ひよこ造船工房

納期遅れ常習犯の船大工。 猫画、オーディオ、たまに造船記♪ since 2008.11

続・ホームシアター構築の手引き スピーカー選定編

2018年02月11日 | ホームシアター解説

 

 

 

■ AVアンプと繋ぐスピーカー、全部同じ機種・シリーズでそろえた方がいい…??

 

 一昔前はそのように言われてました。 自動補正が発展途上だったり、そもそもAVアンプ登場時には自動補正なんて便利なものは無かったので、なるべく変化要素を少なくして補正の結果を良くしたり聴覚を頼りにした調整をラクにしようという考えからです。

 

 ちなみに、なぜ補正する必要があるのかというと、スピーカーの機種ごとに再生周波数帯の広狭のばらつき・出音の大小にムラがあり、もし別機種が混ざってしまうとそれらユニット(振動板)の動きのムラが音声再生の足並みを乱して"サラウンド"を形成できなくなるためです。 形成できないとどうなるかというと、スピーカーそれぞれがバラバラに自己主張してしまい"空間を満たす音場"を作ることができません。 できることなら隣接したスピーカー同士が違和感なくステレオフォニックに聞こえるように調整することが理想です。

 

 …では、実際に全機種同じに揃えた方がいいのか??なんですが、自動補正が出来るAVアンプなら個人的には揃える必要は無いと考えてますw

 

 実のところ、再生周波数(周波数ムラ)は置かれた場所(壁までの距離・空間容積)でもコロコロ変わりますし、AVアンプの自動補正はその室内音響特性も込みで補正していきますので、"適正な音場"を形成するためには全スピーカーが同じ(同シリーズ)であってもアンプは何かしらの補正を行うからです。 (しかしすべてのスピーカーが違う機種というのは無茶です。 せいぜい左右対称に同じ機種を配しましょ^^;)

 

 

 

■ フロア型スピーカーが音的に良い??

 

 音質的にはブックシェルフでもどちらでも構いません。 フロア型/トールボーイはツイーターをリスナーの耳の高さにするために背を高くしていると考えてください。 というか、ブックシェルフ型&スピーカースタンドって考えたり費用の面で面倒臭いですよね…w

 

 一部レビューでは『フロア型は低音が響きすぎる』と言われますが、フロア型の多くがダブルウーファーであったり、そのウーファーが床に近いことが響きすぎる原因かと思います。 スピーカー前に布製の敷物を敷くと吉。(その際スピーカーの土台・スパイク・フットが敷物を踏まないように)

 

 

 

 

 

■ フロントスピーカーの一点豪華主義!!

 

 ホームシアターと言っても、せっかくアンプとスピーカーがあるので当然オーディオセットとしても用いたいです。 そういうときにフロントスピーカーが細いフロア型だと気分的盛り上がりに欠けます^^; また、すでにオーディオ環境を構築している場合は元々ある"こだわり"のスピーカーを継続利用したいですし、別途ホームシアター用のフロア型を導入するのは邪魔で金銭的にモッタイナイ。

 

 フロントスピーカーをステレオ再生用として"こだわり"の機種で奢る…、アリだと思いますw

 

 現在ではAVアンプの補正機能も高性能になり、また、DSPなどのデジタル部材の発達により入力された音声の規格・音質を劣化させずに補正できるようにもなりました。 『音質の足並みがそろわないんでしょ??』といって無理に全スピーカーをホームシアター用同機種(同シリーズ)にする必要はありません。

 

 ステレオ再生では無補正で"こだわり"の豪華なフロントスピーカーから再生。 映画を鑑賞する際は補正をして音場いっぱいに迫力を感じる、ということが不満少なく両立できます。 音楽・映画で装備を分けることを考えずとも可です(=゚ω゚)ノ

 

 といっても個々の機器の相性などもありますので、各自試行錯誤で環境を構築してくださいね^^; (無責任w)

 

 

 

 

 

■ おまけ スピーカーキャビネットの表面素材やその状態

 

 これまで視聴してきた経験上、違う機種同士のスピーカーのスペック的なバラツキは、ほとんどアンプの自動補正で補正できると考えてます。 特にPioneer製とSONY製アンプの補正能力は太鼓判を押しても良いです^^; (大言壮語w …ですが個性も潰してしまいます。 ステレオ再生時は補正を切るなどすると吉)

 

 ただ一点、スピーカーのキャビネット(箱)の表面素材とその状態だけはなるべく揃えた方がよさげかな?と思います。 フロントスピーカーが無垢材ならサラウンドも無垢材、突板なら突板、塩ビのシートなら塩ビのシート、光沢塗装なら光沢塗装、といった具合ですね。

 

 スピーカー外装の材質は、周波数や音圧という明確なスペックとは違う、"響き"、"余韻"に関係があります。 この点が揃わないと、時間経過による"響き"の差で音反射・減衰のバラツキが出てスピーカーの足並み(音並み)が揃わなくなってしまう…のではないかと考えています。 というか自宅にてそう思しきことを体験しています。 なのでとりあえず記しておきます、参考にしてみてください(=゚ω゚)ノ

 

 

 


 

 

 

続・ホームシアター構築の手引き はじめに

続・ホームシアター構築の手引き ディスプレイ編

続・ホームシアター構築の手引き プレーヤー編

続・ホームシアター構築の手引き アンプ編

続・ホームシアター構築の手引き スピーカー配置編

続・ホームシアター構築の手引き スピーカー選定編

 

 

 


続・ホームシアター構築の手引き スピーカー配置編

2018年02月06日 | ホームシアター解説

 

* LDK一間の一例。 拙宅ではございませんw このような間取りだと音響は難しい…。

 

 

 

■ 鑑賞部屋はどんなタイプ?

 

 ・ 生活部屋の隅

 ・ LDK一間、リビングの一角

 ・ LDK一間、リビングをまるまる (左右の壁までの距離を等しくできる場合)

 ・ 6帖以上の専用ルーム

 

 お部屋のタイプごとのおおまかな指針。

 

 生活空間部屋…ベッドやデスクが混在する部屋や、LDKの隅にしかTVが置けない場合、サラウンド(後部)スピーカー配置は難しく、"サウンドバー"の導入が予算的にも最適と思われます。(その他、スピーカー設置が面倒・邪魔な場合もサウンドバーですね…) ただ、"AVアンプ"にはファントム機能といって、設置していないスピーカーの音を錯覚によって作り出すことが出来るので(これはサウンドバー一部上位機にも類似機能有)、AVアンプ+フロントLR+センター(+Atmos、DTS:X用イネーブルドスピーカー)という構成も実はアリ。 後部音場は弱いですが省スペース化が可能。 他、こだわりの音楽鑑賞もしたい場合もサウンドバーよりはAVアンプかステレオアンプの導入が吉です。

 

 1人暮らしまたはご家族の理解があり(?)、LDK一間続きでもリビング部がまるまる使える場合。(左右の壁までの距離を等しくできる&壁3面を自由にできる場合) この場合もAVアンプ+センタースピーカー+フロントスピーカー(+イネーブルドスピーカー)の構成が空間への音の満ち方が断然違います。 小さいお子さんが居るのでなければ転倒による重大事故の心配が少ないため、フロア型スピーカーを鑑賞席の後部に置いてサラウンドとすることもできます。

 

 …ちなみに、自宅で実験的に四畳半間でAVアンプ+スピーカー5chを鳴らしてみたことがありますが、圧迫感がものすごくて音場再現どころではありませんでした^^; 個人の趣向ではありますが、個人意見では6帖未満でAVアンプの5.0ch実スピーカー設置はやらない方がいいと思いました。

 

* 各部屋形状の感覚は、行きつけの家電店での試聴と、その際に訊いた他顧客感想も参考にしたものです。

 

 

 

■ 専用ルームを用意できる場合

 

 いよいよ真骨頂。 専用ルームを用意できる場合ですね。 もちろんご予算的な問題もありますので、サウンドバー、ともすればテレビスピーカーであっても全然OK。 ステップアップしたい場合にということです^^;

 

 

 

 

 昔の自作図を引っ張ってきました^^ AVアンプ&スピーカーという音響装備の場合、これが基準且つ理想的なスピーカーの置き方です。 一応中央部がリスナー席となります。 …と、0.1chを担当するサブウーファは『どこでもいい』とは書いてありますが、なるべく前方のフロントスピーカー近傍が理想。 そして、様々なクチコミによると、サブウーファ1台置きならセンターとどちらかのフロントの間、迫力重視の場合2つを左右対称に置ければ音場が安定するとのことです。 (0.1chライン出力が2系統あるAVアンプも存在します)

 

 2018年現在でも平面6ch・7chの音声データを持つコンテンツは少数なので、サラウンドバックを入れる意義は薄く…、床置きするのは5.1ch分で十分。 その代わり、フロントスピーカーLRの上にイネーブルドスピーカーというものを置いたり、出来る場合は天井吊り下げスピーカーを設置すると、Dolby Atmos、DTS:Xという立体音響を安定的に再現できます。 また、立体音響規格がソフトに収録されていなくとも、最新AVアンプには自動解析・生成して前方上部音場を作ってくれるものもあります。

 

 

 

■ 設置位置選定のポイント

 

 ・ フロントスピーカーとセンタースピーカーは上図の通りにする。

 ・ サラウンド(&バック)スピーカーは左右対称で角度を優先して揃える。

 ・ サラウンドはリスナーの真横や、やや前方でも良い。

 ・ センタースピーカーが置けない・違和感がある場合は無くても良い。

 

 リスナー前方は文字通り最も注意の向く前方なので、絶対!!…というとなんですが、上図のようにフロントスピーカー・センタースピーカー配置を忠実に真似たほうが当然失敗は少ないです。

 

 現在、AVアンプの自動音場補正機能も高性能にはなりましたが、やっぱり元々の配置が適正に近いほうが無理な補正をせずに済み、違和感も軽減できます。 家具などのせいで理想通りに置けない場合は、角度を対称とすることを優先します。

 

 背後の壁が近かったり家具があったりするとサラウンドスピーカーが置けません。 それでもリスナーの真横からやや前方で良いのでスピーカー配置をしたほうが迫力と没入感が違います。 そしてサラウンド音楽再生ではむしろ前置きのほうが臨場感良く聴くことが出来ます。

 

 センタースピーカーも意外と設置に難儀しますw 映画再生においては主に人物のセリフを担当するので重要っぽいですが、無いなら無いでフロントスピーカーへセリフを振り分けるように出来ているのでその点は心配ご無用。 ただし、フロントスピーカーを上図のように配置した場合、セリフが画面とリスナーの中間位置で発音しているように感じてしまうことがあります。 フロントスピーカーを遠ざける・ディスプレイ画面を前に出すなど対策が必要。 (映画・映像作品は画面の向こうで物語が展開しているので、音が画面向こうに展開する(やや引っ込む)のが正解。 音楽鑑賞では突出しても引っ込んでもお好みでOK)

 

 

 

■ 天井スピーカー、イネーブルドスピーカーは…??

 

 私自身未経験なので設置に関しては当記事では省略^^; 『天井スピーカー』というのは敷居が高いですよね…。 しかしまぁDolby Atmos、DTS:Xを再生したいなら、まずはファントムで効果・満足度の有無を確認した上で『イネーブルド…』の設置は検討してもいいかもしれません。 もちろん対応アンプではそれの音質補正も行います。

 

* イネーブルドスピーカーとは、フロントスピーカーLRの上に置いて使用する振動板が上向きのスピーカー。 天井に音を反射させ天井スピーカーの代わりとする。 反射音を利用するので天井スピーカーに比べて音の立体感が劣る可能性有り

 

 

 


 

 

 

続・ホームシアター構築の手引き はじめに

続・ホームシアター構築の手引き ディスプレイ編

続・ホームシアター構築の手引き プレーヤー編

続・ホームシアター構築の手引き アンプ編

続・ホームシアター構築の手引き スピーカー配置編

続・ホームシアター構築の手引き スピーカー選定編

 

 

 


続・ホームシアター構築の手引き アンプ編

2018年02月04日 | ホームシアター解説

■ サウンドバー

 

 今回は『アンプ編』。 …ではありますが身構えないでください^^; ディスプレイ(テレビ)の前に置いて音響増強をする『サウンドバー』も音質やDSP性能が向上し、立体(上方)音響にも対応するものが増えてきました。 ホームシアター目的でなくとも手軽にテレビのフロント音場を潤沢に豪華にすることが出来ます。

 

 音響技術や測定再現技術、DSP(=デジタル・シグナル・プロセッサ)の進化にもより、このジャンルの製品でも上位機はDolby Atmos、DTS:Xを再生可能。 AVアンプと違い、多数のスピーカー設置が必要無い手軽な『サウンドバー』は、商品としての回転率もよく、比較的安価な製品でも映像・音声の新規格にいち早く対応していることもあります。 おうちのLDKが一間続きで空間形状がいびつなリビングシアターであっても、最も無難且つコストパフォーマンスに優れてます。 (サブウーファーを持つものもありますが、住環境・他家族の意向を考慮して選択してください)

 

 

 

 

 

■ コンパクトホームシアターシステム

 

 

 サイコロ状の小さいスピーカーが5つ、サブウーファーが1つ、コントローラ&アンプが1つといった構成の製品。 最近は少なくなりましたがホームシアターの音声製品といえば昔はコレを指していました。

 

 個人意見では『ちょっと待った!!』 こういった製品はスピーカーの設置位置確保や配線が必要な割に、スピーカーが小さく音質・音響が貧弱。 例えばリビングの一角にテレビ(ディスプレイ)を置いている場合、サラウンドスピーカーは一体どうやって置くの??問題も発生します。 ホームシアター部屋(6~8帖以上)がある場合も、ご予算の問題もあるでしょうが、これを置くよりAVアンプとフロア型スピーカーを置くほうが断然"満足度"が違います。

 

 個人意見では導入しないほうがいいと思ってます^^; 音響予算をケチりたい・面倒な設置をしたくない場合もサウンドバーが断然オススメ。

 

 

 

■ AVアンプ

 

 真打登場。 アンプを2基搭載するステレオアンプとは違い、映画音声再生用の5~11基のアンプと、それらと繋ぐ"オーディオスピーカー"を揃えるのがこの形式。 『コンポーネントシアター』なんていう呼び方もあります。 AV(オーディオビジュアル)アンプともなると、ホームシアターというよりオーディオセット。 6~8帖以上の広いホームシアター部屋がある場合、空間への音の満ち方が違います。 別途お部屋を用意できる場合はこれを目指しましょう^^;

 

 AVアンプは一昔前から音響再生の中枢として、オーディオマニアたちをも唸らせる出来を目指して派手ではない地道な改良も進み、今では『AVセンター』の名に恥じない性能・音質を持っています。 アナログ周りは言うに及ばず、HDMI、USB、ホームネットワーク(LAN)からの音声信号にも地味に音質対策がとられていて、ハイレゾ再生、ネットワークオーディオも豪華・繊細に鑑賞できる機器です。

 

 しかし、もっともコスト・設置の手間が掛かるのがこの環境^^; スピーカーの機種や配置を変える事による音質変化が顕著で、凝り過ぎるとオーディオ沼となりますw …とはいえ沼にハマるのも楽しいものですが…w

 

 調整沼が心配ならお手軽便利な『自動音場補正』がAVアンプにはあります。 これは付属の音響測定マイクでテスト信号を拾ってスピーカーやお部屋の特性を測り、リスナー席で最適な音声を聞けるように音質調整をする機能。 大昔はユーザーが耳で聴き分けて手入力でEQ・スピーカー距離・音圧を指定していたので大変手間のかかる調整でしたが、今では数十秒~3,4分の測定・解析・調整だけで、ヒトの耳では聞き分けが出来ない微細なレベルの補正まで行ってくれます。 これによってケチなスピーカーしか用意できなくても(?)、豪華な音場を形成することが可能となってます。

 

 

 

 

 

■ HDMI対応規格問題?

 

 AVアンプ/サウンドバーはオーディオ機器ですので、昨今でいうとDolby Atmos、DTS:Xという音声側の再生に対応できれば十分。 なんですが、一般的な使い方としてアンプをプレーヤーとテレビの間に噛ませる"数珠繋ぎ"接続をするとき、未対応の映像規格があるとディスプレイに新規格の追加情報が渡らないという不都合が起こることがあります。 数珠繋ぎ接続をしたい場合はアンプが映像規格のパススルーにも対応するかどうか調べておく必要があります。

 

 AVアンプのメジャーメーカー、『YAMAHA』『DENON』『ONKYO』などは新陳代謝の早い廉価機種にはいち早くDolby Visionパススルー、Dolby Atmos、DTS:X対応機を出し、他メーカー/過去機種であってもアップデートで対応するものもあるので選択の幅が広がります。

 

 …ちなみに、『新規格は見ないよ』という方は新規格対応は気にしなくてOKですし、プレーヤーにHDMI出力が2系統付いているものやアナログマルチ出力端子をついているものを選べば、1系統を対応ディスプレイと直接つないで映像新規格を楽しむことが出来ます。

 

 

 

■ おまけ 極個人的こだわり

 

 …最近の各社AVアンプはあまり積極的には聴いていません、スミマセン^^; そんな化石ホームシアターユーザーの戯言ではありますが、AVアンプの増幅方式にはちょっとこだわりがあります。

 

 それは『デジタルアンプ』であること。 デジタルアンプは一般的にドライブ力…自動車で言えばトルクのようなものが高く、どんなクセのあるスピーカーでも割と朗々と鳴らすことが出来る…はず…だと思います。 (スピーカーの個性のようなものも消してしまうかもですが…)

 

 こと、AVアンプとなると、最少でも5.0ch、高額機では最大11.0chものアンプを積み、それと繋がれたスピーカーを同時に鳴らすとなると、"音質重視"である『アナログアンプ』では瞬間的な出力の揺らぎなどで安定的な音の出を維持しにくくなってきます。

 

 音質でいうと、おそらく多くの人が聴いて満足するであろう(高価な…)『アナログアンプ』がおすすめなんですが…、"デジタルアンプ"であっても、SONYの過去機種のS-Master PRO搭載機や、PioneerのSC-LXシリーズが、音質が良く調整(調教??)されていて、多chスピーカー接続時の音質的ヘタレも極小であり、個人的にオススメです(=゚ω゚)ノ

 

 特記。 SONY S-Master PRO搭載AVアンプは2005年を最後に更新停止。 よって、最近のBDに収録されている最新音声のデジタル受信に対応しません。(基本音声部分を読み込む) 音質情報の高さを維持するためにはBDプレーヤーからアナログ入力する必要があります。

 

 一方Pioneer SC-LXシリーズは2018年で現行。 Dolby Visionほか最新映像規格のHDMIパススルー、同Atmos、DTS:X音声情報再生可能な機種もあり、数珠繋ぎ接続も可能。 またSC-LXは音質を評価するTHX認証も受けていて、一般的に音質が劣るとされるデジタルアンプではありますが小型廉価機の音とは一味違う奢ったものとなっています。

 

 

 


 

 

 

続・ホームシアター構築の手引き はじめに

続・ホームシアター構築の手引き ディスプレイ編

続・ホームシアター構築の手引き プレーヤー編

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続・ホームシアター構築の手引き スピーカー選定編

 

 

 


続・ホームシアター構築の手引き プレーヤー編

2018年02月02日 | ホームシアター解説

■ 最近のゲーム機ってどう…??

 

 ブルーレイ(BD)が爆発的に普及するきっかけとなった、PS3によるBD再生機能。 それを考慮すると今回もゲーム機をプレーヤーとしてどう??となりそうですが、PS4になってからはちょっと事情が変わってきています。

 

 ・ PS4 Proは、4kUHD BD再生不可、音楽CD再生不可

 ・ xBox one X及びSは、4kUHD BD再生可能、音楽CD再生可能

 

 一昔先鞭をつけたはずのS社のハシゴ外し…(´・ω・`) それはさておき、SONYはPS3の時と若干姿勢が変わっています。 2018.2時点、PS4全機種においては2kBDの再生はできるんですが、4k映像出力機である同Proであっても4kBD再生は不可。 そもそも搭載ドライブの仕様である可能性が高く、アップデートで対応できるような機能とは考えにくく、"これから"を考えるとPS4はゲーム機と割り切った方が賢明^^;

 

 ともう一つのX Box X,Sは、4kBDの再生には対応するものの、ゲーム機としては先行き不安…。 排熱ファンの騒音の大きさを指摘する記述もあり、積極的に導入する理由に乏しいです。

 

 というわけで、ゲームと、4k含めた配信動画再生と、既存2kBD資源の閲覧目的ならいいのですが、4kBDまで再生させるホームシアタープレーヤーとしては個人的には既存の『ゲーム機』は不適と考えます。

 

 

 

■ 国内メーカー製4kBDレコーダー/プレーヤー

 

 国内家電メーカー機に目を移しましょう。 2018.2現在、国内メーカーは専用プレーヤーはもちろん、レコーダーも4kBD対応を徐々に進めています。

 

 4kUHD BD対応『レコーダー』、抜粋すると上位機としてはPanasonicの『DMR-UBZ2030』やSHARP『BD-UT3200』などがあり、録画した現行コンテンツも豪華に視聴できるなど幅広い活躍ができる機種ですね。 (残念ながら2018.2現在我らがSONYには4kBD対応レコーダーは無し。 と4k放送を録画できるディスクメディア機は2018.2現在どのメーカーにも存在しません)

 

 録画機能やHDDが再生品質を落としかねないとお考えであれば、専用プレーヤーの登場!! SONY『UBP-X800』、Panasonic『DMP-UB30』があります。

 

 現状4k過渡期であり、録画機能と言っても現行放送のみ対応でちょっと不満が残りますね^^;(そもそも4k放送がどのような方法で記録できるのかも未知数…) ちなみに、こういったものも安く省スペースになったので、個人的にはレコ/プレ2台体制を敷いてもいいのではないかと考えます。 仮にどちらかが故障しても『ディスクコンテンツを全く見聞きすることができない』事態を回避できるからです。

 

 

 

■ 海外重量級プレーヤー

 

 オーディオ機器といえば昔から重厚長大が良い音・良い画(?)。 そんな方にはOPPO(*) Digital『UDP-205』。 幅高さ奥行きが430×123×311mm、重量10kgと、重量級の安心感があります。

 

 この機種のポイントは今となっては貴重となったアナログマルチ音声出力を持つこと。 HDMIを持たない(規格が古い)AVアンプともアナログ接続が出来ますし、音楽再生時には別途ステレオアンプにアナログ音声信号を送る、というこだわりの使い方もできます。

 

* 同名のスマホメーカーと創業者が同じということですが、経営的に全くの別企業です。

 

 

 

■ 収録映像音声規格問題

 

 プレーヤーにも対応規格問題?があります。 これらへの対応は必須ではないのですが気になるところ。

 

 ・ Doldy Vision (映像)

 ・ Dolby Atmos (音声)

 ・ DTS:X (音声)

 

 一部を抜粋。 Dolby Visionは、映像の輝度情報を上げて色諧調も細分化するもの。 そして、同Atmos、DTS:Xは、ざっくり言うとリスナー上方にも音を"配置"し、従来水平方向に対してだけだった音場を積極的に立体的に展開するとした音声規格。

 

 (このほかにもさまざま提唱されているものがありますが…)実はこれらは制作段階では"オプション"扱いとなっていて、再生側にとっても対応しなければ映像音声が全く出ないなんてことはありません。 これらは基本の映像音声情報にエクステンションとして付加されているだけなので、対応しないプレーヤーであっても基本情報のほうを読むので視聴はできます。 それに4kUHD BDソフトのすべてがこの規格で収録されているわけでもありません。 …あったらうれしいのが人情ですけどね^^;

 

 

 

■ 結論としては

 

 2018.2という過渡期な時期を考慮すると、パナ『DMP-UB30』、ソニ『UBP-X800』がコストパフォーマンス的に適当かと思います。 なぜならば!! …この記事は一応『ホームシアター』であり、他装備のご予算も考えなければいけないので…^^;

 

 それと『UBP-X800』のオススメポイントはもう一つ。 これには映像と音声を別々に出力できるHDMI出力が2つ装備されています。 これにより、(私の環境のように)AVアンプのHDMI規格が古く4k映像パススルーに対応しない場合でも、映像だけ直接4kディスプレイに送ることができます。

 

 次に、お金に糸目をつけない方ならOPPO『UDP-205』が断然トップですね。 私はこのメーカーの機種は試聴したことがないんですが…、国内重量級プレーヤーが途絶えた後も、ずっと評価のトップランナーとして君臨しており、まぁ壊滅的再生品質ということはないと思います^^; (なお、UDP-205,203のHDMI出力も2つあり、映像と音声を別々に出力できます。)

 

 繰り返しになりますが、注意点はディスク収録の最新上位規格"Dolby Vision"、"Dolby Atmos"、"DTS:X"(ほか)を見聞きしたい場合。 機種の選定では、これらの『読み取り』に対応しているか、または『パススルーのみ』か『デコードも可能か』の確認が必要です。 こればかりは出たての規格で再生報告も少なく、すべての4kUHD BDが上位音声を収録しているわけではないので、個々の機種への言及は割愛させていただきます^^;

 

 ・ 読み取り : 文字通り、コンテンツの情報(データ)を機体内に読み込めるか否か

 ・ パススルー : 読み取った、もしくは受け取った情報をそのままHDMIから出力すること

 ・ デコード : 読み取った情報を他の機器に読み取れる情報に変換すること。または映像・音にすること

 

 

 

 

 

 


 

 

 

続・ホームシアター構築の手引き はじめに

続・ホームシアター構築の手引き ディスプレイ編

続・ホームシアター構築の手引き プレーヤー編

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続・ホームシアター構築の手引き スピーカー選定編

 

 

 


続・ホームシアター構築の手引き ディスプレイ編

2018年02月01日 | ホームシアター解説

 

 

 

■ ホームシアターに合う"ディスプレイ"とは…

 

 ホームシアターにおいて映像の投射を担うディスプレイ(テレビ)の解説。

 

 ホームシアターというと、"シアター"ってくらいですから映写機…プロジェクターをまず思い浮かべます。 が、当ブログでは、一般家庭でシャッター・カーテンを閉めることなく、"テレビ"としての使い方もできることを優先し、プラズマ・液晶・有機ELという『ディスプレイ』を主に説明していきます。

 

 『テレビ』であればプロジェクターと違ってチューナーを内蔵し、放送波の映画・サラウンド音楽番組も豪華に視聴できるようになりますのでとても良いですよ(*´Д`*)

 

 …おっとすみません、そういえば"プラズマ"はもう絶滅してしまいましたね^^; でも2k映像や現行テレビ放送波を見るにあたっては問題無いですし、かつての『画質の雄』だったのですからとりあえず一緒に見ていきましょう。

 

 

 

■ プラズマの利点難点

 

 ・ 当時としては広い色域と高い色純度

 ・ 最大輝度が低く、暗い

 ・ 民生機には2kを越える機種が無い。

 

 絶滅種ではありますが…、プラズマの利点は元祖RGB発光・混色ディスプレイなことです。 今となっては平凡な色域数値ですが、当時としてはとても高いRGB色純度も持ち、映像にこだわるマニアから手堅く支持されてきました。 ちなみに、ひよこが"薄型ハイビジョンテレビ"の可能性に興味を持ったのはプラズマテレビPioneer KRP-500Aの展示を一目見たことが始まりでした^^;

 

 難点は、まず光の量…最大輝度が低い事。 日中光の差す部屋では何が映っているのかわからなくなるほど暗いです。 そして4k以上の民生品が無い事。 これは4k普及以前に新規開発・製造が止まったこともありますが、プラズマ方式は画素の高密度化が決定的に不利なことがもっとも大きいですね。 画質云々よりも画素数増加の困難さ、及び携帯端末への応用が不可能な点が直接の絶滅原因でしょう。

 

 現在では新品(未通電品)の入手は不可能かと思います。 そして、かつてライバルだった液晶の4k・HDR化などの進化が成った今、積極的に購入する理由はなくなりました。

 

 

 

■ 液晶の利点難点

 

 ・ 最大輝度が高い

 ・ 大画面コストパフォーマンスがよい

 ・ 廉価機は光漏れ・黒浮き・白飛び・バックライトムラがあり、微妙な色彩表現も苦手

 

 液晶の利点はなんといっても輝度・光量が多いことと、大画面であっても比較的低予算で手に入れられることです。 光量が多いことはHDR再現性の高さ、日中光の差す部屋での映像鑑賞に優位。 そして、『映画といえば大画面の迫力でしょ』というホームシアター本来の目的?を満たしてくれます。

 

 問題は、スタンダード以下の機種には額縁隙間からの光漏れ、画面全体の黒浮きによる黒表現の不足(グレー潰れ)などがあり、微妙な色合いの表現が苦手というものがあります。 これは各メーカー高位の機種になるにつれて基準が厳しくなり、設計上の対策もとられて気にならなくなってきますが、当然コスト・売価も上がり、先に提示した"大画面コストパフォーマンス"とのトレードオフが起こってきます。

 

  今後も8kなどという画素増加やサイズ競争が予想される中、バックライト&カラーフィルター&液晶シャッターというモジュール的構造は、コストパフォーマンス・細密化の容易さ・部材の応用・転用に有利であり、今後もしぶとく生き残っていく方式となるでしょう^^;

 

 

 

■ 有機ELの利点難点

 

 ・ 黒浮き・光漏れが全く無く、斜め視での色彩変化がほとんど無い

 ・ 2017年までの民生用機種のほとんどが、白色有機ELによる『カラーフィルター』方式

 ・ 耐久性が未知数

 ・ 大画面化にコスト問題

 

 有機ELの利点は、黒浮き・光漏れ・斜め視での色彩変化が無い事。 搭載映像エンジンにもよりますが、ドットバイドットで投影した時の色彩・精細感の高さは液晶の比ではありません。 まさに"そこにいる・ある"感覚も感じることが可能。

 

 ただし、現在主流の方式は、コスト・製造上の問題から『カラーフィルター方式』と呼ばれる、1ピクセルを構成する3ないし4つの白色発光素子のうち3つにそれぞれ三原色フィルターをかぶせたもの。 言う人に言わせれば『液晶の延長のようなもの』。 このため、有機ELに本来期待されていたはずのRGB発光混色による純度の高い色表現は望めず、色フィルターのためにさらに輝度が低下し、余計に暗くなっています。 しかし業務用RGB光混色ディスプレイはコストがべらぼうに高く、まだ『テレビ』としての登場はむずかしそうです。

 

 耐久性(色彩変化・劣化)も未知数。 厳しい耐久試験もやってはいそうですが、白色有機EL方式も世に出て数年程度。 場合によっては10年以上の使用が期待される一般家庭での『テレビ』の条件としては、弱いところがあります。

 

 大画面コストが加速度的に上がるのも特徴。 2017年末時点では、国内有名メーカー(ブランド)の50型近辺で最大約30万円台後半からと、これでも一瞬躊躇するほどお高めなのに、70型ともなるとパネル製造メーカー機でもケタがもう一つ上がります。 "ホーム"シアターと言えど映像の迫力を損なっては本末転倒なので、高位の液晶と比較した場合コスト的に不利になります。

 

 

 

■ HDR10、Dolby Vision、HDMI 2.*などの新しい映像規格・伝送規格にも注目

 

 通販大手サイトなどを巡ると、PCディスプレイに十分大きなサイズの4k液晶・カラーフィルター有機ELが安い価格で並んでいると思います。 が、ちょっと待った^^;

 

 廉価なPCディスプレイは『画素数が4kのみ』ということも多く、ホームシアターでより感動的な映像体験を期待する意味では、画素数だけでなく、光の表現幅・色域の広域化・HDMI伝送規格も考慮した方がいいです。 国内有名メーカー(ブランド)テレビは、その点でもコスト(研究開発・機能実装・ライセンス料)を割いているため割高になってしまう面がありますが、折角のホームシアターなのでより大画面での迫力や繊細な色彩を楽しみましょう。

 

 国内メーカーのほかに韓国・中国勢も新規格に対応した品質の高いディスプレイをさらに安価に提供してきています。 機能などが不足していたり(特に2kアップコンが苦手)、メニュー項目・表現が日本のユーザーの習慣に合わない部分もあるようですが、4kネイティブ画質を第一に考えた場合は選択肢に入れても良いと思います。

 

 ときに、これら新規格は現在でも雨後のタケノコのように断続的に増えており、今提唱されているすべてを内包する機器が登場するのは数年先(??)…その頃にはまた新しい規格が提唱されているでしょうから落ち着く暇がありません^^; 欲しい時が買い時!!

 

 

 

■ まだしばらくは2kも主流・並存

 

 当解説では一応日常のテレビ使いも考慮しているので念のため。

 

 4k化とはいっても今はまだディスプレイ・ブルーレイ・配信動画・(ビデオ)カメラのこと。 日常(見ている人は)よく見る、放送波の地上、BSは未だ2k以下です。(BSは2018年末4k化の予定) ブルーレイの既存資源も大半は2kでしょうし、4k化再録されるタイトルも僅かでしょう…。 となると4kディスプレイの受信映像の規格もまだ2k未満が主力、つまりアップコン性能も重要な機能となります。 この部分は日本メーカーの独壇場と見ていいです。 アップコンをした映像の視聴が大半の方は、国内メーカーの上位映像エンジン搭載機がやっぱりオススメ。

 

 

 

■ 視聴距離2mでのサイズ感

 

 40型近辺。 鑑賞者の視界、視野内のピントが明瞭な部分にもリアル背景が入ってくるため、没入感・迫力は小。 ただ、テレビ収録ではこれ以下の画面サイズを考慮して画作りをしているようで、バラエティ・ニュースなどは出演者の投影がしつこくなく自然に映る。 普通の『テレビ』感。

 

 50型近辺。 ここら辺から迫力が出てきます。 コストとの兼ね合いもあるのでまずはこれを基準に。

 

 60型近辺。 鑑賞者と画面との距離が2mの場合、視野の明瞭な部分全体がほぼ画面となるためこれが適にして限度。 これ以上になると画面辺縁部の見落としや字幕読み取りに難が出てくると思います。 ここまでくれば立派(笑)

 

 

 

■ おまけ 独断と偏見 推薦機種

 

 ホームシアター部屋がだいたい6~8帖で視聴距離2mと仮定すると、2017末時点、SONY製ではKJ-55X9000Eがオススメになります。 (2018.1時点、直販価格税抜き約20万円。 当ブログは基本SONY推しなのですw)

 

 X9000Eは映像エンジンが(一番いいやつではないですが…)奢られていますし、なんとバックライトは直下型でエリア駆動(ローカルディミング)です!!パンパカパーン♪(=゚ω゚)ノ そしてコストパフォーマンス的にもかなりイイ。

 

 翻って、もっと予算がある場合、このもう一つ上のX9500Eとか有機ELのA1と思いがちなんですが…、X9500Eはサイドに張り出した立派なスピーカーを持ち、単体としての"音質"は奢られてはいるものの、肝心の画質面ではバックライトがエッジ配置でX9000Eよりもおおまかなエリア駆動となっていて残念。 そしてA1も画面サイズからしたらお高い…。 予算があればA1ももちろん良いのですが、当解説がスピーカーやアンプなど他の装備の導入も薦めているため、コストパフォーマンスも考慮して苦渋の落選といたします^^;

 

 私的には常時点灯液晶の黒浮き問題にかなり敏感になっているので、同社液晶ならX9000Eを推薦いたします。 この解説ではホームシアターとして別途スピーカー(&アンプ)の導入を前提にしているので、音質評価は考慮しませんでした^^; (ちなみに私はX9000Eを所有していませんのでご了承を…スミマセン^^; 行きつけの家電店で舐めるように見た上で設定を弄らせてもらいましたw)

 

 

 


 

 

 

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