ひよこ造船工房

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光ファイバーHDMIケーブル『FIBBR King-A』 鑑賞編

2024年08月23日 | オーディオ

■ この記事の内容

 

 ・ 機器に光ファイバーHDMIケーブル接続してコンテンツを鑑賞

 ・ 鑑賞に使う機器など紹介

 ・ 鑑賞感想など

 

※ 後日、当光HDMIケーブルにて不具合が発生しました。 個体不具合の可能性がありますが、光HDMIケーブルで一般的に発生している不具合(販売店・メーカーでは"発生確認できず")に該当する"機器との相性"の可能性が高いです。 当King-Aシリーズは終売しており、モノ自体高価で複数本を用いての検証・反証も難しいため記事継続は断念、個人的にオススメは取り下げます。

 

 

 

■ 拙宅ホームシアター環境

 

 ・ 4k HDR ディスプレイ : SONY KJ-49X8300D

 ・ 4k UHD BDプレーヤー : SONY UBP-X800()

 ・ SACDプレーヤー : SONY SCD-XA5400ES (音源のHDMI伝送可能機)

 ・ AVアンプ : Pioneer SC-LX88

 ・ フロントスピーカーLR : SONY SS-NA2ES

 ・ センタースピーカー : SONY SS-AC5

 ・ サラウンドスピーカーLR : SONY SS-F6000

 ・ イネーブルドスピーカーTFw・TBw(*) : SONY SS-CSE

 

* 『イネーブルドスピーカー』とは、オブジェクトオーディオ(立体音響)用スピーカーのうち、他のスピーカー上部に上向きで置いて天井反射音を利用するスピーカーの事。 TFwとは前方に置くオブジェクトスピーカー。 TBwとは後方に置くオブジェクトスピーカーです。 

 

 

 

■ 比較に使用するHDMIケーブル

 

 ・ 金属線HDMI : いずれもSONY DLC-9150ES(1.5m)、DLC-HX15XF(1.5m)

 ・ 光ファイバーHDMI : FIBBR King-A(2.0m) (今回記事主役)

 

 

 

■ 鑑賞コンテンツ

 

 ・ 映像 : シン・エヴァンゲリオン劇場版:3.0+1.11 他、新海誠作品 4kBD盤

 ・ 音声 : 上記音声、SACD、DSDオリジナル、CDをDSD化したもの、市販ハイレゾ(FLAC)

 

 

 

■ 鑑賞時の光ファイバーHDMI試用経路

 

 ・ BDプレーヤー → ディスプレイ (映像)

 ・ BDプレーヤー → AVアンプ (音声)

 ・ SACDプレーヤー → AVアンプ (音声)

 

 

 

 

 

■ BDプレーヤー→ディスプレイ 映像

 

 先ずはBDプレーヤーUBP-X800のホーム画面の映像。 King-Aに交換して早速、背景の黒色の深みが増しているのが確認できました。(もしくはアイコン類の光量が増し??) このホーム画面の黒背景自体、積極的に漆黒を表現しているワケではないようですが…、それでも金属線HDMI時と比較してコントラストが際立っているのが確認できました。 規格(伝送速度)が同等の手持ち金属線ケーブルと比べて、静的部分の色味(&光り方)が変わる理由が良くわかりませんが…。

 

 4k映像。 この場合もコントラスト深化のお陰か細かいディテールにまで印象深さが増し、加えてグラデーションも滑らかになり、特にエヴァの避難村(?)の建物・人工物の陰影と、自然界の緑色との表現の差が際立ったように感じました。(『エヴァ劇場版』はSDR収録) 他、天気の子の雨粒の反射光表現も更にきらびやかになったようにも感じましたネ。(『天気の子』はHDR収録)

 

 他方、具体的な"動き"の部分、キャラクターや物体の動き、画面の激しい移動時のブレ方やブロックノイズの様態には変化が見られず。 個人的予想では、光ファイバーの『情報の質の保持』と『低ノイズ性』は、このような大量の情報の流入と書き換えが生じる"動的要素"のほうに大きな変化・改善があるのではと考えていましたが、完全に読みが外れました(汗) (or接続距離2mというケーブルや拙宅ホームシアターの環境では"大差無し")

 

※ ユーザー(私)が確認できる範囲では、金属線(同規格)HDMIとの比較で映像規格自体に違いは無し。 例えば自環境においては、送信される色信号がRGBフルになったということはありません。(確認済み)

 

 

 

■ BDプレーヤー→AVアンプ 音声

 

 音声は格段の"変化"あり、個人的には『え、ちょっと待って、これは凄い!!』でした(笑) 感覚的には、再生周波数レンジが拡張し詰まりが無くなったような、高域音の響きと低域音の深みが増しました。

 

 そして空間表現。 金属線HDMIでは"空間の華やかな広がり"が感じられるものの、ややとっ散らかった幻想的な音配置"だったのが、光ファイバーHDMIでは更に空間に具体的に音が配置されているような高解像度な感覚に変化。 (この"空間表現"はコンテンツ・各人の好みで評価が分かれそうではあります)

 

 

 

■ SACDプレーヤー→AVアンプ 音声

 

 音場表現は『BDプレーヤー→AVアンプ』にほぼ準じます。

 

 SACDプレーヤーで顕著だったのは、BDプレーヤーと違って中域音の粒立ちのようなもの。 ぼやけず霞まず響くことによって、特にクラシックのオーケストラ楽曲において主旋律・主役な楽器の音声が際立ちました。

 

※ 代理店記載では、同社製光ファイバーHDMIを『音声用デジタルトランスポート間では認識しない場合があります』としていますが、当方、UBP-X800、SCD-XA5400ESとSC-LX88の間で"音声接続"は確立しました。 (電源投入のタイミングによっては認識に失敗する場合があり。 その場合はアンプ側(情報下流側機器)の電源の入れ直し、または入力切替で解消)

 

 他の方の『King-A』(光ファイバーHDMI)導入・使用記事にて、音声専用ケーブルとしての使用ができない(音声が出ない)との記述を見掛けました。 UBP-X800、SCD-XA5400ESはHDMI音声出力からもダミー映像信号を送ってアンプとの同期を図っているため認識した可能性が高いです。 例えばHDMIからの映像/音声を分離する機器を経由すると音声側で光ファイバーHDMIを認識しない可能性が考えられます。 絶対ではありませんが参考になさってください。

 

 

 

■ 鑑賞のまとめ

 

 今回は機器買い替えというような"おおごと"ではなく、それほど期待していなかったアクセサリ導入だったのですが、思いのほか良効果が出て大満足でしたね。 購入金額(秘密♪)と比較しても個人的に高コスパな結果となりました。

 

※ ただし、これは他製品との短時間内の"比較"によるものです。 いきなり『King-Aを繋いで凄い!!』とはなりにくいです。 当然ですが、それなりの機材・それなりに大きい画面・音声が出せる環境でないと差は感じられないと思われます。

 

 実は、最初に光ファイバーHDMIの導入を検討した切っ掛けは、『グランドループ防止効果』でした。 拙宅ホームシアターはプレーヤー・アンプ・ディスプレイをセパレート接続にしており、しかもディスプレイとアンプ間にARC分の配線もしていたため、ノイズ源であるグランドループが発生している可能性があり、その(心配)解消に『金属線ではないオーディオケーブル』を探していたのでした。 結論から言うと、2024年現在"オール光ファイバーHDMI"はおそらく存在せず完全解消は無理、この『KING-A』はその探索過程で運よく発見した型落ちアウトレット品。 そして肝心の"グランドループ"の心配は『ノイズは聞こえないからいいか』と、いつの間にか雲散霧消してしまったのでしたw💦

 

 今回はそんなネタ空気を一変させる鑑賞結果となりました。 まぁ毎回書いてますが、毎回『改善した』『良い方向に傾いた』では読者の方々はツマラナイかと思いますが、そこら辺は個人感覚では事実なので大目に見て頂けたらと…w

 

 

 

■ 今後の光ファイバーHDMI整備計画??

 

 今回、良い結果が出たので"光ファイバーHDMI"を何本か欲しくなってしまいました。 目下の選定基準は2つ。

 

 1つ目は、HDMIバージョン。 我が家のホームシアターはセパレート接続…、つまりプレーヤーから映像用・音声用と2本のHDMIを使って、それぞれディスプレイとAVアンプに送っています。 音声データはもうこれ以上劇的なハイレゾ化・多チャンネル化をしないと考えられるため、音声伝送用はHDMIバージョン2.0な型落ちでも十分と思われるのですが、ディスプレイに入力する映像用ケーブルのバージョンはなるべく最新にしておきたいと考え中。(神経質w)

 

 2つ目は、価格・グレード(素材原価・工作精度??)。 今回得られた"良い結果"が、果たして光ファイバー線のためだったのか、+高グレード品だったからか…更に理解を深めたいと考えています。 つまり、2024年現在FIBBR社製の光ファイバーHDMIには『HDMI2.1 48Gbps 2.0m』で約3,000円という普及品があるので、なるべくならそれで安く済ませられないかな??とも考え中💦 要は…過分な投資をしてしまわないかor安物買いの銭失いになってしまわないかお悩み中なのですw 

 

 またいつか、オーディオネタでお会いしましょう~ではでは。

 

 

 


 

 

 

光ファイバーHDMIケーブル『FIBBR King-A』 導入編

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