ひよこ造船工房

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ロングスクーナー製作記 vol.2

2013年02月28日 | 帆船模型

■ キールの加工

 

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 カティサークの船体の前後は段付き甲板になっています。 ゲーム上のロングスクーナーは段が付かない平通しの甲板なので、この段差をなくす工程をします。

 

 

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 カット線を書き込みます。 ロングスクーナーには船体前後にキツめの反りがあるので、喫水と平行には切らず、反りを考慮してカットします。

 

 

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 キールを型から抜いた後、船首喫水面の切り欠きも含めてカット。 

 

 次は船体の比率が問題です。 カティサークの船体長と船幅の比率は約『6:1』。 これでも結構長大なのですが…、

 

 

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 対して、ゲーム上のロングスクーナーの船体比はさらに上回って、長さ対幅が約『8:1』…(笑)。 このままでは絶対に6本ものマストは載せられない(縦帆面積が確保できない)ので延伸します。

 

 

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 曲率計算など面倒なので、船体の膨らみが安定しているところ(2つのフレームの形状が似ている間)を切断。 滑らかな曲線が描けなさそうな場合は後のフレーム加工時に外周を調節します。

 

 

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 船体中央部、やや色の違う板が付け足し箇所。

 

 通常、延伸部分(分割キール)はガイド用の木材で挟んで接着するだけでもイイのですが、キールの直線を出したいのと、長くなることによる歪みを防止したいので金属のプレートをボルトとナットで固定します。

 

 ここで注意点。 固定に"木ネジ"を使うと、合板(キール)にねじ込んだときに歪み・割れが生じる恐れがあるため、穴は貫通させてボルト/ナット留めとしました。 金属プレートも捻れ・歪みが出ないように直角に折られたものを使用。 位置決めができたらボルトをしっかり締めて、キール・プレートの隙間に接着剤を流し込んで固定します。

 

 

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 こんな感じですね。 プレートの立ち上がりのせいでフレーム加工が面倒になりますが、頑丈さはピカイチ。

 

 …しかし、8:1の比率を再現するにはなんと「140mm」もの延長が必要であるため、さすがに断念。 50mmにとどめました。 後に船尾の延長も含め、なんとか7:1にしていく予定。 このため、スタイルが変わらない程度に他の部分も調整するつもりで組んでいきます。

 

 

 

■ フレーム加工と取り付け

 

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 キール延伸部分のフレームを自作するのを忘れずに。 別途合板を購入し、似た形の隣り合うフレームの型をとって複製しますが、外板の自然な曲率を考えて作ると見栄えがするかもしれません。

 

 

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 プレートを挟む部分の加工は手間取りましたが、他はすんなり組み立てられますね。

 

 

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 もともと付属するフレームも切り取って整形。

 

 

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 改造で甲板が低くなった船首・船尾部分のフレームも低くする加工を。

 

 

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 プレート部分を挟むトコロはこのような感じ。

 

 

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 残りも接着。 気を付けたいのは、いくら日本製の正確な(?)キットとはいっても、木工キットは切り離して組んだだけでは正確な寸法にならないこと。 切断面のヤスリがけや、実寸図と照らし合わせての調整、組んだ後の全体的な流れなどに気を使うと出来上がりの印象がグッと良くなります。

 

 

 

■ 船尾フィラー

 

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 船尾の丸みを出すため付属のフィラーを製作。

 

 

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 といっても実はこれ、船尾の丸みがキツイため、外板を張る代わりともなる"外装"なんです。 「カティサーク」を作る場合は、船体外側の一部になる部材なのですが、ロングスクーナーでは喫水上の船尾はそこまで丸くしないので、今回これをフィラーに流用します。

 

 

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 接着し、手持ちの電動ヤスリ(ベルトサンダー)で整形。 船尾延長のためにガイドもつけました。 ベルトサンダー使用時には細かい削りカスが舞うので、マスクと換気をしっかりしてくださいね

 

 

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 ここまでの全体像。 そうそう、今回は改造してマストを6本立てるため、キールにもともと彫ってあるマスト穴(ガイド)は埋めて、新たに6つのマスト穴も形成しておきました。

 

 次回は外板張りです。

 

 

 

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ロングスクーナー製作記 vol.12 完成編

 

 

 

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