ひよこ造船工房

納期遅れ常習犯の船大工。 猫画、オーディオ、たまに造船記♪ since 2008.11

DigiFi基盤オーディオ 『DF1717SP』 RCAケーブル自作編

2018年03月25日 | オーディオ

 このところ続けて紹介しているDigiFi no.17パワーアンプ基盤(DF17)。 同誌から出ている、DF15,16,22付録基盤も卓上・PCオーディオに最適ですよね。

 

 ただ、これらにオーディオ用として別売されているケーブルを使おうとすると硬過ぎたり長すぎたりで取り回しに苦慮することがあります。 また、オカルト的にいうと伝送距離が長くなることによる再生品質の低下(神経質レベルw)が考えられます^^; そこで今回新たにRCAケーブルを自作することにいたしました(*´Д`*)

 

 

 

■ RCAケーブル材料

 


 ・ 線材 : ゴッサム/Gotham GAC-3

 ・ RCAプラグ : アンフェノール/Amphenol ACPL-Cシリーズ

 ・ はんだ : 無鉛・銀入り(自称)音響はんだ

 

 以前は某プロケーブル店に倣い、線材はベルデン、プラグはノイトリック(REAN)で作りました。 音質的不都合は全くないのですが、同じだと面白くないため気分をガラリと変えて見た目派手なプラグ+ゴッサムというこれまたゴツイ名前のケーブルをチョイス。

 

 現状、多く使われているRCA(同軸)ケーブルというと、相変わらず機器付属の白赤プラスチックプラグのひょろいモノが一般的でしょうね…。 そこから一歩踏み出そうとすると途端に選択肢(価格・うんちく)が増えて『沼』といった状況…^^; 微力・駄耳なひよこながら、ケーブルレビューを兼ねて前評判無視で制作・試聴していきますよ!!

 

 

 

■ ケーブルの処理

 

 このゴッサムケーブルに限らず、RCA用(ライン用)ケーブルの外皮は構造的に皮むきニッパーだけで剥くのは割と困難です。 慎重に行う場合は、外皮は工作用ナイフを使って剥き、構造によってはシールド/金属網も切るか撚ってまとめるかし、そのあと"被覆導線"を引き出してから皮むきニッパーの出番となります。 さらに中の撚線を1本も切断したくない神経質な場合も、これもよく切れるナイフで極浅く切れ目を入れてニッパー/ペンチで浅く噛みながら引っ張ります。

 

 

 

 外皮を剥き、シールドの金属網を切断し、導線を出します。 ゴッサムGAC-3は、導線3本とその外周に金属網が囲っている構造。(シールドを撚ってコールド・グランドの導線として使うことも一応可能) 通常、このような3芯ケーブルはバランス(XLR)結線をするためのもの。 RCAに使うのは2線だけなので1本は無駄になります^^; ですが、ホット・コールドいずれかを複線束ねにすると音質が変わる場合もあるということで、私は今回ホットを2線束ねにしてみたいと思います。 (プラグ両端で違う線を束ねないように注意。 必ず、どの色の線をホット・コールドどちらに束ねるか目立つところにメモしておきます)

 

 ちなみに、このゴッサムは内部導線もその被覆もメチャクチャ繊細…。 皮むきニッパーでむやみに挟むと中の細い銅線がブチブチブチー!!と逝ってしまいますので厳禁…(。。; よく切れるナイフでわずかに切れ目を入れてからペンチの刃のない部分で挟んで引っ張ります。

 

 

 

■ プラグの確認

 

 

 プラグは最少でも端子部分と持ち手部分と2分割構造です。 物によっては透明の保護チューブが付いていたり、ケーブルの出口にケーブル保持パーツが付いていることがあるのでこれらを確認します。 ケーブル組み立て時に通し忘れると作り直しなのでキチンと確認しましょう^^;←

 

 

 

■ はんだ付け

 

 

 使用する『はんだごて』は温度調節可能&20W以上のモノを推奨。 使用する『はんだ』に表記された融点かそれよりも50℃ほど高い温度を設定します。

 

 『はんだ』を引き出して『こて』にちょちょいと付けます。 弾かれたら温度が高過ぎるということなので濡れスポンジ/雑巾に押し当てながら行います。 でも『こて』の温度を高めにしておくと手早く、部材にダメージを与えること無くはんだ付けができるので慣れておきましょう^^;

 

 

 

 見難いですが、ホット接続状態。 『はんだ』は温度・相手の素材によって水の表面張力に似た作用を起こすことがあり厄介です。 プラグのホット側端子の内側にあらかじめ『はんだ』を付けたりカケラを入れておくと、奥までしみ込んでしっかり固着できます。

 

 

 

 コールド側の処理。 コールド側の穴構造のために銅線を楽に固着できるようになっています。 穴近辺までコールド線の皮を剥き、穴に通した銅線を穴ごと『はんだ』で埋めてしまいます。

 

 ハウジングを組む前にホット・コールドに"はんだの橋"が架かっていないか確認します。 橋が架かって短絡していると異音・故障の原因です。 と、念のため絶縁物をホットとコールドの間に挟んでもいいかもしれません。 心配性の私は熱収縮チューブを挟み込みましたw

 

 気を付けるのは、2つ目のプラグ端子を付ける際のハウジングの通し忘れ…。 言わずもがな、はんだ付けしてしまうと最悪部材が修正不能になるおそれもあります^^;

 

 

 

■ 完成披露!!

 

 

 今回は付録基盤オーディオDF15&16とDF17の接続のため、35cm長に仕立てました。 先のDF17の記事のようにコシのあるケーブル(BELDEN88760)だと周囲に邪魔になりますし、一般機器に付属のひょろいケーブルでも再生品質に(気分的)疑問が残ります(笑)

 

 

 

 

 DF15&16&17につけるとこんな感じ。 ケーブルが硬過ぎずしなやかなので、物理的にも見た目にも邪魔にならず落ち着いた雰囲気になりました。 (でもやっぱりちょっと変w)

 

 

 

■ 音質(印象)変化

 

* 以下の"印象"は、ホット用として銅線を2線束ねにしたものです。 (部材を使い切ってしまい、他の方法は試せていません、スミマセン^^;)

 

 気になる音質的変化。 DF15,16,17に対して使うと、『BELDEN88760+ノイトリック(REAN)プラグ』よりも低域音の押し出しが強くなりましたw 他、試しに1mを2本作ってSCD-XA5400ESとSC-LX83の接続に使いましたら、こちらでは周波数の(印象の)変化は無く、こちらも低域音の押し出しが強くなり、それとなぜかアンサンブルがキレイにハモるようになりました。

 

 他の多くのレビューのように、フラットだとか高音域の清廉さ重視の場合はBELDEN88760を使用するのが良いですね。 個人的には、割と音の細い傾向にあるデジアンに対して使うとバランスが取れて一般向けには良さげな気がしました。 片や低音の押し出しが強い、片やフラットとは言っても、双方一長一短があるので、好み&気分によって変えるのがよろしかろうと思います(っ´ω`c)

 

 ちなみに、これで材料費約1,500円でした。 (ケーブル:Gotham GAC-3 500円/1m、プラグ:Amphenol ACPL-C 260円/1個 ※工具・はんだ・送料・手数料は除く) 皆様も安くてこだわりのケーブルを是非自作してみてください、まず最初の1本はBELDENがオススメかなーと思います(* ̄∇ ̄*)

 

 

 


 

 

 

DigiFi基盤オーディオ 『DF1717SP』 開梱・組み立て編

DigiFi基盤オーディオ 『DF1717SP』 音質感想・バイアンプ接続(?)編

DigiFi基盤オーディオ 『DF1717SP』 RCAケーブル自作編

 

 

 


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DigiFi基盤オーディオ 『DF1717SP』 音質感想・バイアンプ接続(?)編

2018年03月09日 | オーディオ

■ 試聴機器

 

 ・ プレーヤー(PC) : SONY VAIO Fit13A

 ・ USB-DDC,DAC : DigiFi no.15,16付録DDC&DAC(DF15,DF16)

 ・ アンプ1 : DigiFi no.17付録(DF17)アンプ 1基 [ステレオ設定]

 ・ アンプ2 : DF17アンプ 2基 [バイアンプ設定]

 ・ スピーカー1 : SONY SS-CS5

 ・ スピーカー2 : JBL4312M (比較)

 

 

 

■ 音質感想

 

 今回主役のアンプである『DF17』、そして、それに接続した新規導入スピーカーの『SS-CS5』の音質も十分こなれてきたと思われますので、その点も含めて記述いたします(=゚ω゚)ノ

 

 SS-CS5と込み込みの音質としては、前掲載の『SS-CS5音質感想』執筆時よりさらに自然(まろやか音質)になりました。 1つのアンプに対し1台のスピーカーを繋ぐという方法で余裕のある再生が出来ていることも含めて、高域音のキンキンさ・セリフ子音割れが和らぎ、低域音の熱気感・押し出しも潤沢になりました。(ただし、本格オーディオと比べて低域ブルブル感は及ばず^^;) 『DF17』1基によるステレオ接続でも同等の品質に準ずるので、大分慣らし運転も進んで安定してきたのだと思います。

 

 個人的にデジアンの優位性と感じているのは、(コストを掛けてない機体でも)中低域音の"ボワボワ感"の低減と、高域の芯のしなやかさ(≠キンキン)があること。(それぞれのメーカーの調整次第。 "比較的"という意味) 低コストアナログアンプのうねるような不安定さや、息切れのような伸び不足な出音が少ないのが一線を画してると感じます(*´Д`*)

 

 

 

■ DF17、1基1chずつ接続での効果

 

 今回DF17の2基セットを購入し、1基で1台のスピーカーを駆動させています。(古いのは予備として保管w)

 

 3年ほど前、DF17を最初に導入した際のブログに『バイアンプ化しても音量を稼げるだけでは?』と記述してしまいましたが、それはひよこの間違いでした^^; バイワイヤにしなくとも、DF17のバイアンプ化は音質的に余裕と伸びのある高域再生をしてくれました。 私の使い方だと1基1ch分ずつ無駄にしているカタチではありますが、構造的に駆動用パワーの蓄積(*)が単純に2倍になるため、がなったり窮屈そうな感覚が少ない出音が可能になるのではと推察しています。

 

* SCDS(スーパー・チャージド・ドライブ・システム)。 アイドル時・低音量時にキャパシタに電力を貯めておき、パンチが必要な音声の時に一気に放出する機構。 (大型機器では主にトランスが類似の働きをします。 こういった機構がなくても電源に余裕があることは音質に有利です)

 

 それと、DF付録の販売ページや別途紙面でも掲載されている、『チャンネルデバイダー』という周波数を選り分ける機器を間に噛ませる使用方法がありますので、興味のある方は更なる音質の変化にチャレンジしてみてください。

 

 拙宅にはバイワイヤスピーカーが無いので(そこ、『改造したJBL4307は?』って言わない^^;)、レビューは無しとさせていただきます。 将来万が一手に入れたときに考えます…。

 

 

 

■ USB電源の確保と効果

 

 今回DF17を二基導入しましたので、給電をDF15(付録DDC)からではなく、USB電源アダプタを介してコンセント(電源タップ)から行う方法に変更しました。 DF17本誌にはUSB給電方法による音質・聴感の変化の可能性が指摘されていますが、当環境ではUSBハブでもUSB電源アダプタを介するのでも特に音質の変化は感じられず…。 ここら辺も興味のある方は各自でお試しいただければと思います^^;

 

 

 


 

 

 

DigiFi基盤オーディオ 『DF1717SP』 開梱・組み立て編

DigiFi基盤オーディオ 『DF1717SP』 音質感想・バイアンプ接続(?)編

DigiFi基盤オーディオ 『DF1717SP』 RCAケーブル自作編

 

 

 


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DigiFi基盤オーディオ 『DF1717SP』 開梱・組み立て編

2018年02月28日 | オーディオ

■ 帰ってきたDigiFiハイレゾアンプ!!

 

 またまたやってまいりましたプア・オーディオコーナー…^^; 今回は一世を風靡し…未だに人気が衰えない(?)DigiFi no.17付録アンプ2個バリューセット+αの紹介です。

 

 貧乏オーディオ家として、なにかネタが無いかと廉価品を探していた今日のこの頃…。 奇しくもStereoSound刊のライト向けオーディオ雑誌付録であったDigiFi no.17アンプの2台セット、『DF1717SP』が発売されているのを見つけ、アクリルカバー装着&バイアンプ化を実行しようと考えたのでした(笑)

 

* ちなみにこの他にも、DgiFi no.15,16 USB-DDC+DACセット、no.22バランス接続対応延長基板付きUSBヘッドホンアンプセットもバリュー価格になってますのでオススメです。 (こちら。 アフィリエイトや広告費等発生しませんのでご安心をw)

 

 

 

■ 『DF1717SP』セット内容

 

 

 ・ DigiFi no.17本誌(2015.2.23刊) 1冊

 ・ DF17アンプ(+電源用microUSBコード、USB電源アダプタ) ×2セット

 ・ L字microUSB延長ケーブル ×2本

 ・ 短尺RCAケーブル ×2本

 ・ アクリルカバーセット

 ・ 取説

 

 通常の本誌付録と違うのは、アンプが2個セットであることと、L字microUSB延長ケーブルと短尺RCAケーブルが付くこと、アクリルカバーが同梱であることです。

 

 本体スペック、

 

 ・ 周波数特性 : 3~45,000Hz (±2dB)

 ・ 出力 : 12w (6Ω) ×2ch

 

 ハイレゾの基準、サンプリング周波数96kHzで再現できる最大音周波数は48kHzなので、DF17はギリギリハイレゾに届かない"周波数特性"になりますね…(汗) ただし更に厳密にいうと、"周波数特性"とは一定の強さ以下の信号を足切りにしたスペック表記なので、実際48kHzまで出ているか…というと±2dBというちょい厳しめな測定なので(48kHz以上対応のスピーカーと繋いでテストした場合)出ている可能性はあります^^;(無責任w)

 

 

 

■ 別途注文品

 

 

 ・ アクリルカバー向け追加支柱セット

 ・ DACボリュームツマミ

 

 同直販サイトから同時注文したものです。 アクリルカバーは支柱を延長することでno.15,16を上方へ追加でき省スペースが可能。 ボリュームツマミはno.16に付けます。 隙間からのホコリ・汗・垢の侵入を防ぎ、音量調整をしやすくするためです。

 

 

 

■ 組み立て

 

 

 アクリルカバーを見てみると曇っているのに一瞬ドキッとしますが、これは保護シートが張られてるためです。 剥がしましょ~。

 

 

 

 長方形のアクリル板が土台側。 ネジ穴が、皿ネジ用にすり鉢状になっている面が下向きになります。 その面の四隅にゴム脚を貼ります。

 

 

 

 土台アクリル上面に短い支柱を取り付けます。 短尺支柱はアンプに付属のもの、皿ネジはアクリルカバーセットに同梱のものを使います。 (アンプ付属のなべ頭ビスは使用しません)

 

 

 

 長尺支柱の片側はネジになっています。 アンプを短尺支柱の上に乗せて穴の位置を合わせたら、支柱のネジを穴に突っ込んで回して固定します。 この際、一本ずつしっかり締めるのではなく、まずすべてのビスを穴に通して軽く回して固定、次に対角線上にしっかりとビスを締めていきます。

 

 

 

 DF1717SPセットのみで組み立てるとこのようになり、完成です。 (写真では後々の工程のためトップのアクリルは載せているだけです) このほか、RCAケーブルを付けたり、電源用micro-A USBケーブルを通電しているUSB端子に繋ぐか、USB電源アダプタを噛ませてコンセントに差し込んで通電させます。

 

 

 

■ DigiFi no.15,16と合体!!

 

 アクリルカバーに別売の長尺支柱を追加すると、同サイズの基盤オーディオを上方向に重ねることが出来ます^^;

 

 

 

 上段の基盤は手持ちのno.15,16。

 

 工程は先の組み立ての踏襲ですね。 トップのアクリルを取り(付けず)、代わりに追加したい基盤を置き、別売長尺支柱のネジをその穴を通して下支柱にねじ込みます。 最後に埃避けのトップカバーを付けるという感じになります。 …まぁあまりに背が高くなると転倒のおそれやスピーカーから出た音の邪魔になるので程々に。 二段重ねまでは公式でも紹介されている方法です。

 

 この形状の問題点は、各基盤のRCA端子の向き。 DACの出力は後方についているのに、アンプの入力は前方側にあること。 適度な長さの柔らかいRCAケーブルを使わないとメチャクチャ邪魔になりますw (そのような事態がイヤな場合は上方に組むことはせず、平置きしたほうが見た目にも良いです^^;) 重ねる場合、素直に同誌通販のケーブルセットと別売メス-メスRCAを検討した方がいいですね。

 

* 同時購入のボリュームツマミはこの時DACであるno.16に装着。 ちなみに取説では0.89mmの六角レンチを使用して固定ネジを締めるとありますが、無い場合はつまようじを差し込んで強めに押しながら締めると吉。 ケガや破損に注意^^;

 

 

 

■ 完成披露

 

 

 とりあえず完成です。 って、言ってるそばから手持ち(自作)のRCAケーブルが滅茶苦茶邪魔w これはのちのちBELDEN8412とかの柔らかく目立たない色のケーブルを購入して自作するつもり…。 (付属のRCAケーブルを延長すると外れるおそれや音質の劣化の心配が云々…(神経質…) 別途何かに使わせていただきますw)

 

 次回は、反省反省の音質感想編です(;ФωФ)

 

 

 


 

 

 

DigiFi基盤オーディオ 『DF1717SP』 開梱・組み立て編

DigiFi基盤オーディオ 『DF1717SP』 音質感想・バイアンプ接続(?)編

DigiFi基盤オーディオ 『DF1717SP』 RCAケーブル自作編

 

 

 


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SONY スピーカー SS-SC5 音質感想・雑記編

2018年02月23日 | オーディオ

■ オーディオ・ビジュアル製品は慣らし運転が必須

 

 まず、オカルトと思わないで欲しいのが、AV機器の慣らし運転(エージング)です^^; "音・画への影響が極小・未知数"なモノもありますが、オーディオビジュアル機器も現実の物理法則から逃れることはできません。

 

 1. 音への影響大 : ヘッドホン・スピーカーの振動板の『エッジ』『ダンパー』の柔軟性

 2. 影響小~無 : プレーヤー・アンプ(他機器)のコンデンサ(キャパシタ)の通電安定性

 3. 影響極小~無 : 各機器筐体の組み立てストレスの抜け

 

 最も分かりやすく理解されやすいのは、スピーカー・ヘッドホンの可動する部分の"こなれ"ですね。 『エッジ』とは、振動板の辺縁にある空気漏れを防いで前後方向へ正確に動くためのゴム状・蛇腹状の支え。 『ダンパー』とは内部の振動板根本にあるボイスコイル(電磁石)が適切な位置に戻るように支えている膜のような部品。 これらは柔軟且つしなやかな素材が選ばれていますが、組み立て・出荷当初は硬い状態です。 "ならし"で動きがこなれてくると設計通りの柔軟・しなやかさになり、発音の瞬発性を高めると同時にボイスコイルがもっとも力を発揮する位置に素早く戻るのを助けます。 正確な振動板のピストンモーションには不可欠な"慣らし"です。

 

 ここからは一般には眉唾と思われやすい話^^; お次はプレーヤー・アンプに実装されたコンデンサ類のエージングです。 コンデンサも用途・仕様で効果は様々ですが、こと電圧を安定させる用途のものは"慣らし"効果が有り。 コンデンサ内部には薄い金属箔と液体が使われていて、製造当初はこれらの状態が安定しておらず、そのせいで生成・通過するライン信号も安定しません。 慣らし(通電・高温状態)が進むと箔や液体が適度に変性して安定してきます。 ある意味劣化ともいえますが、高級機の設計者はこの微小な変性・長期安定状態も狙って音(画)決めをしているとのこと。 余りに長い時間、高い電圧をかけると劣化を早めますから、通常の通電状態でOK。 最低24時間から72時間経過後に評価します。

 

 神経質に言えば、組み立て時に筐体がため込む機械的ストレスも音質(画質)に関係するとは、元大手メーカー設計士の談。 スピーカーから放たれた大きな振動・機器内部から発生する微細な振動など…、機器の組み立て直後はビスの締め付けストレスのせいでこれらが輻射・増幅し、内部・外部コネクタの接点を不安定にさせる可能性があるという仮説もあります。 …ここまでくると音・画への影響という意味では『ホンマかいな』レベルではありますが…、実際機器の組み立て時にビスのトルクなどが(ねじ切り防止以外で)厳格に決められていることもあるようです^^;

 

 

 

■ 視聴機器

 

 ・ プレーヤー(PC) : VAIO Fit13A

 ・ USB-DAC : Digi Fi 15,16

 ・ アンプ : Digi fi 17

 ・ スピーカー : SS-CS5 (87dB/6Ω)

 ・ 比較スピーカー : JBL4312M (89dB/4Ω) (音質ツマミHIGH,MIDはMAX)

 ・ 再生音源 : 大航海時代on、バッハ讃美歌(CD)、ショパン・ピアノ協奏曲など

 ・ エージング : 72時間超時点

 

 

 

■ SS-CS5の音質変化

 

 さて閑話休題。 初めて音を出した時はどんなスピーカーでも音が硬いという印象を持ちますね。 このSS-CS5も例に漏れず当初は硬い傾向、ぶっちゃけメチャ硬い傾向で『失敗した!?』とビビリましたが、通常音量で24時間音楽を掛けていましたら信じられないほど柔らかくなりました。 上記2,3はオカルト視してもいいですが、1のスピーカーとヘッドホンだけはオカルト視しないでください!!w

 

 

 

■ JBL4312M比

 

 JBL4312Mはやや柔らか過ぎの音質。(使用期間20年、ややへたっている可能性もあり??) 私にとって慣れているからかもしれませんが、いやな音は出ません。 強いて言えば音像がコンパクトに纏まっていて(広がりが少なく)、やや籠っているかなという印象でした。

 

 CS5はJBL4312Mと比べてカッチリとして開放的な音質。(ドンリャリ系統なのは否定しません^^;) 高域・低域も伸びがあり響き・余韻もやや長めに感じます。 上方・後方への音像があり、さらに広がり感が出ました。 問題は高域はやや耳に刺さる感じがすること。 器楽曲は良いのですが音量を上げていくと子音割れを起こして歌詞/発言が聞き取りにくいところもチラホラ…。 卓上オーディオとして、ニアフィールド使用に適していると感じられます。 (まだエージング不足の可能性有り)

 

 

 

■ コスパはかなり良いレベル

 

 上を見るとキリがないのがこの趣味ですが、ペア2万円以下という価格では大したものですね。 これも大手メーカーの資材調達力(と戦略的価格設定??)もあってのことだとは思います。 いずれにしろ、この出来を2万円以下の価格で手に入れられるのですからありがたい。 他、YAMAHA,Pioneer,ONKYOのこの価格帯は、失敗覚悟の初めの一台としてもよさげと思います(=゚ω゚)ノ

 

 

 

■ …実は、センタースピーカーとしての購入(笑)

 

 私の場合、このCS5はホームシアターのセンタースピーカーとして購入しました^^; 同シリーズにセンタースピーカー用のSS-CS8があるんですが、数字にこだわる私はCS8の再生周波数特性"25kHz"にわだかまりがありまして…。 まずはCS5のハイレゾ対応音質の様子を見ようと考えたのでしたw

 

 …ただ、このCS5、普通に立てて置くとツイーター部がディスプレイ背後にすっぽり隠れてしまい…。 主に中音域がちょっと籠り気味になってしまいました…w 寝かせて置くのも変なので、さらに様子を見た後、もしかしたらCS8(他)の新規購入もアリかな…と考えてます。(オイオイw) そうなった場合でもCS5の音質的クリアさは4312Mを凌駕するので、PC用スピーカーとして使用するつもりではあります(=゚ω゚)ノ

 

* 2018.2.28、センタースピーカーを中古で手に入れたSS-AC5に置き換えて、CS5はPC用となりました。(PC用は気分・楽曲によってJBL4312Mと交換。 …ってか、SONY好きやな…w) AC5は既に生産が終わっており、当方一本だけの購入でレビューする材料に乏しいため詳細の記述は控えます。 おおまかには、CS5、CN5000時よりも音が籠らずヒトの声も明瞭、アンプでの調整なしに画面中央に音が定位するようになりました。

 

 

 


 

 

 

SONY スピーカー SS-CS5 概要・開梱編

SONY スピーカー SS-SC5 音質感想・雑記編

 

 

 


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SONY スピーカー SS-CS5 概要・開梱編

2018年02月19日 | オーディオ

 

 

 

■ 涙!! こんなに安いハイレゾスピーカー

 

 やってまいりました、プア・オーディオコーナー^^; …まぁオーディオが出来るだけマシという見方もアリマスガ…(コラw) …というわけで、これからリビング・卓上ハイレゾを始めようと考えている方、廉価なスピーカーの購入を予定している方に適しているであろう、SONY社エントリークラススピーカー『SS-CS5』(2014年発売)の紹介です。

 

 ちなみにこの『SS-CS5』は"パッシブスピーカー"と呼ばれる、オーディオでは一般的な構造のもの。 これ自体に電源は必要ありませんが、オーディオアンプと繋がないと音は出ません。 よって、これだけを買ってもTVの音声、PCの音声を出すことが出来ません。 必ず"オーディオアンプ"が要ります。

 

 そして"ハイレゾ対応"といっても、アナログ変換した後に約50kHz以上の高周波を含む(余地がある)信号に対して"その情報に対応する"という意味の"ハイレゾ対応"なので、『ハイレゾ(デジタル)が入力できるわけないじゃんw』というツッコミもお控えなすって!!^^;

 

 

 

■ 開梱・内容物

 

 

 厚い連続した発泡材で包まれているので梱包の安心感は抜群。

 

 

 

 CS5はペア(2台入り)です。 左右の別無し。 (フロア型SS-CS3は1台ずつの販売です)

 

 

 

 説明書と、スピーカー底面に貼る防傷・制震シート。

 

 

 

■ 設置・各部

 

 

 サランネット(グリル)を取ると、こういう面構え。 …ツイーターマウント部(中央上部台形部)のプラスチック感は否めないかな^^; ネットの着脱はラク。 (西日が厳しいw)

 

 

 

 フットは付属品ではなく、自前で用意のぷにぷにスポンジを貼り付けます。

 

 

 

 ターミナル部。 Yラグ派の私にとってツマミが斜めではないのがありがたいです^^ ケーブルに変なストレスがかかりません。 ちなみに、ターミナルは"裸線"、"バナナプラグ"、"Yラグ"に対応します。 バナナプラグ使用時はツマミ先端の黒・赤のゴム(?)を取り除き、ツマミをしっかり締めてから差し込みます。

 

* 剥き線:直径5mm以下、バナナプラグ:直径5mm程度、Yラグ:内径8mm以上、のものが使用可能。

 

 

 

■ 造りは堅牢

 

 SS-CS5の表面は合成樹脂でできた梨地のシートで、中の主材はおそらく一般的にMDFと呼ばれる、細かい木材繊維を固めた材。 指の関節で叩くと他より高めの音がし、跳ね返りも強いためにちょっと痛くもあります。 JBL4312Mより硬く締まった材です。 

 

* MDF(中密度繊維板)のMはミッドのMなので、硬ければハードのHでなのは…とも思われるでしょうが、HDFという工業材はぱっと見、見あたりませんでした(笑) 

 

 そのせいなのか、パッと聞き響きも固く、逆にそれがハイレゾ成分を埋没させることなく耳に届けられるのであろう…と思います。 …ま、スピーカー・ヘッドホンは特にエージングという慣らし運転が数時間は必要なのでまだ真価は発揮できてないと思います。

 

 とりあえず、概要・開梱編でした。

 

 

 


 

 

 

SONY スピーカー SS-CS5 概要・開梱編

SONY スピーカー SS-SC5 音質感想・雑記編

 

 

 


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