ひよこ造船工房

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Pioneer AVアンプ SC-LX87

2013年08月16日 | オーディオ

 例年、他メーカーより割と早めに発表されますね、Pioneer AVアンプ フラグシップラインの新機種『SC-LX87』です。 (2013.9月下旬発売予定 希望小売価格350,000円)

 

 

Sclx87

 

 外観は、過去機種のLX85・LX86、更には下位機種とも見分けが付きません。 人によっては"上位機を所有する喜び"には程遠い感じかしら… (画像はまた拝借…ボソッw)

 

 さて、買わない・買えないながらも、LX83使いの私としては後継が気になる当シリーズですが…。 LX*5ライン(2011年モデル)以降、"LX"内では上位下位の目立った機能的差がなくなっているのが気になるところ…。 それでも細かい差異はあるので目玉機能を順に見ていきましょう。

 

 

 

■ 自動音場補正機能、音響補正機能は…

 

 "フルバンドフェイズコントロール"、"オートフェイズコントロールプラス"はモチロン搭載。 前者「フルバンドフェイズコントロール」は接続された各スピーカー、ユニットごとの発音のタイミング(位相)のズレを軽減するもの。(Advanced MCACCに内包) 後者は重低音(0.1ch)信号のズレを解消して、0.1ch成分がある音楽ソフト・放送にて足並みの揃った音質にすることを狙ったものですね。

 

 特に後者"オートフェイズコントロールプラス"は、「BD/DVDの収録状態のズレも自動で解消」ということで、2011年に民生用としてパイオニアが先鞭を付けた新たな音質改善機能です。

 

* LX87のほか、LX77・LX57に搭載。 「フェイズコントロールプラス」は初登場時はスマホ・タブレットでの波形確認&マニュアル調整が必須でしたが、今では「オート」となり、自動検知・自動調整が可能になっています。 全てのソフトの0.1ch信号にズレがあるという事ではありません。

 

 

 

■ 注目のオーディオスケーラーの仕様

 

 オーディオスケーラー。 これまで全体で"Hi-bit32"と呼んでいたDSPでのアップサンプリングやビット拡張機能などのコトですね。 当LX87のオーディオスケーラーはLX77、LX57と同じ仕様となっています。 つまり32bit相当へのビット拡張・フィルターはマルチ含む全てのデジタル信号で可能ですが、アップサンプリングは"2ch信号"のみ。 ここがザンネンといいますか、下位機種と差別化が欲しかったところ。

 

 ちなみに、DACも下位機種と同じ、「SABRE32 Ultra DAC」です…。 (さ、差別化を…(汗))

 

* LX87・LX77・LX57に搭載。

 

 

 

■ DSD関係

 

 DSD入力経路には下位との違いがあります。 LX87は下位機種と同様にフロントパネルのUSB(A端子)からのDSD(DSF,DSDIFF/2.8MHz,5.6MHz)入力が出来るのに加えて、USB-DAC機能を持つ背面USB(B端子)と接続したPCからのDSDネイティブ入力(DoP方式)が可能です。 伝送は"DoP方式"とのことで、出力するPC側のDSD再生ソフトなどを選ぶ必要が出てきそうですが、コレも差異といえば差異ですね。

 

* LX57、LX77、LX87いずれにおいても、一部のDSD対応DLNA装備NASを用いた場合にLAN側からのDSD伝送が可能なようです。 ただし、製品解説に記述は無く、正式対応ではない模様。

 

 しかし、PCを直結する使い方よりも、LAN側も正式にDSD対応させ、音楽用NASのDSDも再生するとしたほうが注目度は高かったと思いますけどネ "正式対応"は後々に期待です。

 

* 背面USB端子(B端子)装備はLX87のみ。 

 

 

 

■ SACD、DSD信号の扱い

 

 LX83(2010年製)以前にもHDMIからのDSD伝送は可能でした。 しかしLX83では搭載DACがDSD対応だったにも関わらず、直結経路が無く、その前に必ず高規格PCMへの変換がなされていました。

 

 当LX87から、なんと、USB・HDMI両入力からのDSD信号がネイティブ再生にもできるという文言・図を初確認しました その場合は各種音場補正はされませんが、DSDの情報をロス無く伝送・再生できる仕組みとして注目です。

 

* LX87(前面A端子、背面B端子)、LX77、LX57(前面A端子)

 

 

 

■ 機体内の作りこみ

 

 オーディオ業界では、価格差といえばこういった差異が主ですよね…(?w) LX87では下位SC-LX機よりも機体内のプリ/パワー、アナログ/デジタルのセパレート化を徹底し、最も重要な音質への悪影響を抑えているとのこと。

 

 極端に言えば、漏洩電磁波や信号の干渉などは一種の妨害電波のような働きもするので、軽減したほうが音質への影響が少ないのは確か。 気にするユーザーはパワーアンプを別途接続してプリ(デジタル信号系)、パワー(アナログ信号系)を離すなどしていて、そのほうが万全なんですが…、パイオニアが上位機で提唱する機体内のセパレート化は、単機で運用する上では心強い設計です。

 

 

 

■ まとめ

 

 2011年以降LXシリーズとしては、上位下位の『機能差』が明確ではありません。 余程LX*3シリーズで多くの意見を貰ったんじゃないかと邪推してしまいます といっても、それ以降のようにカタログスペックにスピーカー出力以外の差異がないのも消費者としては困りもの。 音質的には素直に予算内の機体を購入するのが適(?)となりますネ…

 

 私としてはそろそろ新しいものに食指が向く頃ではあるんですが、DSD周りの使い勝手やオーディオスケーラーの仕様(制限…)に、ちょっと残念感があるかな?といったところです。 (…それと、そもそも予算すらないワケですがね…w)

 

 引き続き、もし試聴する機会などありましたらまた報告することもあると思いますので、期待せずお待ちくださいませ

 

 

 

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Pioneer 総合製品情報

 

 

 


Pioneer AVアンプ SC-LX57

2013年08月02日 | オーディオ

Sclx57_01

 

 大航海にかまけていて遅れました Pioneer中級AVアンプ「SC-LX57」が発売になってました。 今回も試聴報告ではありません。 (現状に満足して熱が冷めてきているかも知れませんネ…)

 

 パワーアンプ部は、先代から上位機でもおなじみPWM系デジタル(スイッチング)増幅。 これは音楽再生とは毛色の違う"映画音楽・効果音"再生に特に力を発揮するもので、臨場感・没入感を強力に支援します。 ただ、音楽再生が全くダメということは無く、パワフル且つ、キリリ・スッキリとした音質がお好みの方にはうってつけです。

 

 

 

■ 搭載DAC

 

 ここから先代とは明らかに変わった点を見ていきます。 まず搭載DAC。 パイオニア上位機で長らく使われていたAKB48…もといAK4480が卒業し、ESSテクノロジー社製「SABRE32 Ultra DAC」へと変更されました。

 

 LX57では「AUDIO SCALER(オーディオスケーラー)」と称して、従来上位機でもできなかった『ビット拡張化』、『高サンプリング化』の個別設定ができますので、今回のDAC変更はそれら機能の最適化も含んでいるかもしれません。 あくまで通例ですが、これは秋口発表の上位機のLX77、LX87(いずれもとりあえず仮称)でも機能増強版を搭載してくると思います。

 

* LX57の「AUDIO SCALER(オーディオスケーラー)」のうち、アップサンプリング化は2ch音源限定の機能。 2013.8.7発表のLX77、LX88も同様でした。

 

 

 

■ USBメモリDSDネイティブ再生

 

 こちらもUSBメモリの音楽ファイルが再生可能。(再生可能形式は要確認) 先シーズン機から引き続きDSDの再生も可能で、その中でも『5.6MHz対応』があるのが注目点。 DSDもネット再生の分野からジワリと普及を始めているので機能拡張はウレシイですね。 ただ、やはりUSBではなく、LAN側からの再生できるかどうかが評価・普及のポイントだと思いますヨ。

 

 それとDSDファン垂涎の"DSDネイティブ再生"が可能に。 これは「ダイレクト変換再生」といってもいいですね、DSDを直接アナログ変換する機能です。 コレまでの他社含むAVアンプでは、デジタル接続でDSD対応をしていても、一度PCMに変換してしまうものがほとんどでした。 他社でもちらほら耳にするようになった"DSDネイティブ再生"ですが、「いよいよPioneerでも!!」と期待しているところです。

 

* "DSDネイティブ再生"はおそらくUSBメモリからの再生に限られる機能と思われます。 ちなみに、高精度なDSD-DACを搭載するDSD(SACD)対応プレーヤーとアナログ接続し、アンプのファンクションを"ピュアダイレクトモード"にした場合も、理論上は同様の品質を得られる行為となります。

 

 

 

■ 4Kパススルー/アップスケール

 

 HDMIの映像側は4Kに対応。 近頃盛り上がっている(?)4Kテレビ(ディスプレイ)を繋いで液晶大画面ホームシアターが実現できますね。 しかし、まぁ、現状のHDMIによる4K伝送は、最大30コマ/秒という制限があり、より多い転送コマ数が期待される次世代HDMI伝送規格を切望する声も上がっているので、対応といわれても現状微妙といえば微妙。 一方、将来4Kにする予定であってもプレーヤーをHMDIセパレート機にするなど対処が考えられるので、アンプ機能としては購入動機になりにくいと思います

 

* 画面の動きが激しいスポーツ映像を見るのでなければ、伝送コマ数が少ない現行4K規格でも機器のアップスケール/倍速機能によって不都合無く補完されます。 いずれにせよ、アンプ側の『4Kアップスケール』は重要視しなくていい部分です。

 

 

 

■ 地味に改善… オーバーレイでのステータス表示

 

 いままでのPioneerのAVアンプというと、TV画面やスクリーンに音量や再生状態が映し出せないという不便さがありましたね LX57では画面上にステータスを映し出せるようになったとのこと。 (この機能は"オンスクリーン"ともいいます)

 

 ちなみに、当方使用の2010年機SC-LX83には双方向通信の無線リモコンが付属していて、自光ディスプレイにてステータスが手元で見られますので、私的にはあまり気にならない改善点ではありますけどネ

 

 

 

Sclx57_02

 

 

 

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 とりあえず注目メーカー製品の紹介でした。 注目点・改善点以外にも、(マニアの方には不評でしょうけど…)お手軽で高精度な音場・音声補正機能の「Advanced MCACC」や「オートフェーズコントロールプラス」。 有線・無線LANを使ったネットワーク再生機能、スマホ・タブレットから無線で音楽を飛ばして再生する機能なども引き続き搭載しています。 (無線再生には、別売りの無線LANアクセスポイントとの接続や、Bluetoothアダプタが必要です。 また、こういった機能は有名他社製品にも当たり前に付いていますね…)

 

 ということで、昨今のAVアンプとしては総じてスッキリ系の音質が流行っていますが、音質の傾向がお好みであれば、いろいろと遊べる機器ですので、興味があればご検討を

 

 

 

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Pioneer AVアンプ SC-LX57

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