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新庄選手と目標設定

2006年10月29日 01時18分04秒 | ひとりごと
写真は、引退会見の新庄選手。


日本ハム、感動的な日本一でした!!

新庄劇場なんて言われたり、ご本人も「漫画みたい」
「(運が)ついてるわ~」とおっしゃっていましたが
ホント、出来すぎなくらいの、いいストーリーで
華々しい引退になりましたね~。

さすがに、華のある新庄選手です。

最後の涙のバッターボックス、一緒に泣きながら観ていました(T_T)。




新庄選手が、帰国して日本ハムに入団したときの記者会見で、
「札幌ドームを(観客で)満杯にする」
と、おっしゃっていましたが、
その目標を見事、達成しての引退となりました。

そして、その目標達成にチームの選手も、ファンも巻き込んで。


この目標設定の宣言、
企業でいうところの、「ビジョンの共有」というところです。

まず、目標(ビジョナリーな目標)を設定する。
これが一番大事なところです。

目標を設定するときに、よく陥るのが
「いい野球をしよう」とか、「絶対優勝しよう」といった直接的な目標に
してしまうところです。

95年に、当時のオリックスがリーグ優勝し、日本一になったときも
「(阪神大震災被害にあった)神戸に元気を!」
という目標をチームが共有し、
「がんばろう神戸」を合言葉にしましたね。

あの年は、私も何回か当時のグリーンスタジアムに試合を見に行きました。
仰木監督もイチローも、他の選手もそして、ネッピーくんや他の着ぐるみたちも
ファンサービス満点でした。

元気がでるプレー、元気がでる試合、それを目標にしていると
結果として、優勝に結びついたんじゃないかと思います。


今回の日本ハムも、
「観客が見に来たいと思えることは何か」を考えて、
いいと思ったことは全てやったと思います。
数々のパフォーマンス、
ヒルマン監督までグラウンドで歌を歌ってましたね(^^)。

そして、観客が喜んでくれるナイスプレイも。
試合に勝つとファンも喜んでくれる。
常にファンのことを考えていると、優勝まで来ていた・・・。
そんな感じじゃなかったのかと思ったりもします。


さぁ~て、企業でも
「売り上げ何億円」とか「前年比何パーセントアップ」といった
そのまんまな目標じゃない
『いい目標設定』をしなくちゃいけませんね。


そうですねぇ~。
新庄さんの目標設定から、成功の要素を2つ考えてみましょう。

ポイントその1は、
その目標を達成した後の風景が映像で思い描けるような
そんな目標にしたことです。

日本ハムのチームメンバーも、きっと札幌ドームに観客が満員になったところを
ず~~~と頭の中で、映像で“イメージ”しながら今まで来たことでしょう。


そして、ポイントその2は、
顧客(会社のファン)につながる目標にしたことです。

日本ハムしかり、オリックスは直接のファンではなくても、地元の方々、みんなを
ステークホルダーとして、大きく捉えた好例ではないでしょうか。


それはわかっているんだけど・・・
直接的な表現を好む経営者に、多く見られる心配は
本来の仕事じゃないところに流されるんじゃないか、
つまり方向性を間違うのではないかというところです。
仕事を優先順位一番にするために、直接的な表現を使いたがる。。。

新庄選手の影響で、パフォーマンスの醍醐味を知り、
いまや、新庄選手をパフォーマンスでは追い抜くほどの勢いを見せた
日本ハムの森本稀哲選手がインタビューに答えて、こう言ってました。
「(野球でのいい)プレイが一番のパフォーマンスだとわかった上で、
1粒で2度おいしい野球を(観客に)見て欲しい(と思っている)」
日本一を決めたウイニングボールをキャッチしたのは、
この森本選手でした。

同じ目標を共有している、メンバーを信じること、大事ですね。



ビジョンを共有できると、組織は予想外の力を発揮するものですね。

“勢い”は、“気”の“流れ”を作り出します。
“気”の“流れ”は、人を巻き込み、
“運”も巻き込んで、引き寄せるのかもしれません。


でも、新庄さんの本当の目標は、もっと将来にあるのでしょうけどね。
今回は、彼の人生のマイルストーンとしての、目標の達成ですね。



それにしても、私は、ヒルマン監督の懐の深いマネジメントスタイルにも
感服しています。

もちろん、会社一丸となって、これだっ!と信じてやっていったということも
あると思いますが、
いままでのプロ野球で、ここまで選手に花を持たせた監督は、
あまり記憶にないような気がします。
優勝の胴上げも、新庄選手が先でしたよねぇ~。

この“予想ガイ”たちを、信じて任せる腹の据わり方と、柔軟性。

方向さえ合っていれば、あとは任せる、見守りスタイルの手綱さばきは
有能な若者たちを活かすために、
現在の企業の管理職、経営層に必要なマネジメントスタイル
だと思います。


きっと、またビジネス雑誌やビジネス本で、
「ヒルマン監督のマネジメント特集」みたいなの、出るんだろうなぁ~。
コメント
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