やっと国立新美術館に行ってきた。
東京ミッドタウンから徒歩5分少々。
波打つ外観が見えてくる。
設計は先週急逝された黒川紀章氏。
金曜日も会社の飲み会で遅く、
土曜日も全く家を出るまでテレビを観てなかったので
その情報を友人に聞いた時に
「え”ーー」と結構大きな声を出してしまい
そんな自分に驚く。
実は好きだったのか黒川氏?!(違う違う)
【入口右側から】
この”円錐逆様コンクリート”の上は人気の
レストラン。
レストランのせいなのかわからないが、
入口を入った途端にカレーの様な匂いが
鼻をつくのは、美術館という場所柄いかがなものか?
この国立美術館は所蔵品を持たず
あくまでも”箱=スペース”を貸し出すというスタンス。
そんな美術館が独自の企画・主催を行った
初の個展を観た。
安齋重男
「
私・写・録 パーソナル・フォト・アーカイブス」
自らをアート・ドキュメンタリストと呼び、
様々な現代美術の作品が出来る過程や、
様々なジャンルの芸術家のポートレートを収め続けた37年。
その中の約3000点が展示されている。
今でこそ、そのジャンルでは地位を確立されているが
当時は手弁当・アポ無しで、
これ!と思う芸術家の所へ乗り込み撮影していたという。
私がこれは良い写真だなと思ったのが
安齋氏本人も気に入っているという
イサム・ノグチのポートレート。
かなり親交が深かったのだなと思われる写真が多数。
今回ラッキーが2つ。
ひとつ目は美術館で無料の作品解説が
行われる時間にドンピシャで、観る前にレクチャーを受けれた。
ふたつ目は、会場で写真をぼけーっと眺めていると
何やら後ろで、大きい声で「この作品はなー」と
解説しているオジさんがいる。
途中で英語でも解説しているので
英語も堪能なボランティア解説の人かねえと思う。
それにしてもそんな大きな声出したら
そろそろ怒られちゃうよぉと心配しながら顔を見てみると
なんと安齋重男氏ご本人であった!
「うおっホンモノや!!」と
早速黒だかりの輪に交じって聞いていた。
なんてラッキー。
やはりさすがにパワフルで、
ある意味ギラギラして熱い人であった。
こんなツイてる事もあるのだなあと
カレー臭漂う、ミュージアムカフェで
まったり思う週末。