした
苦しそうでした
それから
植木屋さんに勧められ
そのうちの一本
小さいほうのモミジを別の場所に移植しました
何十年も一緒に過ごしたモミジ達
根っこは絡み合って
一つのようになっていたことでしょう
とても心配でしたが
植木屋さんの腕と
モミジ達の生命力で
2本ともどちらも上手く根付いてくれました
玄関に残る一本になったモミジの枝は
大きく大きく伸びて
一回りも二回りも大きくみえます
逞しくとても立派です
以前から時々
大きくなったなぁと
見上げてはいたのだけれど
改めて思いを寄せ
あなたを見ると
とても嬉しい(^^)
「移植したもう一本は?」
と見に行くと
こちらも元気に大きくなっておりました
貧弱に見えたモミジは
天に向かい背を伸ばし
横にも立派に枝を伸ばして
なんとも伸びやかで
ぴかぴかしてました
そして
管理人は驚かされました
なんと
この場所から
残された玄関のモミジが
よく見えるではありませんか!!
2本は互いが見える場所に植えてあったのです!
胸がキュンとしました
互いを伸ばし
互いに励ましあっていたのかもしれません
2本は前よりずっと近くに居るように思えました
無意識に移植したモミジの場所の
大事な秘密に
今頃気づくなんてね
それにしても
なんと素敵な距離感でしょう♪
2本のもみじ
美しく色ずく時期はもうすぐです(^^)
遠回り
日が落ちるのが
早くなった
仕事を終え家路に急ぐ
ラジオを消し
車の窓を全開にした
風が冷たく
気持ちがいい
国道だというのに
鈴虫の声が飛び込み
あっという間に
車内が
鈴虫の声に包まれる
体で感じるような
鈴虫の声の周波数が
とても気持ちいい
あんまり気持ちがいいものだから
家を通り過ぎ
遠回り
幸せと思った
夏が終わったんだね
確認した
今ごろ?
そういまごろだ
やっと私と
自然との呼吸が合ってきた
ちぐはぐなんだよね
なんだか疲れてしまってね
そんな時は
うまく物事が回らないとき
つまり
空回り
空回りの理由はね
自分を通り越して
周りばかり見ているから
自分を置いてきぼりにすると
思った以上に
疲れてしまう
くるくる回る
空回り
くたくたになる
ちぐはぐだからね
見ないふりしたい
わたしの負の部分
わたしが一番知ってると
諦め
遠くを見る
けどね
そうでもないよ
思いだそうよ
自分の価値
敬意を払う
あなたに
そして
出来の悪いと決めつけた
わたしにも
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