ひよこ造船工房

納期遅れ常習犯の船大工。 猫画、オーディオ、たまに造船記♪ since 2008.11

ボルティモアクリッパー製作記 vol.2

2011年04月29日 | 帆船模型

 まず始めはキールとフレームの組み立てです。

 

 

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 このキット付属のキール材・フレーム材は極薄い板の積層?なので、他のキットより耐衝撃性はありません。 丁寧に扱ったほうが良さそうです。 (キット製造年代にもよると思います)

 

 その分、平らに補正しやすいのが特徴です。 曲がっていたら百科事典などに挟んで補正します。 クセが強ければ他の木材を貼り付けたりする必要もありますが、ヒドくなければあまり神経質にならず、下記、歪み対策と同時に行ったほうが効率的です。

 

 

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 キール(上)とフレーム(下)です。 模型なのでそれぞれ板状をしていますが、"竜骨"とも呼ばれるように、実際は角材を用いて、動物の背骨と肋骨のような形で構成されています。

 

 

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 フレームには順序を示す刻印がありました。 船首=Aから船尾=Mの順です。

 

 

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 フレームがやや湾曲してますが、丁度左右対称な歪なのでそのまま使います。 横着ですから 

 

 

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 なかなか滑らかな船体ですねぇ…。 ゴッツイ印象のフリゲートとは大違い。

 

 

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 外板付けの前に、フレームが歪むのを防ぐため筋交いを取り付けます。 後で取り除くので頑丈に付けるのはためらわれますが、そこはしっかり取り付けたほうが後々ラクですヨ 

 

△ キール上の留め具は強固にする必要があるため、筋交いにあらかじめリューターで穴を開けて太い画鋲で留めます。 その後フレーム上の釘は、直角(左右対称)具合を見ながらペンチで丁寧に挿していきます。 (木製模型に使われる真鍮の釘は柔らかく細いため、金槌などでは叩かず、必ずペンチで押し込んで挿します)

 

 

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 船尾フィラーを入れるのも忘れずに。 大まかにカットした材を貼り付けて…、

 

 

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 図面を参考に、船体に沿わせるように滑らかにカット&サンディング。 必ずしも図面通りにいかないかもしれませんが、左右対称だけは徹底します。

 

 そして、各フレームの辺縁を外板の取り付けに合わせて角度を付けるのも忘れずに。

 

 


 

 

 

ボルティモアクリッパー製作記 vol.1

ボルティモアクリッパー製作記 vol.2

ボルティモアクリッパー製作記 vol.3

ボルティモアクリッパー製作記 vol.4

ボルティモアクリッパー製作記 vol.5

ボルティモアクリッパー製作記 vol.6

ボルティモアクリッパー製作記 vol.7

ボルティモアクリッパー製作記 vol.8

ボルティモアクリッパー製作記 vol.9

ボルティモアクリッパー製作記 vol.10

ボルティモアクリッパー製作記 vol.11

ボルティモアクリッパー製作記 vol.12

ボルティモアクリッパー製作記 vol.13

ボルティモアクリッパー 完成

 

 

 


 

 

 

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↑ オマケの桜

 

 

 


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ボルティモアクリッパー製作記 vol.1

2011年04月26日 | 帆船模型

 造船ファンの皆様お待たせいたしました。 約4ヶ月ぶりの帆船紹介、私にとっては4年ぶりの新造船でございます 

 

 

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 新造船、そのパッケージ。 メーカーは"モデルシップウェイ"、こちらも例に漏れず"マイクロクラフト"様からの購入です。 この『ボルティモアクリッパー』、故白井一信さんがお造りになったことでも有名になりましたね。  (白井さんのモノはキットではなかったハズ…)

 

 "ボルティモアクリッパー"とは、18世紀頃、新大陸(北米)で多くは小型~中型の快速船舶として開発さた船種。 対英独立戦争時にも主に軍事用として、輸送、連絡、私掠、奇襲戦など多岐にわたり活躍しました。

 

 このキットの内容自体は、近代になって復元された、一般的なボルティモアクリッパーの形を模した現代船です。 

 

 ちなみに、名称に"クリッパー"とありますが、『カティサーク』、『サーモピレー』という紅茶・羊毛運びの競争をした船とは開発系譜上関係がありません。 "クリッパー=切り詰める→速い/早い"という意味で付けられました。 現代で言うなら高速鉄道全般を"新幹線"と名づけるようなものですネ。

 

 

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 さてさて、キットの中身へ行きましょう。 パッケージの華やかさと打って変わって地味でゴテっとした中身。 もうお馴染みになりましたよね これらを仕分けるのが最初の工程です。 (とはいえ、イタリア製よりも分別は丁寧です)

 

 

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 モデルシップウェイはアメリカのメーカーです。 その為かは分かりませんが、イタリア製キットより素材品質・カット精度は物凄く高いです その分、解説書どおりに造ると大変苦労しそう…。 しかし完全に組み立てることができれば、博物館にも納められる出来(マイクロクラフトさま談)らしいので期待できます。

 

 

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 金属部品もたったコレだけ。 しかも小袋入りで見かけの"かさ"があるため、実際はもっと少量。 さすが「博物館品質」?です 

 

 

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 全47pに及ぶ組み立て解説書。 実寸三面図しかないイタリア製とは全く違う…。 これにはキット自体の組み立て以外にも、製作のヒントや実船の来歴、模型と実船の違いなどの解説満載。 …え?読めるのかって? そんなまさか…、写真と図とカタコトで解読しただけですよん 

 

 

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 勿論、実寸三面図もありますよ。 この書き込みの多さ…、博物館品質は伊達ではありません。 まだ製作の工程をイメージできていませんが、こちらも自身のスキルと相談して省く部分があるかもしれません。 …この図面、ちょっと尻込みしてしまいます 

 

 

 ということで、vol.1の開梱紹介編でした。 vol.2からは実際の組み立て紹介です。 お楽しみに~ 

 

 

 


 

 

 

ボルティモアクリッパー製作記 vol.1

ボルティモアクリッパー製作記 vol.2

ボルティモアクリッパー製作記 vol.3

ボルティモアクリッパー製作記 vol.4

ボルティモアクリッパー製作記 vol.5

ボルティモアクリッパー製作記 vol.6

ボルティモアクリッパー製作記 vol.7

ボルティモアクリッパー製作記 vol.8

ボルティモアクリッパー製作記 vol.9

ボルティモアクリッパー製作記 vol.10

ボルティモアクリッパー製作記 vol.11

ボルティモアクリッパー製作記 vol.12

ボルティモアクリッパー製作記 vol.13

ボルティモアクリッパー 完成

 

 

 


 

 

 

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↑ オマケの桜

 

 

 


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DA7000ES復活!!

2011年04月23日 | オーディオ

 復活といっても7000シリーズが復活したわけではなくて… 遊んでいたDA7000ESがついに和風リビングへお目見えしました 

 

 

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 TA-DA7000ES&SCD-X501の設置の様子。 LX83の導入後、DA7000ESを処分したと思われてたりして。 いやいや、まさかそんなことはしませんヨ。 ブログ・ツイッターではS社・HE2事業部(※)への荒ぶりを書いてますが、基本的にはその設計思想に共感、次世代デジパワーアンプがでるようなら「かない買い」(←「指名買い」という意味(笑))をするつもりでもあります。

 

 閑話休題。 え~…、当初はその大きさから敬遠されていたDA7000ESですが、先週末、家族の留守中にこっそり設置。 そして"ご帰還"の折には直ちにその音質を体感させ、説得の成功に至ったワケでございます。 ハイ。

 

 ま、実際は、30kgもある機体をまた仕舞わせるのが哀れに思えたのかもしれませんネ。

 

 音質に関しては、F501より奥行き感が増し、音圧(音量)差が顕著になって、より表現力が増しました。 (その代り音質がピーキー?になり、制御が難しい音源も…w) 自動の音場補正は付いていないのでシビアな調整はできませんが、EQ補正など掛けなくとも"音の存在感・生々感・定位の正確さ"は「補正有りのF501」を軽く超えてしまいましたね。 なんともフクザツなキブンですが、とにかくメデタシメデタシです 

 

△ 上の写真、低発熱であるDA7000ESを2chだけ動作させているのであのような設置が出来ます。 同出力・同サイズのアナログ方式では、上に機器を重ねて置くことは絶対にしないでください。 また、低発熱機であっても熱・その他の影響はゼロではありません。 万全を期するために、プレイヤーとアンプは離して置くことをおすすめします。

 

 

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 というわけで、F501はPCの音声出力に利用。(ヘッドホンミニ端子からアナログ接続) ニアフィールドなのでこの出力でも十分でしょう。 予算があれば、今後USB-DAC(またはDDC)などの接続テストにも利用しますので、期待せずにお待ちいただければと思います。

 

 

 

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※ 【ホームエンターテインメント事業本部 第2事業部】を勝手に略。 普通のメーカーでいうところのオーディオ部署てことですね。 

 

 

 

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↑ オマケの桜

 

 

 


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トラム"リスボン"完成編

2011年04月22日 | その他模型

 トラムの完成披露です。 少々雑な造りがあるのはご了承ください。 ではどうぞ~

 

 

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 全景。 遠目で見ると中々決まっています (自画自賛…) 集積材の目が粗いために塗装の乗りが悪く、一時はどうなることかと思ったんですけどね。

 

 

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 実は、押入れの中に過去おふざけで買った"線路"が眠っていまして、偶然にもトレッド(車輪幅)が同じだったので載せてみました。 これでタンスの肥やしが一つ減りました 

 

 

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 正面。 ちょっと轢かれそうな雰囲気…。

 

 

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 常に乗り口として使用する面には扉を付けていません。 実車にはあります これはただ単に私のズボラの結果です。

 

 

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 足回り接写。 ここまで低い位置から写すと中がスカスカなのがバレますね。 パッと見では大丈夫そうなのでこのままいきます。

 

 

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 屋根。 トラムの特徴である独特の形のパンタグラフが雰囲気を醸してます 

 

 

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 車道側(?)です。 歩道側とあんまり変わらないですが…。 窓の造作も工夫されており、開閉出来そうな感じ。 これらの窓枠、木枠を生かそうとしたのですが、バリ跡を取りきれずちょっと失敗な部分。

 

 

 以上、トラムの完成披露でした。 

 

 次回製作記はお待ちかねの帆船です。 またお付き合いのほどよろしくお願いしますね 

 

 

 


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トラム"リスボン"製作記 vol.4

2011年04月20日 | その他模型

 スミマセン、塗装直後の屋根の写真を撮り忘れです 

 

 …屋根の整形を済ませて塗装です。 今回は極力、木目・継ぎ目がギリギリ判別できる程度に研磨。 木目を生かしてもツブしても見る人によって評価が違うのが切ないトコロです 

 

 この際の研磨は、最終仕上げに近いものなので極力目の細かいヤスリ(番数が多いもの。#600以上)を使います。 手で磨く場合は力を入れすぎないように、電動では削り過ぎ、深い傷・段差に注意。

 

 

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 屋根が出来たら足回りを整備しましょう。 木同士なら木工用ボンド、金属が絡む接着には瞬間接着剤を使用。 接着面は必ずヤスリで磨きます。

 

 車輪は見え難い(という事は無いのですが…)ためか簡素な造り。 貧弱な木材の支えと車軸があるだけです。 ただこれは、モーター+ギアボックスを積んで走らせることができるキットでもあるので、ギミックを載せる前提でこのような簡素な造りになっているのだと思われます。 (あまり精巧に作っても換装されてしまうため? ちなみに海外では木製であっても鉄道模型は動くように作るのが一般的らしいです)

 

 前後左右に板バネと、車体底面のフチ材を塗装後に接着。 貝を採るカゴのようなものは、車体に潜ってしまった障害物を引っ掛けてさらう、危険な設計思想の「安全装置」です。

 

 

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 実車では車体と板バネで接続されている足回り部(車台側面部)。 本来なら車輪は本体には付かずこの場所に付きます。 キットなので見え難い部分はテキトーですネ 

 

 横に長い部品は積層材を重ねて接着したもの。 木工用ボンドを使用。 バネを模したモノは金属製、ここは瞬間接着剤で。

 

 

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 百聞は一見にしかず。 言葉での説明より写真のほうがより判りやすいですね。 これが車台側面部を本体に取り付けた状態。 (車台側面部にブレーキパッドを付けました。 瞬間接着剤を使用) なんてダイタンな省略でしょう まぁ、ひっくり返さなければホントに判らないのですけど…。 この場所、実車ではモーターやギアなど駆動系が入ります 

 

 

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 屋根上装備品の取り付け。 車体端の様子。

 

 余計なモノが付いてますが、一応屋根完成写真の1つとしてください 中央は用途不明なハシゴ状構造物と箱?です。 左端のボックスは行き先が表示される看板です。

 

 ここもほとんどが集積材の組み合わせ。 木目を揃えるように塗装・研磨を繰り返します。

 

 

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 車体中央の屋根部。 トロリーポール型パンタグラフ(未塗装) は金属製で重く、固着するまで支持するのが大変でした… 他、お椀を伏せたようなモノも用途不明です~ (バス・鉄道関係者には判りますでしょうかね)

 

 

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 車体のもう一方の端。 路面電車は終点(始点)に来たら、方向転換はせずにそのまま折り返し運転をするハズですので、機能的な面は両端とも全く同一でしょう。 屋根上構造物の形状がやや違うだけです。

 

 

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 サイドミラー。 トラムは通常の道路を走行するので、自動車・自転車・歩行者にも気を配る必要があります。 という訳で安全確認のミラーが付きます。

 

 

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 ライトと牽引金具も装備。 ライト類は金属製。 メタルプライマーを塗布し、実車では木製の枠であろう部分をブラウン色でフチどり。

 

 

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 付属の図面にはこのような原寸マークシートもありまして、コピーしたこれをどうするのかというと…。

 

 

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 切り取ってこのように使用します。 筆で書くよりカンタンです  接着は木工用ボンド。 紙が歪まないように極力薄く塗布します。

 

 なお、実物では直に行き先が書かれているのではなく、行き先が変わる度、文字が書かれたシートが内部で回転する構造だと思われます。 

 

 

 次回は完成披露でございますヨ。

 

 

 


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