ひよこ造船工房

納期遅れ常習犯の船大工。 猫画、オーディオ、たまに造船記♪ since 2008.11

RCAケーブル製作記 皮むき編

2010年05月26日 | オーディオ

 お待たせしました。 ハンダ付けの前に、工作の序盤"皮むき"です。 早速、順を追って見てみましょう。

 

 

 

■ 外皮剥き

 

 同軸・ツイストに関わらず、ライン用ケーブルはスピーカーケーブルなどと違い複層構造になっています。 このような場合、外皮剥きニッパーなどで手軽に剥くことはできません。 面倒ですがカッターやナイフで丁寧に外皮を切り開いていくことになります。

 

 

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 中の保護シートが割と硬いので、この段階では少々力を入れても内部の線まで刃が到達することはないでしょう。 この時、ドレイン線が数本切れてしまうこともありますが、音声信号を通すわけではないのであまり気にしないように…。

 

 

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 最初にぐるっと切れ目を入れたら、引っ張ることはせずに、念のためもう一度縦にも切れ目を入れ、そこから剥いていきます。 こうするとケーブルに負担を掛けません。

 

 次の工程はシールドの除去です。

 

 

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↑ ぴょこっと飛び出しているのがシールドのドレイン線

 

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 アルミ箔なので除去は簡単。 このまま引きちぎってOKです。 (蒸着プラシートではなく、本当の厚いアルミ箔です)

 

 次はアルミの下の保護シート。 このシート、メチャクチャ"コシ"があって厄介なんです。 この状態でヘタにナイフを入れると内部の線を傷つけますので、一旦ほぐすように一方に寄せてから、ナイフなどの刃を内側に向けないようにして切ります。 (または、端を見つけて上手く切り込みを入れられれば、スルッと剥くことも出来なくは無いです)

 

 

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↑ ちょっと雑ですが、外皮の除去完了

 

 赤黒の2本が実際に+線、-線として使うケーブルです。 中身は同じなので、どっちをプラス・マイナスにしても音質的には構わないんですが…、取り違えを防ぐために赤プラス、黒マイナスなどとあらかじめ決めておきます。

 

 ここからは慎重に。 内部の線の絶縁部はごく薄く弾力が全く無いので、ニッパーなどで力任せに剥くのは厳禁です。

 

 

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↑ 絶対に力を入れてはダメ。 "甘噛み"してね☆

 

 ニッパーは軽く噛ませるだけで、力は入れずにそのまま回転させます。 一見切れたようには思えませんが…、アラ不思議、簡単に切れました ↓

 

 

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↑ 中のケーブルの絶縁部はかなりデリケート 導線を切らないようにご注意を

 

 これらを必要な本数のケーブル両端に施します。

 

 今回はコレまで。 記事が細切れですみませんネ 次回はついに真打のハンダ付けです。

 

 

 


SONY 3D対応AVアンプ STR-DH710発表

2010年05月19日 | オーディオ

 やはりSONYも3Dテレビと同時期に出してきましたね、3D対応AVアンプを この機種には3D信号パススルーの他に、HDMI新バージョン機能である『オーディオリターンチャンネル(ARC)』や、同社で初(少なくとも国内向け機種ではそうでしたよね…)の『ドルビープロロジックⅡz』(※1)のサラウンドプログラムが搭載されています。

 

 

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↑ STR-DH710 フロントパネルのデザイン、どこかで見たような… 海外では既におなじみの顔らしい…

 

 この機種、『PS3を3Dプレイヤーに使う予定で、そろそろシアター化もしたい。だけど3Dテレビも買うからシステムは簡単且つ廉価に』な層がターゲットでしょうか。(クドい…) ハイエンドを狙っている方でしたら、あと半年ほどステイすると高級機が出るかもしれません 他のメーカーもハイエンド機は秋ごろですし、グレードに関わらず、新規格が出たての頃は見送ったほうが賢明です

 

 さてさて、各部仕様を見てみますと…。 悪く言えば、『とりあえず3Dテレビの発売に合わせました』的な印象は否定できないです(各社共この時期はそんな感じですが) でも、とりあえずサラウンドの感覚を知ってもらうには、こういう入門機も良いかもです。 そして興味を持ってもらって、いずれは私たちの居る『オーディオ沼』にカモォン

 

 

● 当機でできること

 

 ・ 『3D映像を対応テレビに転送(パススルー)』とARC (※2)

 ・ [Dolby True HD]、[DTS-HD MA]のビットストリーム(直)入力 (※2)

 ・ D.C.A.C.とデジタルシネマサウンド

 ・ ドルビープロロジックⅡz 対応 (フロントハイはサラウンドバックSP端子を切り替えて使用するので、この環境にするとサラウンドバックが使えません)

 

 

▼ 注意点

 

 ・ パワーアンプ部は広帯域仕様ではない。

 ・ D.C.A.C.(自動音場補正)はA.P.M.(※3)仕様ではない。

 ・ 映画用サウンドプログラムはHD-D.C.S.ではない。

 

 

▲ "STR-DH710 プリアウト"の検索が多いので追記。

 

 ・ この機体にプリアウトは付いていません。 なので、このブログで紹介した、プリ - パワー接続をして次期S-Master搭載機の登場までしのぐということは出来ません

 

* いずれもオーディオ性能を中心に個人的判断で抜粋。 その他詳細は公式HPにて。 (公式HPには背面写真も載っていて装備された端子を確認することが出来ます。 見難い場合は取説のダウンロードもご利用ください)

 

 

 機能的な面の充実はデジタルデバイスの低価格化のお陰もあるのでしょうが、安くなりましたね~。  しかし、搭載機能の働き自体は他社でも既に当たり前の機能ですし、『これぞ我が社の技術』的なものは無いようにも見えます。(特に、上記「注意点」の部分)

 

 正直なところ、機能で選んでもらうというよりは、『廉価版SONY製AVアンプを探している方向け』とか、同メーカー3Dテレビとの抱き合わせ販売用の製品? とも感じてしまいますね (不躾)

 

* STR-DG820が入れ替わるように生産完了になりました。  標準価格に開きがあって単純比較は出来ませんが、オーディオ性能はDG820の方が高いと思われます。 DG820の後継のウワサもありますが、例によって日本国内で発売されるかは不明です。

 

 

 

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 さて、今回は同社製AVアンプを使用しているために、当機の紹介となりましたが…。 あまり深読みはしないでくださいね。 私はどこかのメーカーの社員でも、販売店の店員でもありませんので… (こういうことを書くと逆に…)

 

 次回からは通常仕様の記事に戻ります。 ではまた。

 

 

 

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※1 フロント部に高さ方向の音を拡張して、上方の臨場感を補完する方式。

 

※2 接続された機器も対応している必要があります。 3D映像、HD系圧縮音声を使用するにはソフト側もそれを収録しているのが条件。 (テレビ側で行う、2D-3D変換は除く)

 

※3 再生周波数だけではなく、スピーカー間の位相差による違和感も軽減し、臨場感・統一感をより高める機能。 2010.5現在、同社ではTA-DA5500ESにのみ搭載。

 

 

 


RCAケーブル(ラインケーブル)製作記 構造編

2010年05月18日 | オーディオ

 「私も正直、自分で作るとは考えていませんでした」…、某プロケーブル店のキメゼリフ風にしてみました 皆様こんにちは。 今回は自作ケーブルの紹介です。

 

 『プラグとケーブルに相性がある』?、『ハンダの盛り具合でも音が変る』??…etc.てな感じで、自作というと小難しく考えてしまいますが、そんなに大きな影響はありません、ご安心を。 ハンダやコテの扱いも、神経を使うような細かい作業ではないので慣れてしまえば案外楽しいものです。

 

 最近のオーディオ機器はまるでコンピューターのようで、内部には一切手を入れられるところが無いとお嘆きのアナタ。 せめて構造が簡単なアナログケーブルをご自分で製作なさって、思い入れを深めてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

■ ケーブル構造の簡単な解説

 

 口上はここまで。 まずはケーブルの構造から。

 

 オーディオ用ラインケーブルには、主に"同軸"と"ツイスト"という構造があります。 (他の用途でもよく見る形式ですが) 他に、一般家電の電源コードやスピーカーケーブルに多い2芯平行ケーブルを含めてケーブル界の3大構造ともいえますね。(?)

 

▲ オーディオ製品に付属している"ちゃち"なアナログ信号ケーブルは、二つの線がくっついて平行していますが、あれは同軸が2本並んでいる状態であって、平行ケーブルではありません。 1本あたりは同軸構造です。

 

 『同軸ケーブル』は読んで字の如し、+線をケーブル中心に配して絶縁部で囲い、網の目状に編まれた-線が外周をぐるりと取り巻く更に外皮が囲む構造となっています。 身近なところではテレビのアンテナ線がこの構造をしています。 同軸ケーブルでは-線がシールドの役目も果たします。 (この説明での"同軸"とは、プラグ・ケーブルの構造的分類です)

 

 対して『ツイストケーブル』の基本構造は、絶縁に包まれた+線・-線がツイスト、つまり撚(よ)られた状態になっており、その外周にさらに外皮が覆う形になっています。 他に、シールドと、シールドが受けたノイズを確実にアースへと導く(落とす)ためのドレイン線が含まれるモノがあり、ツイストではこの"3芯撚り"が最も一般的な構造でオーディオケーブルとして主流となっています。

 

 原料やメーカーごとの設計・製作工程の違いにもよりますが、ツイストのほうがノイズに強い構造であるといわれています。 これは、撚られることで磁束の向きがお互いを打ち消し合って安定し、外来ノイズの混入や、誘電による自身からのノイズの発生を抑制するためです。 (機器内で発生したノイズや、導線を伝って混入するノイズには効果はありません)

 

 

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↑ ベルデン9497の参考図。 この記事での"撚り"とは①ではなく②のコトです。 図はスピーカーケーブルですが、理屈は一緒です。

 

▲ 多くの別売ラインケーブルは3本線のツイスト構造です。 これは、3つの接点を持つXLRプラグの取り付けにも対応できるようにするためです。 このような、+(ホット)、-(コールド)、グランド(アース)の3本撚りケーブルを用いると、長距離でも格段に信号の鮮度が保つことができるといわれています。(機器の構造にもよる) ご家庭で使用する距離(10m以下?)なら同軸プラグ構造で十分です。

 

 ちなみに、デジタル伝送に用いる"デジタル同軸ケーブル(COAXIAL コアキシャル)"と呼ばれる似たモノがありますが、ぶっちゃけアナログケーブルと基本構造は全く同じです。 ケーブル構造が同軸ではなくても、プラグ側の構造上とりあえず"同軸デジタル"と呼びます。 ただ、内部の素材・構造を調整することで、デジタル伝送に最適なモノになっているようで、信号の鮮度を重視する場合は念のためそれ専用に造られているものを購入したほうがいいかもしれませんね。 (各製品に付属している、赤白プラグの"ちゃち"なアナログケーブルでも同軸デジタルとしても問題無く使用できます。 電気的に危険なことは一切ありません)

 

 

 

■ 使用した製品の紹介

 

 ケーブルの自作と書きましたが、まさか単線の銅線を買ってきて自分で撚るわけではありませんヨ?  ここでいう自作とは、切り売りケーブルとプラグを購入し、ハンダ付けをすることを指しています。

 

 

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↑ 3本芯ツイスト構造&アルミ箔シールドのベルデン88760。 タイトな感じで、見た目にも良さそうな気がします。 テフロンの皮を被った…、もとい、狼の皮を被った羊でなければいいんですが…。

 

 

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↑ 某店絶賛のノイトリックプラグ。 これを買ったお店のサイトでは、『中国製の廉価なシリーズです。』との表記。 …モノは確かです (写真は加工後)

 

 それほど長いケーブルを作る予定ではありませんでしたが、考えてみたら7本分の材料ですから広げてみると相当なものです。 全長約6mのケーブルと14コのプラグがずらっと並ぶ姿は壮観でした。 写真を撮っておけばヨカッタナ…。 (1本を1m以下で仕上げるので、長さはこれで良かったんです。 逆に1m以上余ってしまいましたよ…。 実は上の写真が余り分)

 

 材料は揃いましたので…。 次回、特殊工作はケーブルのハンダ付けといきます。

 

 

 


エセックス製作記 vol.11

2010年05月05日 | 帆船模型

 今回の工作はマスト・ヤードの製作です。

 

 順序としては唐突な感がありますが、上甲板に開けるマストの穴を正確にするためにも必要不可欠でした。  …そして、マストを削るならヤード(帆桁)も一度に工作したほうが良いとの考えで、結構長期間の作業になりました…

 

 

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 ↑ これが細棒専用の旋盤。 "細いこけし"なら作れますヨ

 

 

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 ↑ セッティング。 最下部マストは太すぎて冶具で挟むことが出来ず、このように両端から抑えました。 上の写真は固定のためのミゾ。

 

 

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 ↑ 中心線を出すための押さえ。 これでしっかり抑えます。 外れるとキケンです。

 

 

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 ↑ 切削刃の当て方。 手前に向かって回転する機種なので、刃は下面側をなめるようにして当てていきます。 棒の中心より上に刃を当てるのは超危険です。 (刃と材がかち合ってしまうのため)  また、力を入れすぎても木材がたわんで折れやすくなります。 くれぐれもゆっくりやさしく刃を当てます。

 

 

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 ↑ 面倒なので細部加工まで旋盤にて行いました。 折れそうでヒヤヒヤ…。

 

 

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 ↑ 調子に乗って旋盤を使用するすべての材を加工しました。 数が多いのでナンバーをつけるのは必須ですね

 

 

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 ↑ 珠玉の力作? 太ヤードの回転防止用八角形加工はベルトサンダーを使って、おなじみのフリーハンドにて行いました。(正八角形である必要はありません) 茶色い部分は、ロープずれを防止する部品です。

 

 

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 ↑ 無骨でいて端整なスプリット(船首マスト) 雰囲気出過ぎデス…。

 

 

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 ↑ 細いトップマストも慎重に加工。

 

 

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 ↑ スパンカーを支える桁(ガフ)の、特徴的なマスト接合部も再現。

 

 

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 ↑ 寸法間違いで継ぎ足された部分… これらは丁度上甲板の床部分に隠れるので、なんとかセーフです (塗装もしますしね)

 

 

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 ↑ 最後に残された膨大な削りカス。 火起こしの際の焚き付けにドウゾ

 

 

 というわけで、いつもより写真が多い回にしてみました

 

 旋盤を使うと確かに正確・綺麗に素早く加工が出来るのですが、細かいゴミを多く出すのと、大きい騒音のために使う時間帯が限られて、すべてを終えるまでにかなりの日数が掛かってしまいました。 みなさんも導入は計画的に…。 防護ゴーグルの着用は必須です。

 

 次回もお楽しみに。

 

 

 


『NHK BS Hi 体感デジタルサラウンド』

2010年05月01日 | オーディオ

 いやいや、私としたことがすっかり告知を忘れておりました、『NHK BS Hi 体感デジタルサラウンド』。 今日放送されることもスパッと忘れていて、夜からの第3部しか見て(聴いて)おりません 失敗失敗…。

 

 その収録スタジオ、ど真ん中にばっちりTA-DA5500ESが鎮座してましたね 良い宣伝になりますよねぇ…あれは。 そして、あの"かないまる"こと金井隆さんも、スタジオとは別の一般観覧席の機材のセッティングをなさったそうで、もしかしたらSONYオーディオ部門総出だった"かも"知れませんね。

 

 実際の放送では、クラシックのすばらしさは勿論、普段はあまり聴かない海外のポップスやジャズも満載で、とても良い演奏を聴くことが出来ました。 満足満足でした~ (第3部の主な内容)

 

 

 

 さてさて、生放送ということでテンパっていたのでしょうが…、最後、出演者の一人、オーディオ・ビジュアル評論家である麻倉怜士氏からの"5.1chのスピーカーを揃えるにあたっての解説"で、微妙にアヤシイ部分があったので補足しましょう。

 

 

▼ 「サブウーファーは低音(低域)を担当しますので入れましょう」

 

 これに関しては、5chすべてがSS-F6000クラスか、それより小さい・細いタイプのスピーカーという環境なら入れる必要があります。

 

 逆に、私が使っているJBL4307のような比較的大口径スピーカー(オーディオ界ではミドルサイズに分類)がフロントやセンターに設置されている場合は、AVアンプによってはこれらをサブウーファー代わり駆動させることも出来ます(※1)ので、『絶対に入れましょう』とまではいかないです。 (まぁ、有ったほうが駆動に余裕が出来ますけども)

 

 なんにせよ、『サブウーファーを入れないと低域が出ない』なんてことはありませんので、ご安心ください。

 

 

▼ 「センタースピーカーも入れましょう」

 

 これも確かにそうなんですが、今のアンプは自動音場補正などを完備し、恐ろしく音の繋がりが良くなってますので、リスニングルームが特別広いものでなければ(感覚的に大体8畳以下なら)、ただちに音質・臨場感が低下なんてことはありませんので、こちらもご安心を。 比較的コンパクトなリスニングルームで、センターの置き場所に悩むようなら入れないのも手です。  (または、例えばJBLやB&Wの大型スピーカーをフロントスピーカーにしている場合は不必要かもしれません)

 

 ただ、やっぱり氏のお言葉通り、安物であっても入れたほうが安心なのは確かです

 

 と、補足はこんなところでしょうか。

 

 

 いずれにせよ、紹介されたような音楽番組が頻繁に放送されるようになれば、苦労してサラウンド環境をそろえた甲斐があるってもんです ソフトを買うのも結構な出費だったりするので、今後も是非こういう番組をバンバン放送して欲しいものですね (特に音楽番組を…、"名曲探偵アマデウス"の楽曲部をマルチ放送に~)

 

 ではまた次回。

 

 

 

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※1  0.1chのL.F.E.成分(いわゆる重低音成分)を、サブウーファー以外のスピーカーにミックスさせる機能のこと。