ひよこ造船工房

納期遅れ常習犯の船大工。 猫画、オーディオ、たまに造船記♪ since 2008.11

PS3旧型機解剖計画

2010年06月25日 | 特殊工作

 "テレビスタンド"、"RCAケーブル"に続いて、イロモノ企画第3弾がやってまいりました こちらは旧型機、CECHA00、CECHB00、CECHH00を対象にしたものです。予めご了承くださいね。

 

 その前にちょっとお詫びです。 前回、故障の原因は不明などと書きましたが、よーく調べた結果、原因は"廃熱不足による故障"だと思われます。(自損てことですね) 以前の記事の写真を見ていただければ分かるように、収納していたラックの高さがあまりにも不足していたせいで内部に熱が篭ってしまったのかと…。 皆さんはこのような置き方はせず、上方空間が確保された風通しの良い場所へ置いてください (熱を出すほうも出すほうなんですが…)

 

 

 

■ 分解の前の準備

 

 用意する道具はペンチとドライバー一式があれば十分。 ドライバーはホームセンターなどで売っている安物の"各種6本+補助グリップ付き"でOKです。 (分かりやすいトコロでは、無印良品で販売している家具組み立て用ドライバーセットも『適』です)

 

 分解する前にはコンセントやケーブル類をすべて抜き、念のために電源OFF後10分以上経ってから始めます。 これはトランス等から電気を抜いたり、熱せられた部品が冷えるのを待つためです。 (以前、PC分解中に、裸トランスに触れて感電したことがあります 分解するときはくれぐれもご注意を…)

 

 

 

■ 分解手順

 

 最初の工程は例のシールをはがすことです… コレをやったら後戻りは出来ません。 思い切ってドウゾ。

 

 

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↑ とうとうやっちまいました

 

 

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↑ そのシール。 サクマドロップスの封印のような、一度はがすと誤魔化し不可なシールです…

 

 

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↑ この栓の中に最初に外すビスがあります。

 

 シールの下のゴム栓はちょいとカタイので、ここだけペンチで挟んで引っぱります。

 

 

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 暗いですが…、穴を覗くと見たことも無い"*"形をしたビス登場。 でも慌てることはありません。

 

 

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 小さなマイナスドライバーがちゃんとはまる形状です

 

 

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 ビスを取ったら、向かって左側へスライドさせることで天板が外れます。 このギミックのために相当コストが掛かっていると思われ…

 

 

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 ようやく本体を留めるビスが現れました。 図で示すのが面倒なので、どこがビス穴かは皆さん各々で探してみてください。 ヒントは機体の"⇒"印です。

 

 

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 上の写真はもう公開済みですね。 左が電源ユニット、右がBDドライブです。

 

 

 

■ ディスクドライブの取り外し 

 

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 ドライブは振動対策のためか本体とはビス止めされておらず、完全フローティング設計。 下部に薄い板バネとゴムのクッションのみがあります。 左側に電源コード、下面にシート状の信号ケーブルがあるので、これを外します。

 

 

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 取り外して裏返したところ。 全面を覆う金属板を外します。 白色の矢印で示したところがそれを留めているビスです。 一緒に留まっている板バネを無くさないようにご注意。

 

 

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 取りました。 ココを留めているのは3つのビスだけなので探して外してくださいネ 開けるとディスク固定部分の歯車が外れるところがあります。 再使用する場合は、外す前に細部を良く見たり写真を撮ったりして完全に元通りに組めるようにしましょう

 

 

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↑ なんと閉じ込められていたのは"ふしぎの海のナディア"のDVDでした。 最近のヱヴァ人気、庵野再評価(?)にあやかって、こちらも新規書き起こしの総集編として出して欲しいと思うのは私だけ?

 

 ディスクが入っていたら傷つけないよう慎重に、水平にして開けます。 ディスクを支えているのは中央の回転軸だけなので、斜めにすると開けた途端に滑り落ちてしまいます。

 

 

 

■ 本体下部 メイン基盤

 

 電源ユニットを取り外すと、(こちらも各部品に刻印された"⇒"印を参考にビスを外します)

 

 

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 メイン基盤上部が現れました。

 

 

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 基盤を取り出してひっくり返したトコロ。(基盤底面) 手前が前面、右のパンチングラックがHDD収納部です。 それにしてもデカいファンですね。 この大きなファンを動かすための電力や、それによって発生するノイズ・風切音が、どれだけ悪影響を及ぼしていたのか…、悪い想像をしてしまいます… (大げさ)

 

 

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↑ こちらが本体外殻の下部。 スゴイほこりが溜まってました…。

 

 ちなみに、メイン基盤は上下を大きな金属パネルで封印されていて、壊さず開けることは不可能でした。(壊しても良いのですが、無理をすると逆にこっちが怪我をしそうです) まぁ、故障箇所が分かったとしても手が付けられない可能性が高いので、どちらにしても修理は無理だったでしょうね

 

 

 

■ 新型、CECH-2000A登場

 

 なんと旧型分解作業中に通販で注文していた新型が届きました。 魅惑のツーショットどす

 

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↑ 新旧並べてみる…

 

 新型というと、省エネ・低騒音の反面、SACD再生・PS2ソフト起動が無く、基本的な部分ではスマートメディア非対応(USBメモリ、USB変換アダプタ(※)が使用可能)や、電源プラグがアース付きの3ピンから2ピンのメガネ型に変ったりと、オーディオ機器的にも微妙な評価を受けています。

 

 私も『とうとうグレードダウンかぁ』と思っていましたが…、それはのちに裏切られることとなります。 その詳細は次回としましょう お楽しみに~。

 

▲ 上は中古で手に入れた、2009.9登場の"CECH-2000A"です。 2010.6末現在、店頭に並んでいるのは、2010/3からマイナーチェンジをしたCECH-2100A(末尾のAは120GB、Bは250GB搭載型、Bは2000のみ?)となります。 変更点は『ビデオメモリチップの組み換え』と、それによる『約200gの軽量化』です。 性能的に変わりはないですが、こだわる方は注意してご購入ください。

 

 

 

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※ アダプタやメモリを買うのがもったいなければ、USB結線出来るデジカメ、ポータブル音楽プレイヤーを繋ぐことで、それを外部メモリとして使えます。 (すべての機器で正常に使用できる保証はありませんが)  また、それが更にスマートメディアに対応した機器なら、旧型機からのデータ引継ぎもラクにできます。 引越しツールが使えない場合にご利用ください。

 

 

 


エセックス製作記 vol.13

2010年06月22日 | 帆船模型

 甲板構造物の製作、前半は階段とピンレールです。

 

 階段は製作物の中でも最も面倒なモノの一つですよね。 手軽な製作方法の紹介というわけではないのですが、根気強くいきましょう

 

 

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 図面から寸法を取ったら、段をはめるミゾを掘っていきます。 上の写真のように並べて、"段"を差し込む左右のミゾが一致するか確認ながら進めます。(前面側も確認します) この時、各段の"間隔"よりも、水平になるかどうかを優先して合わせます。 角度が不揃いなのが一番目障りになりますので…

 

 

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 段を仮置きします。 すり合わせ初回は必ず段差がありますので、完成寸法とも相談しながら、ミゾと段のどちらをどのように削るかを決めます。 木工用ボンドを使えば隙間が目立つようなコトも無いですから、慣れないうちはあまり神経質にならないように…。

 

 

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 設置後の様子。 作った本人にしか分からないと思いますが、実は各段の間隔は結構不揃いです でも、取り付け角度をしっかり揃えたので目障りな感じではありませんよね…。 (こちらも採寸ミスで継ぎ足し部分アリ…)

 

 

 次はピンレールです。 ピンレールとは操帆に使うロープを留めるトコロです。 緊急時には引っこ抜いてロープの即時開放が出来るよう、実船ではピンとレールは固定されてはいません。 詳しくは下の写真を見てみましょう。

 

 

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 左がレールのみ、右がピンを挿した状態です。 実際にはすべての穴にピンが挿してあるワケでは無く、帆の展開状態や角度など状況に応じて差し込まれます。(実際に刺さっている本数は穴の数の半分以下かな?) ちなみに、敵艦に切り込まれた際には、コレを棍棒のように使って応戦することもあったようですヨ

 

 寸法通りの材を使用したハズが…、 結構肉厚で野暮ったい印象になってしまいました。 模型では、ただ壁面に接着してあるだけなので、固定強度が増して良いのかもしれません…

 

 

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 マスト直下にもピンレールはあります。 忘れず製作しましょう (柱の断面が粗いのが残念。 …だって材が柔らかいから削るとすぐこうなっちゃうんだもーん)

 

 写真のように、表面にクリアラッカーを塗ると落ち着いた感じが出て、表面も強くなります。 モデラーさんによってはもっと高級なオイルを塗る場合もありますが、私は帆船模型を美術品ではなく、スケールモデル/工芸品=50/50と考えているのでこのようにしています。 まぁ、それは兎も角、表面処理法の一つとして参考にしてください。

 

 

 


PS3(60GBモデル)、ご臨終と相成りました…

2010年06月20日 | オーディオ

 去年暮れの突然の故障から半年…。

 

 またしてもPS3(60GBモデル)が再生中にフリーズ、ディスクを閉じ込めたまま起動不能になってしまいました… ("激しいプレイ"はしていないはずなんですが…)

 

 さて、その60GBモデル(生産完了)というと、SACD再生やPS2ソフト起動など、現行モデルと比べても遜色無いほど多彩な機能を有しており、未だ中古品にも人気が集まるステキな一品。 ただ、その裏腹に冷却ファンの爆音や消費電力の多さがネックの『じゃじゃ馬』であることは自他共に認めるところですよね…。

 

 えー…要するに何が言いたいのかと申しますと、もういい加減修理に出すのがイヤになってしまったので…、新型(CECH-2000A)の新規購入決定と共にディスクを"分解救出"することに決定いたしました。 勘の良い方はもうお分かりですね。 PS3は分解すると保証・修理(無料、有料問わず)が一切受けられなくなってしまいます…。

 

 今や貴重な初期モデルの所持者としては、しっかり修理に出すなり、しかも手放すのなら廃棄などでは無く中古市場に流すのがその責務というもの…。(そうなのか?) しかし、原因不明の故障にこれ以上付き合ってはいられません!! この度は涙をのんで打ち捨てる覚悟を決めたのでした…

 

 "ペリペリペリ…" ←例のシールの剥がれる音。

 

 というわけで、皆々様のご希望に応えまして(?)、次回『特殊工作』記事は、PS3の解剖手術の様子をお送りします 滅多に見られないPS3の内部の写真満載、その後には、『実は"怪我の功名"だった』な感じで新型機のレビューもありますヨ お楽しみに。

 

(嘘みたいですけど本当に壊れたんです ブログネタに困って壊したワケではないので深読みなさらぬよう…)

 

 

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■ 今回亡くなったPS3の来歴

 

 ・ 2008/1/14  購入 この頃は主にSACD再生専用機

 ・ 2008/6頃  初めてPS3ゲームを購入

 ・ 2009/12/30  一度目の故障 起動不能とディスクの閉じ込みで修理センター送りに

 ・ 2010/1/12  戻った即日二度目の故障 修理報告書からすると、前回修理時に交換し忘れた部品があった模様(無料修理)

 ・ 2010/2頃  修理センターでの設定ミス?により、返却後、機器認証を再実行してもPSNコンテンツが利用不能の事態に 後に無料修理で改善(※)

 ・ 2010/6/16  三度目の故障 前と同じく突然のフリーズ、起動不能とディスク閉じ込み

 ・ 2010/6/18  後学のため、修理には出さず献体及びディスクの救出 同日更に解剖 故障箇所不明のためそのまま閉じる 保証シール破損で修理依頼不可、役目を終える

 

 

 

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※ 通常、"機器認証"は修理などで基盤を交換した場合に行う作業なのですが、この時は別送された封書に不具合発生の旨が書かれており、特別な対処が必要だったようです。 

 

 

 


かないまるのHPにて、『高音質PCを作ろう、遊ぼう』連載開始

2010年06月13日 | コラム

 『ツイッターやブログで是非ご友人をお誘いください。』 とのことなので、はーい、ご紹介します "ホイホイ"っと吸引しましょー

 

 以前、メールの遣り取りではスゴクトンチンカンな質問にもお付き合いくださるなど、ご厄介になりましたので、このくらいのご奉仕はしないといけません (…あと、S-Masterに関する非公式なことを書いているお詫びを含めて… この"質問"というのはS-Masterの取材ではありませんので、深読みなさらぬよう…)

 

▲ 直接紹介依頼があるというようなことは全然無くて(当然です)、今までの告知もすべてHP上にある『お誘いください・告知してください』のセリフに反応して書いてます。 (セリフがなくても紹介することがありますが) それと、基本的に個人サイトへの直リンクは本文には表示しません。 お手数ですが今回も検索でお願いしますネ

 

 えー…、なんといいますか、私はCDを焼く趣味は無いですし、レコーディング→プレスなんて高尚な活動なんかもしないので、実はどう反応していいやらワカラナイのですが…。 万が一、少しでも良いCDを焼きたくなった時は参考にさせてもらいますね (って、興味が無いからって、すごくテキトーなコメントだ…)

 

 しかし、あそこも段々とネタが手広くなってきましたね~ 

 

 

 


エセックス製作記 vol.12

2010年06月11日 | 帆船模型

 今回は上甲板張り…の前に、下甲板の小物の配置などをします。

 

 

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 肝心の大砲はもちろん、その大砲を留めるロープや砲門を開閉するためのロープなども固定していきます。 下層甲板に置くものといえば、主に大砲だけなんですけどね…。

 

 纏まったロープの造形をするには、水で薄めた木工用ボンドか"衣類用ボンド"をロープに浸してピンセットでクルクルと巻いてやるとカンタンです。 ("衣類用ボンド"というのは、針と糸を使わず裾上げなどをするためのモノで、洗濯糊のことではないですよ?)

 

 図面・資料を参考に、忘れ物が無いかよぉ~く確認したら、次は上甲板の組上げをしていきます。 まずは、横方向に渡した梁(はり)に、更に補強のための細い梁を渡していきます。

 

 

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 ここら辺は資料が無くて苦労しました…。 キットの帆船模型は大体1/50~1/80なので、材の寸法×60位が実寸だと思って配置していきます。 現実には大砲という重量物が載るので(もちろん砲弾や多数の船員も含む…)、手厚くしたいところなんですが…、あまり複雑にすると面倒なことになりますし、上甲板の裏側なんて誰も見ないでしょうから(っていうか見えない…)、模型としての強度が保たれる範囲で行います (それでイイのか?)

 

 下地を張りました。 下張りなので簡素に全通し張りです。

 

 

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↑ 色が濃い部分は補強のための瞬間接着剤。

 

 うーん、実際に組んでみると下層甲板の奥は予想以上に真っ暗で、全く見渡せません…。 中身(下層甲板上)を凝る必要は無かったかな…? (一体ナニに凝ったんだか…)

 

 この時点で、すでにマスト穴、階段が掛かる場所などを寸法通り切り取っておきます。 こうすると後で二枚分の板を削るよりも楽で正確に出来ますヨ

 

 では上甲板の化粧張りに移りましょう。

 

 

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↑ 上張り材を切り出し…、

 

 

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↑ 防水材を再現するために、材を束にして側面を鉛筆でなぞります。 こうするとワンポイントになって見栄えも良くなります。

 

 

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 以前紹介したパターンで張りました。

 

 どうでしょうか。 全部通して張るより、パターン張りをしたほうが材の表情が出て"それらしく"なりましたよね 基本的に組み方は各人に任せられていて、どんな張り方をしてもいいのですが、ちょっとひと工夫するだけで格段に見栄えが良くなるスポットもあります。 お試しアレ。

 

▲ 観光地の埠頭や桟橋へ行くと分かるように、波や潮風に晒された木材は実際には"灰褐色"になります。 帆船の甲板でも同様なんですが、模型でこの色を再現するのはとても難しくなります。 多分、ベテランモデラーの方も自然な風合いは再現できていないと思います。

 

 今回はこれまで。 次回は甲板上の工作物・前編です。