ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

今更 太宰

2009-10-02 | 暮 Life


今年は生誕100年という事で

本屋に特集コーナーがあったり
様々な作品が映像化されたりと

なにかと話題な云わずと知れた有名な
太宰治大先生。

しかし課題図書常連と思われる
「人間失格」も「斜陽」も「走れメロス」も
記憶にないのである。

ヨンダ?ヨンデル?ヨーゼフ?カタツムリタベタ?

いや。。
お恥ずかしながら読んでいない。

そしてまんまと生誕祭に踊らされ
手に取る太宰治全集。

漠然と持っていたイメージはとにかく
神経質で、暗く、常に生きている事に絶望している感じがしていたが

全集9巻から入ったのが良かったか?
拍子抜けする位に明るく、

何より自分の好みであったのに驚く。

浮き世離れした描写の仕方や
文章読んでいると自然に映像がイメージ出来る独特の空気感。

いつも酒好き、オンナ好きの、
女房泣かせのダメ男は太宰自身だろうなと浅い想像。


【スウプのいただきかたにしても、私たちなら、
お皿の上にすこしうつむき、そうしてスプウンを
横に持ってスウプを掬い、スプウンを横にしたまま口元に運んで
いただくのだけれども、・・・】

「斜陽」の始めの方で出てくるこの
”スウプ”や”スプウン”や”フオク”の表現になぜかモエ~。
なぜだ(笑)

太宰を読もうかとと思ったのも映画の予告が
きっかけというまたもまんまと策略にハマっている。

ヴィヨンの妻
浅野&松はいいとして、またなぜに広末ーー?!と不満も
残るが観に行く気満々。

パンドラの匣


秋の夜長に太宰にずっぽり沈み込んでしまうのも
いいんでないかと思うこの頃。

しかし、自分と子供を置いて他の女と
心中する夫を持ったら自分ならどうなるかとまた不毛な妄想。

こんな屈辱ないだろうな。
全くいらぬ妄想。

とりあえず図書館本は返して
my太宰本を手に入れようか(笑)