ひよこ造船工房

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SONY 4k Ultra HDプレーヤー UBP-X800改 鑑賞編

2021年09月13日 | 特殊工作

■ 改造後の再生品質変化??

 

 改造ネタの締め、画質・音質鑑賞編です。

 

 さて…、毎度"良くなった"なんて感想ではツマラナイし眉唾物…。 とはいえ機材に手を入れれば何かしらの変化を起こすのが映像・音響機器です。 なるべく誠実にお伝えするつもりなのでよろしくお願いします^^;

 

 

 

■ 再生機器・楽曲規格

 

 ・ BDプレーヤー : SONY UBP-X800改 (当機)

 ・ AVアンプ : Pioneer SC-LX88

 ・ ディスプレイ(TV) : SONY KJ-49X8300D

 ・ フロントスピーカー : SONY SS-NA2ES

 ・ センタースピーカー : SONY SS-AC5

 ・ サラウンド(+バック)スピーカー : SONY SS-F6000

 ・ オブジェクトスピーカー : SONY SS-CSE

 

 ・ 再生映像規格 : UHDディスク (『君の名は。』『天気の子』など)

 ・ 再生楽曲規格 : FLAC(96kHz/24bit)、DSD (USBストレージ入り)

 ・ アンプ音場モード : 基本はオリジナル、ステレオは疑似立体音響もお試し

 

※ 使用した電源コードは半自作のコチラの物

 

 

 

■ X800に組み込んだ改造部材

 

 ・ IEC規格3Pインレット : FURUTECH INRET-R (ロジウムメッキモデル)(*)

 ・ 対電磁波素材 : オヤイデ ノイズキャンセリング電磁波吸収シート MWA-030

 

* この種の製品を通販サイトのカートに入れる際に誤って『ロジウムメッキ』タイプを入れてしまったため。 メッキ素材が今回の改造での再生品質変化に関係している可能性はありますが、特にロジウムメッキに対してこだわりやオススメをする意図はありません。

 

 

 

■ 前回記事からの変更点

 

 前回記事公開後から、内部の電磁波吸収シートを調整・増設しています。 現在は基盤同士を仕切るシートの"曲げ"を無くし、ほぼ直角直線になるように切り直し。 もう一つは、新たに電源基盤にある3つのコンデンサ(*)の頭にのみ5mm四方に切り取ったシートを貼り付けています。

 

* 電子機器の基盤に取り付けられている飲料缶のような円筒形の部品。 電源部についているモノは正確にはキャパシタといって、充電と放電を繰り返し、簡単に言うと電力供給を安定させて整えるためにあります。 この動作の際に電磁波を放出すると言われています。

 

 ちなみに、実験的に電源基盤上のその他の電子部品にもシート貼付を試してみました。 付けていくとノイズ感が減り滑らか音質に傾くのですが、付け過ぎると音の生気が失われて楽曲に元気が無くなったような感覚になりました。 結局、改造レビューでチラチラ目にした『電源部のコンデンサだけに貼り付ける』に落ち着きました^^; 他方、"付け過ぎ"てもUHDディスクの映像にはさほど影響は無いと感じます。

 

 

 

■ 映像評価

 

 映像にははっきりした変化は感じられませんでした。

 

 率直な感想を言うと、映像が全体的に自然になったような落ち着いたような、HDRのきらびやかさはそのままに、それが過度に主張せずに他表現に溶け込むようになった感じです。 "慣れ"、"プラシーボ"かもしれませんw

 

 仮に電磁波吸収シートが映像信号帯域・動作への悪影響を減らしているとした場合、映像信号の仕組み上、多くは動画時の様態(ブロックノイズなどのシャバシャバ感)に分かりやすい変化が現れると考えられます。 類似改造にチャレンジする人はそこら辺を評価・注視ポイントにするといいかもしれません。

 

 

 

■ 音質評価

 

 音には"物凄い改善が見られました"w 毎度『改善した』な感想で申し訳ないw^^;

 

 無改造状態と比較して、低域音にツヤと響きが、高域音にも同じく耳障りではない微細な響きが加わり、音像にも奥行と高さ感が出てきました。 (あくまで当方の環境下において。 使用電源コードはコチラの物)

 

 実は改造時に段階的にそれぞれ単独の試聴を行っていて、インレット取り付け(による電源コードの交換)が『低域音のツヤと響き』に、シールド設置が『音像の広がり』に、それぞれに影響したのでは?な仮説が成り立つように思います。 

 

 その後、手持ちの電源コードのとっかえひっかえをして試聴を繰り返したところ、製品によって音質(印象)変化にかなりの幅があることもわかりました。(例えば『オーディオテクニカ AT-PC600』では低域音がかなりブーミーでだらしなくなってしまいました) この点はインレットの設置というより"電源コード変更"の影響のほうが大きく出るのだと思われます。

 

 

 

■ 総評

 

 今回、AV機器の直付けケーブルをインレットに改造したのは初の試みとなります。 『一本の電源経路を分割する』というと、普通に考えると接点が増加するコトで電気供給的に不利になるイメージがありますが…、少なくとも音的には繊細さと、逆に大胆さも付与され、良い意味の"オカルト"でありました。

 

 電磁波吸収シートも、あくまで当方の設置法・試聴によれば、音像の拡大に寄与したかな…と考えられます。 多くのオーディオ愛好家さんたちの経験などを鑑みても『微細音が埋もれず表現されることによって、ヒトの聴覚への情報量が増えて"音の空間"を広く感じられるようになった』という仮説が立ちそうです。 また、今回の改造の程度では、"繊細さ"強化によって音痩せするということはありませんでした。 中域・低域音も相変わらず堂々とした鳴りっぷりですw^^; (個人的には電磁波吸収シートの貼り過ぎに注意!!)

 

 "機器改造"というリスクが高い行為ではありますが、腕に覚え(と電気工事士免許等)がありましたら、保証期間後にやってみると音響機器に新たな魅力を感じられるようになるかと思います。 …っていうか、

 

※ 電気製品を分解・改造すると感電・火災の危険があります。 また、改造したことが明らかになると故障個所に関わらずメーカーに修理拒否される可能性もあります。 マネをしないでください。

 

 ということを基本・念頭に置いてお願いしますネ…(ФωФ)

 

 

 

 


 

 

 

SONY 4k Ultra HDプレーヤー UBP-X800改造計画!!

SONY 4k Ultra HDプレーヤー UBP-X800改 鑑賞編

SONY 4k Ultra HDプレーヤー UBP-X800改 アモルメットコア編

 

 

 

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