ひよこ造船工房

納期遅れ常習犯の船大工。 猫画、オーディオ、たまに造船記♪ since 2008.11

ロングスクーナー製作記 vol.11

2013年05月21日 | 帆船模型

 改めまして、コチラのロングスクーナーは、海洋冒険オンラインRPG大航海時代Online に登場するカタチ・帆装を、【ウッディジョー製1/100カティサーク】を土台として製作しているものです

 

 

Dsc06720

 

 ヤード、ガフへの帆の括りつけは"縫う"行為に近いので、縫い針が必要です。 スケールにも拠り、だいたい0.5mm以下のロープ(糸)が帆の括りつけに使用する太さなので、針の穴に通るか確認してご購入を。 (写真は0.25mmのロープを通しているところ)

 

 使用するロープの選定も、手芸用糸ではコシが無さ過ぎてダメです。 お高いですが、帆船模型用の別売ロープがオススメ。 ロープの色については、

 

 ・ 帆やガフ・ヤードを操作するロープ → 淡色 (ベージュ、明るい茶 (白はダメ))

 ・ マストの固定など、航海中は動かさないロープ → 暗色 (黒、濃い茶、濃緑)

 

 のようにすると現実に近いです。 例外的に、16世紀中盤以前の船、小型船では区別が明確にありません。 また、美術品としての製作の場合でも、そのモデルのイメージに合った色のロープを用いてください。

 

 

Dsc06721

 

 ステイセイルを付けると一気にスクーナー的な華々しさが出ます ゲーム中のモデルでは省略されている、支持索、動索など、他船の資料や経験をもとに勘で追加。 帆を括る際は、ロープの通る場所をあらかじめ針や千枚通しで穴を開けておくと、針を通すときに無理なチカラを掛けずに済みます。

 

 

Dsc06722

 

 ゲームには表現の無い、ガフの仰角調整索は必須です。 ゲームモデルではマスト接続部の"井形"のすぐ下からガフが出てますが、この仰角調整索のための間をもたせるのが普通です。

 

 この写真ではフレームアウトしていますが、下の索具も帆の張り具合調整のロープです。

 

 

Dsc06724

 

 ビレイピンにロープを括りつけ。 一応解説本にあるようにセオリー通りの結び方(括り方)をしますが、あとで巻いた予備ロープの表現をするため、完成後は分かりにくくなります。

 

 

Dsc06723

 

 とりあえずカタチは出来ました。 後で細かい索具や調整。 甲板小物の付け忘れ確認などして完成です (帆の布は入念にスチームアイロンを掛けたつもりだったのですが…、だぼつき残念…)

 

 実は、前回製作記の後、最後尾ガフを作り直し、下部ブームも延長しました。 苦労の甲斐あって印象が大分良く(ゲーム通りにw)なりましたヨ。

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

ロングスクーナー大航海時代Onlineバージョン製作記 vol.1

ロングスクーナー製作記 vol.2

ロングスクーナー製作記 vol.3

ロングスクーナー製作記 vol.4

ロングスクーナー製作記 vol.5

ロングスクーナー製作記 vol.6

ロングスクーナー製作記 vol.7

ロングスクーナー製作記 vol.8

ロングスクーナー製作記 vol.9

ロングスクーナー製作記 vol.10

ロングスクーナー製作記 vol.11

ロングスクーナー製作記 vol.12 完成編

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

Dsc06718

 

 

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大航海時代Online 2nd Age ... | トップ | DigiFi No.10付録 Olasonic ... »
最新の画像もっと見る

帆船模型」カテゴリの最新記事