ひよこ造船工房

納期遅れ常習犯の船大工。 猫画、オーディオ、たまに造船記♪ since 2008.11

BRAVIA KDL-40W5 スタンドおバカ改造編

2009年11月23日 | 特殊工作

 2008年10月、世界初の4倍速(240Hz/s)液晶として発売されたKDL-**W1シリーズ。 その後継として2009年4月発売されたKDL-40W5、それが現在私の所有しているホームシアター用ディスプレイです。 (クドい…)

 

 

Kdl40w5

↑ BRAVIA  KDL-40W5 

 

 出始めの時は、シンプルでいて存在感があり、黒一色(サイドに一部シルバー)の割りにはSONY独特のデザイン手法も手伝って、かなりの洗練さを醸し出しておりました。 初めて見たときには、その価格・性能ともに『買いしかない!』と思ったものです。

 

 しかし、実際に購入して身体検査(笑)をしてみますと、本体は”べらぼうに薄い”ということは無いにしろすっきり「COOL!」なのに対し、その足にあたるスタンドは肉厚なプラ製で妙にゴツく、後ろ側がせりあがっているデザインのためか、側面の傾斜が奥になるほど細くなっていたんです。(真下から見ると底面前方が底辺になる台形。 側面の最大幅は平行なのですが…。 写真参照 っていうか、ほとんどの方には理解不能領域ですよね)

 

 

Dsc01187

↑ ゴツいW5台座 写真だと角度が付いて分かりにくいですが、”最大幅”は前後同寸法です

 

 

Dsc01188 

↑ 台座裏 底面に向かって絞り角が付けてあるため、背の高い奥ほど接地幅が狭くなっている

 

 スタイル、ディテール”も”重視の私にとって、この足(スタンド)はとても耐えられません 『テレビ、ディスプレイは画質だろ』とおっしゃるのもごもっとも。 しかし画質ともども、機器のスタイルにまで目が行ってしまう悲しい性分なのですよ、私は。

 

 というわけで、電気製品に対しては鬼門中の鬼門、禁じ手の魔改造に着手することになったのです。

 

 

 

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※ 以下、公開を考慮せずに行ったため、工作途中の写真が無く、すべて完成後の写真となります。

 

 

 

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■ 液晶テレビスタンド改造

 

● 構想

 

 単純に”改造”と考えると、まず元々ある素材に対して手を入れることを計画します。 ですが、今はまだ画質に満足しているものの、将来売ったり譲ったりすることを考えると…、目立つところを削ったり盛ったりする改造では汚くなってしまうリスクがあるため、直接の改造は思いとどまりました。 まぁ失敗しても部品を取り寄せればいいのですけど…。

 

 …取り寄せ? そう、”あるもの”を取り寄せました。

 

 

● 取り寄せ

 

 直接手を入れる改造を断念した後、何か良い手はないかとネット上をさまよっていると、同じBRAVIAシリーズの2008年冬モデルのW1、X1のスタンドに目が留まりました。 スピーカーが画面下部にぶらさがっており、妙に背が高くスタイルの悪い同シリーズは、発表当初からまったく眼中にありませんでしたが…。 しかし今回そのスタンドを一目見たとき、強烈に惹きつけられてしまったんですね それもそのはず、同時期に発売されたXR1シリーズには『有名デザイナー』な方(私は存じ上げませんが)を採用し、スタンド部に限れば、W1、X1も同じデザインだったのです。

 

 

Kdl40x1

↑ KDL-40X1 コイツの足が狙い

 

 『これは使えるのでは…?』 成功させる根拠は全く無かったのですが、早速、衝動的に近所の量販店で取り寄せしてしまいました…。

 

 「あのぅ…すみません、テレビのスタンド”だけ”って買えますか? ヤフオクでテレビを手に入れたんですけど、壁寄せスタンドしか付いてなくて…」

 

 「あ…(しばし逡巡…)、ええ。可能ですよ。 そういうお客さん何人かいましたから。 調べてみますので型番を--」

 

 というような会話が店員との間にあったかどうかはさておき、なんにせよ本当の理由なんて恥ずかしくていえませんヨネ~

 

 

● 改造工作

 

 紆余曲折を経て手に入れました、40X1用スタンド。(人生常に紆余曲折です。テヘ) 価格はちょっとお高め¥7600でございました…。 そして、コホン、

 

▲ 電気製品を改造することは危険を伴いますので決してまねをしないでください。 ここに書かれていることを実際に行った結果、不利益を被っても私は責任をとりませんヨ。 あくまで自己責任でお願いします。 また、改造をすると、故障箇所とは関係なくメーカー保証が受けられなくなる可能性もあります。

 

 とまぁ、改造なんてバカなことをするのは私だけかと思いますが、念のため常套句を掲示して、早速改造です。 (スタンドなんてそもそも感電の危険はないんですが…。 手は挟まないで下さいネ)

 

 

Dsc01178

↑ W5の台座裏、台座鉄板と化粧板

 

 両者のスタンドは大きく分けて2つの構造支持部品で出来ています。 一つは台座の強度を保つための、設置面と平行する台座鉄板。 (上写真、銀色部)

 

 

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↑ X1のスタンドの首

 

 もう一つは、台座の鉄板と本体を繋ぐ首の役割を果たす、垂直に立った柱状箱型鉄板。 そのほかには、それらに化粧板として樹脂製の覆いがついている構造となっています。(上はクロムメッキされたX1。W5はむき出しの金属です)

 

 当然のことながら、シリーズが違うので本体と首部の取り付け規格が両者で全く違いました 本体との接合は、テレビという重量物の支持と固定に関するところなので中途半端なことは絶対に出来ません。 両者が接合できない可能性は十分あったこととはいえ、これはやっぱり首と台座金具の”溶接”を依頼するしかないのかな? そう思った矢先…。

 

 

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↑ X1のスイーベル部品。 W5も仕組みは同様

 

 スイーベル(首振り)構造部品の造りが、全く同じではないものの、両者とも4つのビスで台座部分を挟み込んで固定するようになっているのを発見。 更に、若干無理がありましたがX1の台座の穴にW5のスイーベル部のビスが通ります。 スイーベルは部品の寸法が違って諦めなければなりませんが、これでW5の首とX1の台座を安全に固定することができました

 

 次の工程は首部化粧板の尺の調整です。 X1(W1)は下部にスピーカーがぶら下がっている構造上、スタンドの首が長めに出来ています。 対して、スピーカーが画面裏にあるW5は短首。 そのままではW5の本体との接合部分がつかえてしまいますので、X1の”首(の化粧板)”を切り落とします。

 

 

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↑ 無残に切り取られた首上部化粧板…

 

 ここは強度には全く無関係なのでザックリ切り取りました 注意するのは、水平に切ることと切り口をキレイにすることだけです。

 

 

● 完成披露

 

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↑ 背面 スタンド取り付け部

 

 

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↑ 左側面

 

 

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↑ 前景 角が緩やかになり、柔らかな印象に

 

 

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↑ 前面 スタンド部近影

 

 完成です。 元のスタンドと比べてすっきりとした印象が増し、ぱっと見、2009年11月発売のZX5シリーズを連想させてくれます。 それと、やわらかな曲面や全体的に直角・直線で構成されたことで目障りさが全くなくなりました。

 

 なんかキレイに撮れすぎていて、この写真だけだと元からこういう製品みたいですね~ …肉眼だとアラが目立つかもしれませんが。

 

 これにて全工程は終了です。 プラ部品の切り口は裏の普段見えない部分にありますので、この程度なら色を盛ったりプラ板でフチをつけるなどの工作は不要でしょう。 また、塗装は敢えてしなくても色味が調和しているので、これで良しとします。

 

 これを参考に皆さんも是非…、マネなどなさらぬよう、重ねてお願い申し上げます~

 

 あ~ツカレタ…

 

 

 

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