ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

イントゥ・ザ・ワイルド

2008-09-28 | 観 Movie Museum
into the Wild

最近、どこまでも孤独を追い求めている人ほど
無意識に愛情を渇望している気がしてならない。

それが外へ表現されると
他人を受け入れないという表現に変化する。

屈折しまくりだなと思うが
それがその人の孤独と愛情が表裏一体なんだろう。

そんな気持ちがタイムリーに思える
映画を観た。


裕福な家庭に育った青年は
偽りの家庭、不仲な両親、世間体、物欲主義、
何もかもが偽りにしか見えない。

そんな今の生活を捨て、孤独という世界で
本当の自分を見つける為に放浪の旅に出る。

目指すは荒々しい広大な自然アラスカの地。

ヒッチハイクでアメリカ大陸を横断しながら
出会う人々達は、皆同じ様に孤独を抱えて生きている。

孤独なはずの自分が少しづつ変化し始めながらも
アラスカの荒野へ独り旅立つ。

実話のノンフィクションをショーン・ペンが惚れ込み
10年の歳月をかけて映画化したという。

実話というのを知らず、最後のエンドロールで
バスをバックに映る若者の写真が出てきた。
発見されたカメラに残っていた本人の写真で

映画の主役を演じた人のオフ写真かと一瞬思う程
よく似ていたので驚く。

自分の思うがまま自由に放浪できる事も
裕福であるが故に出来る選択であり繊細が故の結果であり

もしこれが貧困家庭に育っていたら
生きる事に精一杯だろうし、

ハングリーに生きていかれただろうと。

ただ男性は父親からの愛情を受けたいと思いつつ
半面大きな期待やプレッシャーをかけられ続け

さらに男として父親を越えたいと思うと
それは「どうしたって屈折するんだよ俺は」なるのか。

女から見たら、小っさ。
と思うが口が裂けてもそんな事は言えませぬ。

最期に主人公が辿り着いた答えは

「幸せが現実になるという事は、
それを分かち合う誰かがいるという事なのだ」

彼は死を持ってそれを知るのか。。

アメリカの自然の迫力と人間の小ささが
悲しくも美しい。良い映画であった。


映画帰りに韓国料理
韓花 HANFHA」へ
個室でしっぽり大人な雰囲気の店。


海鮮チヂミを食べ

チャプチェを食べ


先週からもう至上かつてない外食WEEK。
明日から粗食じゃ粗食。