ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

やさいの王様

2009-10-09 | 食 Gourmet
金曜日はザギンで久々の友人と食事。

やさいの王様

今はやりの野菜系のレストランはどこも盛況だが
ここも綺麗な女子がわんさか。

確かにここのメニューでは男性的に
「腹にたまるもんないんかー!!」となるだろう。

しかし、ある程度の年齢になったら
無駄な脂や必要以上の炭水化物はノンノンでいかんと。

お通しはグラスにサラダを詰め放題という
要テクニックなサラダバー。

こちらはたまねぎの岩塩焼き。
たまねぎの甘さがたっぷり。
塩が足りない時は奥の岩塩を削って食す。



コラーゲンボールを入れた野菜しゃぶしゃぶ。

今回は面倒だから鍋にしてまえと食材を全部入れて
豪快?おおざっぱ?適当料理に変身。


互いの会っていない間の話をすれば
鍋も煮詰まるって。

私は会社の社員の同僚よりも
派遣だったり、契約だったりで

期間はまちまちだが縁あって
一緒に働けた同僚との方がずっと仲が良い。

それは彼女達の様々な会社での経験深さだとか
気の合いかたとか色々あるが

どうしても会社だと愚痴が大部分を占めて
しまうというのも大きいが。

野菜だけで長々と、
コラーゲン入りカクテルを何杯もだらだらと呑み

ザギンの夜は更けていく。

コラーゲンたっぷりで
明日はモッチモチや(笑)








ヤンソンさんの誘惑

2009-10-07 | 食 Gourmet
久しぶりにちょっと
出かけすぎた感ありの先週。。。

まずは水曜日は同僚お薦めの
六本木のスウェーデン料理へ。

リラ・ダーラナ

驚いた事にギロッポン待ち合わせのシンボル
”アマンド”が消えていた。

囲いで覆われており建て替えで
10F建のビルになる感じだったが

「あのアマンドがねえ・・」となぜか
しみじみ芋洗坂を下る。

関係ないか(笑)

坂道を降り切ったあたりに
ダーラナ馬がお出迎えの小さな可愛らしいお店が現れる。

店内は思わず女子なら
”いやん可愛いぃぃぃ~と連呼する造り。

テーブルも全部で6卓程の小さい店内。
予約の時間は早かったのにすでに満席状態。

しかもやはり女子だらけ。

キャラの濃ゆいウエイターさんが
にこやかにお出迎えしてくれた。

コースはボリュームがありすぎるとの
事前同僚アドバイスで今回はアラカルトにした。

しかし、コースにしかない”ヤンソンさんの誘惑”は
食べなあかん!という事なので

予約時にヤンソンさんを事前注文する裏ワザ。
(アラカルトメニューには書いてなかった)



ヤンソンさんの誘惑は
細切りにしたジャガイモと玉ねぎとアンチョビを交互に敷き詰め塩胡椒。

生クリームとサワークリームのソースをかけ
一番上にチーズをのせてオーブンで焼くだけ。

かなり単純な料理ではあるがこれが美味しい!!

スウェーデンの伝統的家庭料理の
「ヤンソンさんの誘惑」は

19世紀に実在したと言われる菜食主義の
エリク・ヤンソン氏という宗教家が

あまりにもおいしそうでつい誘惑に負けて
食べてしまった事からついた料理名だとか。

確かにこれはヤンソン氏じゃなくても
誘惑に負けそうかも。


そうだ!今度料理上手な友に誘惑を作ってもらおう~
自分でつくれっつーのと拒否されるな














真っ黒クロケのケ

2009-10-05 | 暮 Life
「今時珍しい真っ黒やな~」

「ホンマに真っ黒髪の毛や~何食べたらええのん」

ブチョーはなぜか酔いの席になると

私の髪の毛が真っ黒や~真っ黒や~と連呼する。
そりゃあワタクシも多少の色を入れ、

若く、明るく、お軽くといきたいが

ものすごい太さとくせ毛が影響してか

断固日本人としての髪の色を守る意思の強さか
(そんなもんあるかい)


美容師さんが何度も首を傾げる程に全く色が入らない。


上手く色が入っても、伸びてくる根元とそれ以外の色違いがあきらか過ぎてみっともない…

いつからか自然に抗うのも、無駄な抵抗も止めた。

その途端に更に黒さが増した気がしないでも(笑)

また髪を切りボブになって職場に行くと

今度は斜め前に座る上司が朝から

「部長じゃないけど、ホントに真っ黒だなぁと言いたくなる髪の黒さだよな」

「いいなぁいいなぁ白髪ないだろ?」


ここまで食いつかれる髪の黒さって…


そういえば、髪といえば、コリン父がまたおかしなメールを送って来ていた。。

件名:おばま
本文:発見しました。お父さんは前からテレビを見ると誰かに似ていると誰かに似ていると思っていたら、おばまさんの頭にそっくりんこ。


おばま=オバマに結びつくまでにしばしの時間。
しかも何を持って似ているとの判断なのか?

単なる超くせ毛なだけですから~

あなたはバラク・オバマじゃなくタナカ・クニエイ似ですから~

中秋名月六義園

2009-10-04 | 楽 Happy
駒込駅から徒歩5分。
都会の真中にぽっかり空いた異空間。

六義園
”ろくぎえん”かと思っていたが
”りくぎえん”と読むのも初めて知った。

徳川綱吉の信任が厚かった
川越藩主・柳沢吉保が1702年に

7年近くかけて築園した
「回遊式築山泉水」の大名庭園。

池を巡りながら四季折々の花や
景色を楽しめる日本庭園。

昔の大名は自由に旅行も出来なかったので
庭に各地の景色を再現して楽しんだという。




丸く刈られた植木は、
磯の断崖を表現している。



中央の中の島から少し離れた所に
神仙思想を表現した蓬莱島が浮かぶ。





無造作に見え、実は計算尽くされている石の配置。


うっそうと茂った木々の中をのんびりと歩く。
樹齢500年以上の大木があちこちに。

東京でマイナスイオンをこんなにあびれるとは。


朝からの雨は集合前には止み、
またまた晴れオンナパワーの威力を見せつけ。

今回のお誘いは日本庭園スペシャリストの
豪華レクチャー付き。

詳しい人とじっくり観ると
ただぐるっと回るだけでは決して味わえない色々な見方が出来る。

気が付かない事に気がつけたりする。
一度観ただけでは気が付かない石に気がつけたりする。

「感性とは生まれ持ったものだったりするんでは
ないでしょうか?」と尋ねると

「多少はあると思いますが、訓練する事は可能ですよ」

「感性を訓練する?色々なものを沢山観れば良いとか?」

「それもありますが、同じものを何度も観るのが良いですね。
同じのもを観てその都度考える。自分の気持ちの違いで

この間観た時には気づかなかった事があったり、発見があったりする。
なぜだろうと考える。それを繰り返すと良いと思いますよ。」

自分より遥かに沢山の知識があり、
それでいて偉ぶらず、相手の意見をきちんと受け止めて

さらに”なぜあなたはそんな風に感じたのですか?”と
問いかけられる余裕がある人に出会った事がないなと思う。

”昔から空想?いや妄想癖が強いんです”と言うと
”妄想じゃなくて、あなたはとても感性が豊かな女性ですよ”

あらやだ。ちょっと嬉しいかも。

結局、3時間近く庭園を巡り

近くのスペインバルでその倍近くの時間
ワインを飲み、イベリコ豚を食べ。


肩肘はらず、穏やかで、
こんな風に楽しくいられる良いんだがなあ。

これがうまくいかぬが現実。見たくない現実。

見えぬと思った中秋の名月が
帰り道雲の切れ間に浮かんでいた。

見なくてはいけない現実。

紅葉が色づいたらまた六義園に足を運んでみよう。
どんな風に見えるだろうか。

それもまた楽しみか。

今更 太宰

2009-10-02 | 暮 Life


今年は生誕100年という事で

本屋に特集コーナーがあったり
様々な作品が映像化されたりと

なにかと話題な云わずと知れた有名な
太宰治大先生。

しかし課題図書常連と思われる
「人間失格」も「斜陽」も「走れメロス」も
記憶にないのである。

ヨンダ?ヨンデル?ヨーゼフ?カタツムリタベタ?

いや。。
お恥ずかしながら読んでいない。

そしてまんまと生誕祭に踊らされ
手に取る太宰治全集。

漠然と持っていたイメージはとにかく
神経質で、暗く、常に生きている事に絶望している感じがしていたが

全集9巻から入ったのが良かったか?
拍子抜けする位に明るく、

何より自分の好みであったのに驚く。

浮き世離れした描写の仕方や
文章読んでいると自然に映像がイメージ出来る独特の空気感。

いつも酒好き、オンナ好きの、
女房泣かせのダメ男は太宰自身だろうなと浅い想像。


【スウプのいただきかたにしても、私たちなら、
お皿の上にすこしうつむき、そうしてスプウンを
横に持ってスウプを掬い、スプウンを横にしたまま口元に運んで
いただくのだけれども、・・・】

「斜陽」の始めの方で出てくるこの
”スウプ”や”スプウン”や”フオク”の表現になぜかモエ~。
なぜだ(笑)

太宰を読もうかとと思ったのも映画の予告が
きっかけというまたもまんまと策略にハマっている。

ヴィヨンの妻
浅野&松はいいとして、またなぜに広末ーー?!と不満も
残るが観に行く気満々。

パンドラの匣


秋の夜長に太宰にずっぽり沈み込んでしまうのも
いいんでないかと思うこの頃。

しかし、自分と子供を置いて他の女と
心中する夫を持ったら自分ならどうなるかとまた不毛な妄想。

こんな屈辱ないだろうな。
全くいらぬ妄想。

とりあえず図書館本は返して
my太宰本を手に入れようか(笑)