ひよこ造船工房

納期遅れ常習犯の船大工。 猫画、オーディオ、たまに造船記♪ since 2008.11

DSDディスク制作記 プレイリスト編

2010年07月31日 | オーディオ

 SACD/DSDファンの皆さん、ごきげんよう

 

 前回は、とりあえず音出しが出来るまでの解説でした。 今回は市販のSACD/CDとは一味違う?"プレイリスト"についての紹介です

 

 最初に申しておきますと、プレイリストが無くても再生に支障はありません。 しかし、dsfファイルをそのまま纏めてDSD_DISCフォルダに入れると、元の並びが無視されて名前順で再生されてしまいますし、折角なのでご自分の好きな順番で再生させたいと思うこともあるかと思います。 こんなときにプレイリストが便利です。

 

▲ プレイリスト以外で任意の順番で再生させる方法としては、再生させたいファイル順にタイトル名の先頭へ"01"、"02"などと付けたり、DSD_DISCフォルダ内に更に"01"、"02"というフォルダを作り、アルバムごとに纏める方法があります。 

 

 他にもプレイリストを作る利点があります。 それはプレイヤーによってはディスク挿入後の認識速度、サーチ速度が上がることです。 (約1~2割程…。 機種・ディスク状態にもよると思います) 作るのには手間は掛かりますが、折角ですので一度はその効用を試してみてくださいね

 

▲ SonicStage Mastering Studio、AudioGateのディスク制作では、プレイリストが自動で生成されます。

 

 

 

■ プレイリストの作成法

 

 プレイリストといっても特別なソフトなどは要りません。 簡単に言うとテキストドキュメントに文章を書くように文字列を作ってファイルの拡張子を変えるだけです。 まずはテキストドキュメントを新規作成します。

 

 ・ デスクトップ、または適当なウィンドウを開き、右クリックから『新規作成』→『テキストドキュメント(メモ帳)』を開く。

 

 カンタンですね では、その中身の解説に移りましょう。

 

 

〇 テキスト(メモ帳)に書く文字列

 

 テキストを開いたら、まず1曲目の指定。 一行目から段落はつけずに、下のように半角英数(直接入力)で打ちます。

 

 ./

 

 先頭のピリオドを忘れずに…。 要するにこれはディスク内のアドレス(ディレクトリ)ですね。 DSDディスクとして再生するにはDSD_DISCフォルダにdsfファイルが入っていることが前提なので、DSD_DISCの記述は要りません。 次のフォルダがあればその名称を書きます。

 

 ./01/

 

 「01」はフォルダの例です。 更に下にフォルダを作った場合"/"で区切って続けます。 DSD_DISCフォルダ直下にフォルダが無ければ、もちろんフォルダ名は書く必要はありません。 (また、蛇足ですが、フォルダとファイルが同じ階層に存在することも可能です) 続いてファイル名。

 

 ./01/01-イエスタデイ・ワンス・モア.dsf

 

 詰まっていて分かりにくいですが… "01-イエスタデイ・ワンス・モア.dsf"と入れました。 dsfファイルの拡張子、『.dsf』を忘れず書き込みます。 ちなみに、タイトルの先頭の01はリッピングソフト側で自動的に付いたもので、記述は絶対ではありません。

 

 名称入力は一言一句間違ってはいけませんので、元データ名からのコピー&ペーストを強くオススメします。

 

 一行目が1曲目、二行目が2曲目。 これをトラック(ファイル)の数だけ連ねます。

 

 ./01/01-イエスタデイ・ワンス・モア.dsf
 ./01/02-スーパースター.dsf
 ./01/03-雨の日と月曜日は.dsf

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ./01/12-ふたりの誓い.dsf
 ./01/13-タッチ・ミー.dsf
 ./02/01-想い出にさよなら.dsf
 ./02/02-マスカレード.dsf

 

 下から2つ目の段、フォルダ名が"01"から"02"に変わったトコロがありますね。 フォルダ間の切り替えもこのように書くだけです。 これにより、別のフォルダのDSFファイルを転々とする再生順に設定することも出来ます。

 

▲ この解説では、分かりやすさのために文先頭にスペースが入りましたが、実際に書くときには何も入りません。 各列とも必ずピリオドからの書き出しになります。

 

 

○ 拡張子の変更

 

 と書くと、なにやら怪しい雰囲気が致しますが…。 なにもコワイ事はありませんのでご安心を 拡張子変更の前段階、先ずはファイル名の表示方法の変更から行います。 windowsはデフォルトでファイル名しか表示しないようになっていますが、このままだと拡張子の変更が出来ません。 以下の手順で拡張子を表示させます。

 

  スタート(左下のWindowsボタン)

     ↓

  コントロールパネル(右の列)

     ↓

  デスクトップのカスタマイズ

     ↓

  フォルダオプション

     ↓

  表示

     ↓

  詳細設定

     ↓

  [登録されている拡張子は表示しない]のチェックを外す。

 

▲ 以上、windows7での操作法  

 

 こうするとファイルの拡張子まで表示されるようになり、その変更が可能になります。 そうしたらテキストの名称変更です。 テキストの名称、["新規…"]を拡張子と共にクリアにします。 多分どんな名称でも良いかと思いますが…、 ここは念のため、 

 

 DSD_DISC

 

 としましょう。 続いてDSDディスクで使われるプレイリストの拡張子、".ddp"(ピリオド・ディー・ディー・ピー)と書き込みます。

 

 DSD_DISC.ddp

 

 こうです。 当然ピリオドも忘れずに。 これでプレイリストの完成です。

 

 『でも、中身を書き換えたいときは始めから作り直し?』 いえいえ大丈夫ですw この状態でクリックしてもテキスト画面が開くので、変更後も書き換えは自由です。 万が一クリックでメモ帳が開かない場合は、ファイルを右クリック、[プログラムから開く]→[規定のプログラムの選択]→[メモ帳]を指定してください。

 

▲ 誤って他のファイルの拡張子を変更しないよう、よーく確認して書き換えてください。 一度でも変更すると、以後読み込みが出来なくなるファイルもあります。

 

 

○ プレイリストの置き場所

 

 プレイリストの置き場所はDSD_DISCフォルダ直下のみとなっています。

 

 

 

■ 書き込みに使う、最適なブランクDVDは?

 

 今回、DSDディスクを制作するに当たり、前回紹介しました、ある種の"焼き損じ"が特定の組み合わせで発生してしまいました。 XA5400ESなどの"低速読み出しプレイヤー"では、PC、PS3と違って読み取り精度(※1)がそれほど高くない点が問題になってきます。 中にはPS3では問題無く再生ができるのに、音質が良い専用プレイヤーではどうしても再生できなかったり、音飛びや不意の停止をするディスクばかりが出来てしまうこともあるでしょう。

 

 そんなときにオススメなのが、DVD+R/RWメディアの使用です。

 

 え? 『だから、それがダメなんじゃあ…』って? いえいえ、DVDとRの間を見てください。 ここがマイナスではなくプラスになっていますよね。 これはブランクDVDのもう一つの規格を表しているんです。 …少し知っている方は『正規のDVD規格じゃないよ』と敬遠している代物かもしれませんが…。

 

 ですが、このDVD+R/RW規格ディスク、焼き上がりがDVD-ROMと良く似た盤面になるディスクなんです。(※2) ですから、オーディオ用低速ドライブ(読み直しが遅いドライブ)にもほとんどストレスが掛からない、正確な読み込みに最適なディスクなんですヨ。

 

 もし、DVD-R/RWで焼き損じが続発するようなら、DVD+R/RWの使用もご検討ください …ですが、成功率100%を保証するものではありませんので、事前テストは必須です

 

 

 

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■ DSDディスク関連リンク

 

http://www.vaio.sony.co.jp/vaio/solution/DSDdirect/index.html

↑ DSDの概要が載っています。

 

http://www.dsd-format.sony.net/ja/index.php

↑ より詳しくお知りになりたい場合は"契約"(無料)です 契約者が増えれば、変換ソフトを出してくれるかも…。

 

http://www.korg.co.jp/Product/DRS/

↑ コルグ、レコーディング機器のページ。 AudioGateはここでチェック。

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 今回は以上です。 今回も長文、しかも前回と違って文章だけの説明だったので分かりにくかったところもあると思います。 周りの評判によっては画像が追加されることもあるかもです。 期待しないで待っていてくださいね?

 

 皆さんもこれを参考にして、良きDSDライフを体感してみてくださいな~。 それでは次回DSD制作記は、そのDSDディスクの聴感レビューです。 お楽しみに~

 

 

 

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※1 必ずしも開発を怠っているのではなく、音楽専用プレイヤーは音質を最優先にして作られていて、音質への不確定要素になりやすい強力なメカ部(高速読み出しなど)や大容量の一時メモリを積極的に載せることができないため。 (もちろん、市販の質の高いディスクしか想定していない機器・メーカーもありそうですが…)

 

※2 肉眼で見えるものではありません より詳しく書くと、ピット列(ディスク上で0と1をあらわしているもの)の形状精度、列の揺らぎ、密度誤差のこと。

 

 正規の書き込みDVD規格である"DVD-R/RW規格"は、実はピットの書き込み精度の基準が甘く、ドライブ側の書き込みが低精度だと、プレイヤーには高い読み取り精度が要求されます。 (現在のドライブのほとんどは、読み書き共にPCでは問題ないレベルにあります)

 

 一方、DVD+R/RW規格は書き込む側の精度を厳格に定めていて、ほとんどのドライブでDVD-ROMに似た非常にキレイなピット列が作られます。 そのため、ライティングDVDの正式規格ではないにも関わらず、再生専用機でもストレスの少ない精度の高い読み取りが出来るのです。 それと、追記に強いことでも有名です。

 

 ・ 再生専用機 → ライティング機能を持たない再生専用機器のこと。 音楽再生機、ポータブルDVDプレイヤーなどが該当。

 

 

 


DSDディスク制作記 DSD Direct 変換・書き込み編

2010年07月30日 | オーディオ

■ DSDディスク制作の準備

 

 まずは機材の用意です。

 

 ・ DSD変換ソフトがインストールされたPC

 ・ ご自身で収録する場合は、各種録音機材・ミキシングソフト

 ・ 書き込み用ブランクDVD-R/RW、DVD+R/RW(データ用、ビデオ用問わず)

 

▲ ディスクはDL(ダブルレイヤー)も使用可。 ただし、層の切り替え時に音が途切れたり、DLのディスクに対応していないプレーヤーもある可能性も考慮し、単層を使います。

 

 XA5400ESではDLディスクが読み込み自体は可能でした。 が、レイヤー切り替え部分と思われるトコロで音飛びが高確率で発生。 一度曲頭まで戻すと途切れ無く再生されますが、ディスクを取り出すとリセットされます。

 

 

 そして、音楽ファイルの用意。

 

 ・ 市販の音楽CD(CD規格品)

 ・ 使用が許諾されている(ご自身で録音したもの含む)、または著作権が無い音楽ファイル(wav、dsf形式)

 

▲ PCMとwavの違いとは? → PCMはパルス・コード・モジュレーション(Pulse Code Modulation)というデジタル記録形式の名称。 wavはそれをPC上で扱う場合の拡張子の名称です。 ちなみに、CDに記録されたPCMは、音楽データの他に強固な誤り訂正データなどが付加されたCD規格独自のものです。

 

▲ "DSF"とは? → DSD信号で記録された音楽ファイルの拡張子。 その他、業務用として使われる"DSDIFF"があります。

 

 もちろん、ご自身が演奏したもの、または演奏者から使用許諾を得た音源もOKです。 この場合は収録機材を用意して演奏、その後録音したモノを専用ソフトを用いて『wav』ファイルとして保存します。 (KORG製DSDレコーダーは始めからdsfやdsdiffとして保存可能)

 

 多くの方は既にコレクションされている市販音楽CDからのリッピングでしょう。 その方法の一部をご紹介します。

 

 

Prt_sc_002_1

 

 これはBD/DVD/CD書き込みソフト(ライティングソフト)に付属のリッピング機能。 ライティングソフトによってはこういう機能も付いてます。

 

 

Prt_sc_003_1

 

 上は、リッピングの雄、お馴染み『iTunes』の取り込み画面。 いずれのソフトでも、取り込んだ音楽ファイルがHDDのどの位置に格納されるのか要確認…

 

 

Prt_sc_001_1

 

 マイナー品。 過去にウォークマンを買うと付いてきた音楽管理ソフト『SonicStage CP』。 (『CP』から『V』、現在は『x-アプリ』に進化しました)

 

 上記のようなソフトで音楽CDから『wav』として楽曲を取り込みます。 そして、下記がSONY製VAIO付属DSD変換ソフトの読み込み対応形式です。

 

 ・ 拡張子: wav

 ・ サンプリングレート: 44.1kHz

 ・ ビット長: 16bit 24bit

 ・ チャンネル数: 2ch

 

* いずれも『SonicStage Mastering Studio』、『DSD Direct』において読み込み可能なwavの値。 他の変換ソフトによって読み取り可能形式に幅がある可能性有り。

 

▲ 『Windows Media Player』で音楽CDを取り込むと、設定によっては勝手に白紙の著作権情報が書き込まれ、DSD変換ソフトによってはその存在自体で読み取りを受け付けなくなってしまいます。 もし取り込みが出来ない場合は、リッピングに関する設定を変更する必要があります。

 

 リッピング以外にも、ダウンロードで入手した複製許諾があるwavファイルが使用可能。 大概の音楽ファイルは私的使用に限りコピーが可能です。 ですが権利の制限が明示されいてる場合は必ずそれに従ってください。 また、私用目的であっても、流出の危険があるオンライン(ネット)ストレージへのアップロード(保存)は絶対に行わないでください。

 

 

 

■ DSD化作業

 

 2010.7現在、民生用のPCM(wav)-DSD(dsf)変換ソフトは、おそらく3種類しか存在しないかと思います。 電子楽器メーカーKORGのレコーディング機器、MRシリーズにバンドルの『AudioGate』と、過去VAIOに入っていた『SonicStage Mastering Studio』と『DSD Direct』です。

 

 残念なことに、VAIOはその後DSD変換機能の搭載を取りやめたため、正規の方法で入手できるのはKORG社製、AudioGateのみ。 しかもAudioGateのインストールには、機器所有者を判別するためにDSDレコーダーを一時的に接続しなければならず、実質、ソフト代=レコーダー代となっています。

 

 で、私はというと…、幸運なことにSonicStage Mastering Studioを搭載したPCを過去使用していたために、それを押入れから発掘して使用することが出来ました 日ごろの行いがイイからですネ。 あ、…違いますか…

 

 

 

○ SonicStage Mastering Studio搭載VAIO起動

 

 

 そのPC(type H  VGC-H72)を起動させ中身を確認します。 スタートメニューを辿ると…、ありました。 使用していたときには全く気づきませんでしたが… 早速起動します。

 

 

Prt_sc_009_1  

 

 

 

○ SonicStage Mastering Studioの使用法

 

 では、私が試した2つの方法を紹介します。 まずはSonicStage Mastering Studio。 ちょっとここで注意点なんですが、同名のソフトでもバージョンが2.1未満だったり、Sound Reality未搭載PCに付属しているソフトですと、SonicStage Mastering Studioを用いてもDSDディスクは作れません。

 

 

Prt_sc_010_1

 

 最初の画面。 DSD対応版は中央のDSDのロゴが目印。 ここで"DSDモード"にチェックをして開始します。 このモードが無ければDSD変換は出来ません。 このほか、別途ライン入力(マイク端子)からアナログ音源をDSD録音する場合は中央ウィンドウの指示に従います。 (今回は省略)

 

 

Prt_sc_011_1

 

 PC内のwavファイルを取り込む際は、ガイドを無視して、左上のタグ『ファイル』から『ファイルの取り込み』をクリック。

 

 

Prt_sc_017_1

 

 小ウィンドウから取り込むファイルを指定。 前述した取り込み可能形式をクリアしている必要があります。

 

 

Prt_sc_012_1

 

 ここからがこのソフトの難点。 読み込んだファイルをdsfへと変換するのに時間がかかるのは当然として、直接読み込み可能であるはずのdsfファイルを指定しても、後に編集が出来るようにと、参照用のwavファイルを別途生成するため、次の段階へ行くまでかなりの時間が掛かってしまいます。

 

 

Prt_sc_013_1

 

 ようやく取り込み完了。 wavをdsfに変換するとファイルサイズは約4倍強になります。 それも考慮して取り込みましょう。 書き込み予定のファイルが再生順に揃ったことを確認したら、画面上部中央の『出力する』をクリック。

 

 

Prt_sc_014_1

 

 変換したdsfファイルを、PC内に書き出すのか、ブランクDVDに書き込むのかを指定。 この記事はDSDディスク制作記なので、ブランクDVDディスクをドライブに投入し書き込みます。

 

 

Prt_sc_015_1

 

 出力開始をクリック。 出来上がりまで待ちます

 

 

Prt_sc_016_1

 

 完成です。 初めての制作の場合は、RWディスクを用いて手持ちのプレイヤーで再生可能かテストしましょう。

 

 

 

○ DSD Directの使用法

 

 一方のDSD Directの利点は、Sound Realityが非搭載のPCでもdsfファイルが作れることです。 これによって生成されたdsfファイルを、通常のディスク書き込みソフトで書き込むことでDSDディスクが作れるんですね。 ただし、こちらは完全ソフトウェア動作であり、PC(CPU)性能に依存するソフトなので変換完了まで更に時間が掛かります。

 

▲ Sound Realityはハードウェアで実現する機能です。 SonicStage Mastering Studioは、そのハードウェアを利用してDSD変換をしているため、dsfファイルを早く作成することが出来ます。  

 

 変換の様子。

 

 

Prt_sc_004_1

 

 昔のソフトなので最新プロセッサのマルチスレッドや命令セットには非対応。 最新のマルチスレッドプロセッサを積んでいたとしても、シングル分しか使いません。 要するに完成まで相当時間が掛かります…。 (バージョンが上がるとでもマルチスレッド対応、ディスク焼きまで行うことが出来ます) 

 

 

 

■ ライティングソフトを使って書き込み

 

 DSD Directでファイルが完成したら、書き込みはライティングソフトで行います。 以下が、DSDディスクとして使えるファイル形式です。

 

 ・ 拡張子: dsf

 ・ サンプリングレート: 2.8224MHz

 ・ ビット長: 1bit

 ・ チャンネル数: 2ch

 

 既にdsfファイルをお持ちでしたら、ここからの作業となります。 ディスクへの書き込みはWindowsに標準装備のライター機能でも可能です。 以下は書き込みソフトでの使用例。

 

 

Prt_sc_005_1

 

 上の画像を見てください。 ご自分で焼く時の注意点は、dsfファイルを必ず『DSD_DISC』(『』は除く。 "DISK"ではありません)という名前のフォルダに入れる必要があるコトです。 ディスク直下にそのまんまぶっこんではイケません。

 

* "_"はアンダーバーといって、入力を"直接入力(または半角英数)"にして、Shift+ひらがなの"ろ"が刻印してあるキーを押すと出てきます。 この記事のモノをコピペしてもいいですね

 

 これ以外の、ディスク名(ボリューム名)・フォルダ名・ファイル名は、漢字・ひらがな・カタカナ・英数字・ギリシャ文字、どんな字体・名前でもOKです。 余りに長い全角文字列はいけませんが、基本的に音楽データの読み取りには影響しません。 (SCD-XA5400ESでは半角英数字のタイトル名だけが表示されます。 PS3ではこれに加えて全角文字・漢字も表示可能。 PS3ではフォルダ階層も表示され、プレイヤーよりも管理が楽です)

 

 そして、DSD_DISC内にもアルバムとしてフォルダを置く事が可能。 規格上、フォルダ階層はボリューム含め全8層まで、全ファイル数255個までサポート。 ただし、全ファイル数を20以下にしたほうが読み取り上安心(by SONYサポート)だそうです。 …255と20ってどんな差なんだ

 

 その他、DSDとは全く関係無いファイルも規格上は混在可能です。 ただし読み取りへの影響が不明なため、なるべく同居は控えます。

 

 

Prt_sc_006_1

 

 DSD_DISCフォルダ直下の内容。 wavをdsfに変換するとファイルサイズは約4倍強になります。 シングルレイヤーディスクだと、惜しくもアルバム2枚分は入らないことが多いのですが…、容量に余裕があれば、なるべくたくさん入れたいところ。

 

 この内容で書き込み開始。 DSDディスク規格の使用可能メディアは、DVD-R/RW、DVD+R/RWの4種。 今回はテストと写真撮影を兼ねているのでDVD+RWを投入して書き込みです。

 

 

Prt_sc_007_1

 

 後は若い者に任せて…、しばしご歓談を…

 

 

Prt_sc_008_1

 

 完成。 …ってここまで載せる必要は無かったですね まぁ、そんなこんなでこちらも完成です。 

 

▲ DSD対応VAIOで聴く場合にはどんなメディアに書き込んでもOK。 ファイルをクリックするだけで他の音楽ファイル同様に再生できます。 ただし、PS3では、dsfファイルをスマートメディア、ネットワーク経由で再生させることは出来ません。 必ずディスク上の方法でDSDディスクにする必要があります。

 

 

 

■ SonicStage Mastering StudioとDSD Directの比較

 

 両者ともVAIOにのみ、しかも短い期間のバンドルだったので、所有している方は少ないですよね…。 ですが、とりあえず両者の性能を比較してみましょうか

 

○ SonicStage Mastering Studioの利点

  ・ ハードウェアを使用するため、完成が早い。

  ・ 書き込みソフトも完全にコントロールしているため、"焼きミス"は少ない。

 

○ 欠点

  ・ 処理中に高負荷ソフトの割り込みが掛かると、簡単に音飛びが起こる。

  ・ Sound Reality未搭載機は起動不可。

 

 

○ DSD Directの利点

  ・ 『Sound Reality』に依存せず、単体で起動可能。

  ・ ソフトウェア動作なので、余程のことがなければ変換ミスが起きない。

 

 

○ 欠点

  ・ とにかく重い。 Core i7 @2.6GHz CPUでも、変換完了までCD1枚あたり1時間30分ほど掛かる。

  ・ dsfファイル、DSDディスクの再生機能が無い。

 

 

 

■ 注意点

 

○ 書き込み

 

 DSDディスクは、ご家庭では原則PCで制作することになるのですが、お使いのPCのドライブによっては、ディスクの焼き上がりの品質にばらつきがでるので事前テストが必要です。 PS3の読み取り性能は強力なので、どんなディスクでも読み込めるかと思いますが、XA5400ESなど、低速読み出しの音楽専用プレイヤーでは、読み取り性能・一時メモリ容量がそれほど高くなく、読み取りミスが起こる可能性があります。

 

 以下、私の経験した例です。

 

 Optiarc製ポータブル(ラップトップ)PC用DVDスーパーマルチドライブと、DVD-Rの組み合わせで、XA5400ESでは読み取り不可なディスクがほぼ100%出来てしまいました。(焼き込み速度を遅くしても、100%発生) ただし 、いずれのディスクもPS3では読み取り・再生は可能でした。 DVD+R/RWを使用した書き込みでは今のところ不具合は起きていません。

 

 なんにしても、

 

 ・ 品質が良いと言われているメーカーのブランクディスク、ドライブを使用する。

 ・ ディスクへの書き込みは、ディスク、ドライブ双方が対応する、やや遅い速度で。

 ・ 初めての時は、まず試し焼きをする。 まとめて焼くのは試聴して良品と確認してから。 (このとき、なるべく容量いっぱいまで書き込んで、それを全て聞くテストするのが吉)

 

 この3つは、なるべく実行したほうが良いですネ。

 

 

 

○ 他仕様

 

 変換or再生の仕様上、前後トラック間のギャップレス再生ができなくなります。

 

 

 

○ 制作したディスクについて

 

 ・ DSD化によって必ず高音質になるわけではありません。 計測上は緻密な信号になったとしても、変換アルゴリズムの特性によっては、オリジナルとかけ離れた音質になる可能性があります。

 ・ DSD化は、DSD録音された音楽CDを、録音された状態に戻す行為ではありません。

 ・ 市販音楽CDからリッピングしたDSDディスクは、個人での使用に限ります。

 

 この点だけは留意して制作をしてください。 まぁ、特に音質についてはバラツキがあり、過度の期待は禁物です…

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 というわけで、長丁場ご苦労様でした 次回はDSDディスクの"プレイリスト"とDVDディスクの規格の話。 その後、DSDディスクを再生した時のXA5400ES側の様子と試聴レビューです。

 

 

 


DSDディスクとは…?

2010年07月26日 | オーディオ

 オーディオ記事にまた新たな"横道"が登場です その名も"DSDディスク"。 DSDといえばSACDに収録されている形式も確かDSD信号でしたよね。 一体どんなディスクなんでしょうか? 早速情報収集開始です。

 

 

 

■ きっかけ

 

 きっかけは某家電価格クチコミサイトに投稿された、SACDプレイヤー"SCD-XA5400ES"への投稿でした。 その投稿をした方は"DSDディスク"なるものの制作をしていて、それまでPS3で再生させていたが、対応機器であった音楽専用プレイヤーXA5400ESの規格・音質も知りたいというものでした。 (微力ながら回答。 力添え…になっていたらウレシイです)

 

 それまで私も"DSDディスク"というモノの存在は頭にあったのですが…、市販されているディスクではありませんし、過去、軽く検索を掛けただけでは具体例が見当たらず、『自分で録音した音源をSACDにできる』というような認識しかありませんでした。 『自分で録音』なんて演奏家じゃあるまいし、録音機材も高価なので、縁遠いものだと思い込んでいたんですね。

 

 しかし、上記をきっかけとして、やや突っ込んで調べてみると…、どうやら市販の音楽CDからリッピング(取り込み)したデータからでも、簡単にDSDディスクが制作できることが判明 これは『面白そうだ』とリサーチを開始したのでした

 

 

 

■ DSDディスクとは?

 

 SACDと同じ1bitのDSD信号で収録されたディスクのこと。 基幹部分はSONYが提唱。 ただし、SACDとは規格・ファイル構造が異なるために一般SACDプレイヤーでは再生できない。 再生するにはPlayStation3、DSDディスク対応と明記されたプレイヤー、DSD変換ソフトを搭載したSONY製PC、"VAIO"が必要(※)。 (「DSDファイル」の状態ではKORG製DSDレコーダでも再生可)

 

 

 

■ 認知度、極低…

 

 そうなんです。 軽く検索しただけでは全容が掴めなかったように、実際にどんなソフトを用いて、どういった焼き方をするのか、具体例がそれほどありません…。 あったとしても、ほとんどが『とりあえず作ってみました』という報告だけの類や、VAIO上でのリアルタイム変換再生の例に留まっています。 これは今までに無く手強そうです (大げさ…)

 

 

Dsc04417

↑ 「上手に焼けましたぁ~」??

 

 次回は、行き当たりばったりでDSDディスクの制作に取り掛かります。 お楽しみに

 

 

 

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※ 2010.7現在、DSDディスク再生対応機器は、PlayStation3全モデル、"Sound Reality"を搭載したSONY製PC、VAIO。 (2005末から発売されたXP・Vistaプリインストモデルの、中~上位機種。 現在のモデルには非搭載) SACDプレイヤー"SCD-XE800"、"SCD-XA5400ES"です。 (SONY SystemシリーズのプレイヤーはDSD非対応です)

 

 

 


エセックス製作記 vol.15

2010年07月23日 | 帆船模型

 果たしてvol.20に到達するまでに完成するんでしょうか 皆様ごきげんよう。 本ブログの主旨である造船記でございます。

 

 暑い日が続きますね~。 「暑い」と発言しただけで逆恨みされそうな今日この頃…。 説明が面倒なので写真を先ずドウゾ…。

 

 

Dsc04408

Dsc04409

 

 全景はこんな感じになりました。 というか、もう既に船体は完成していたのですけどね。

 

 

Dsc04405

 

 索具部品。 主に滑車などですね。 写真のようなジップ付きの袋は細かい部品の仕分けに便利です。 見かけたらなるべく懐に忍ばせておきましょう…。

 

 

Dsc04410

 

 全マストとヤード。 もう既に索具の取り付けは済ませた状態。 作り方は企業秘密です。 (嘘です)

 

 

Dsc04411

Dsc04412

 

 作り方、ロープの括り方等は秘密というわけではないのですが…、写真に撮るのと説明するのが面倒なんです。 作り方が"あるとしても"、次回以降です

 

 暑くてしんどいので、今回はここまで 

 

 

 


SONY SACD/CDプレイヤー SCD-XE800 発表

2010年07月16日 | オーディオ

 XA5400ESに"弟"が登場 2010.7.15、SONYからSACDプレイヤーのエントリーモデル、SCD-XE800が発表されました。

 

 

 

Scdxe800

 

 エントリーモデルと銘打っていますが、機体全体は引き締まった黒で統一。 デザインも兄貴分を模していて存在感たっぷりです。 (このフロントに段が付いた"ボンネットデザイン"、そもそもはSONY ESシリーズの系譜なのですけどね) ただし、肝心の機能面では、デジタル出力は"光端子"と"同軸"のみでHDMIは未搭載、SACDの再生は2ch(ステレオ)のみでアナログからの出力(SACDの信号はデジタル(光・同軸)出力できません)、電源コードも交換不可の作り付けとなっています。

 

SCD-XE800 プレスリリース

 

 

 

 さて、その公式HP発表を読んでみると冒頭にこんなことが…、

 

『本機は堅調に推移するスーパーオーディオCDプレーヤー市場において、2chのピュアオーディオを楽しむお客様向けに高音質を追求したモデルです。』

 

 これって、希望小売価格¥36,000(税抜)のエントリー機ですよね…。 "本物の"ピュアオーディオの方たちからすれば、『ワシらにこんなエントリー機で満足せよと申すか!! 手打ちにいたす!!』って感じではないでしょうかね?  …冗談はさておき。

 

 発表文言と仕様をよく見ると、再生機能自体はXA5400ESと比肩するような匂いがしますね…。 まだ現物が出ていないので滅多なことは書けませんけども、SONY的には、HDMI接続・マルチ再生派の方に"XA5400ES"を、アナログ2ch再生オンリー派の方にはコチラの"XE800"を、という住み分けを想定していそうです。

 

 …って、36,000円(税抜) というコトは、System 501のプレイヤーSCD-X501の標準価格の約半分 色・デザインに統一感は無くなりますが、Systemシリーズで揃えてしまうよりは、プレイヤーだけコチラにしたほうがコストパフォーマンスはとっても良さそう。 それに、XA1200ESやX501はステレオセットのプレイヤーなのになぜかアナログマルチ出力に対応した機体です。(※) そんな"ちぐはぐ"な仕様のせいで割高感を感じていた方にも当機の登場は朗報かと思います。

 

 

 

 ちなみに…、現状に満足しているので、コチラの機体の購入計画はありません。 よってレビューの予定もありません、あしからず ではまた次回。

 

 

 

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※ SCD-XA1200ES、SCD-X501はアナログマルチ出力が可能なプレイヤーですが、2ch出力時でも、搭載された6ch分のDACを並列作動(=各ch分を合成して歪を低レベル化)させているため、全くの無駄というわけではありません。 また、Systemシリーズは、電源ケーブルが交換可能の3ピンタイプ(アース無し)のため、電源周りのカスタマイズにも幅を持たせることが出来ます。