ひよこ造船工房

納期遅れ常習犯の船大工。 猫画、オーディオ、たまに造船記♪ since 2008.11

エセックス製作記 vol.2

2009年02月07日 | 帆船模型

 お待たせしました、砲門加工と甲板張りの回です と、その前に、外板上部の紹介を忘れていました…。

 

 

Dsc00448

 

 辺りが少々お見苦しい点はご容赦ください これが外板下部から引き続き上へと張り進め、整形を済ませた外板上部です。(この写真は砲門切開後の状態)

 

 船体の断面はいわゆる”チューリップ型”になっています。 そのため、丸み部分の板の断面を台形になるように加工すると、隙間なく張ることが出来ます。 是非チャレンジしてみてください

 

 

Dsc00991

 

 砲門の位置は、図面を参考に、写真左のような器具、もしくは”さしがね”を垂直に立たせた物(作業台と接する部分に角材を付け、垂直にしたもの)などを使って合わせます。

 

 切削作業の際は、いきなり下書き線上に刃物を当てるのではなく、先ずピンバイス(キリ)などで枠内に穴を開けた上で徐々に切り広げていくほうがいいでしょう。

 

 真横から見て、開口部が皆同じ面積になるように穴を開けます。 つまり、船体に沿って定規を当てる事は避けます。 直接あててしまうと、丸みがきつい部分の砲門が見かけ上小さくなってしまうからです。

 

 この工程ではまだ砲門は外側しか完成していません。 内張りが済んでからも内壁を整形する必要があるので、あまりきっちりと削らないようにします

 

 次は下段の甲板張りを済ませてしまいます。 甲板表面に使うウォールナット材は、加工がしやすいように薄く、強度不足のため、下地となる板を先に張ります。

 

 

Dsc00971

 

 このキットには、甲板の下地となるような加工されたベニヤ板等が付いていませんでした。 そこで外板にも使った材を流用します… 下地なので、表面が滑らかでさえあれば隙間は全く気にしません。

 

 下の写真は甲板の本張りを始めたところです

 

 

Dsc00974

 

 こうして基準となる初めの板を張っていきます。全体の基準となるので慎重に… 当時の戦闘艦はこんなパターンで甲板を張っていたんですネ 他にもいくつかの種類があったようですが…、手持ちの資料には具体例がありませんでしたので、艦種・大きさを考慮しこのパターンに決めました

 

 

Dsc00982

 

 きれいにできたでしょうか…?

 

 

 

 次は内壁張りと、それに伴う砲門内側の整形です。

 

 戦闘で使用する船ともなると、激しい砲撃にもある程度耐えられるように壁を厚くしています。 写真でわかるとおり、その厚みをこのように再現します。 全壁面に均等に材を張っていくのは骨が折れますしね (実船においても、外板・内板はフレームを挟み込むように張られています)

 

 

Dsc00968

 

 壁面のアールに沿うよう、パンチや固定専用器具で固定。 接着面が少なく不安定に感じますが、意外と保持性は高いです 

 

 

 

 下段の砲撃甲板を張り終え、内側の砲門加工を済ませました。

 

 

Dsc00992

 

 これ以降は、上段の床板を支えるビーム(梁)を取り付けた後に、同様の作業をしていくことになります。 帆船模型造りはホント一筋縄にはいかないのでございます…

 

 

 

 次回は、上段の砲撃甲板の製作と、内部開放部の備品の製作です。